- ゲームディレクター
- Webエンジニア_Play
- タレントマネージャー
- Other occupations (33)
- Development
- Business
- Other
※この記事は、毎週の社内週報の1コーナーからの抜粋です。
viviONのリーダーたちに聴く「7つの質問」は、マーケティング部&コンテンツ部GMの谷島(やじま)が、普段なかなか話す機会の少ないマネージャー/リーダーと1対1で話し、仕事のこと、人となり、目指していることを知ることで、全社理解のきっかけにしていきたいと考えているコーナーです。
読んでくれた方が『こういう想いでこういうことやってたんだ!』と思えるような内容を届けていきたいと思っています。
今回は、事業推進部 デジタルコミックチームのリーダー、山出 優さんです!
質問① まずは自己紹介をお願いします!入社のきっかけや、これまでどんなキャリアを歩んできたのか、簡単に教えてください。
谷島:
山出さんとはcomipoとマーケのMTGで毎週打ち合わせをするのですが、山出さんのお話を色々とお聞きできるのは初めてですね。
まずは山出さんの自己紹介と入社のきっかけや、これまでのキャリアを教えてください。
山出さん:
デジタルコミックチームでリーダーをしております、山出と申します。
社会人としてのスタートは接客業で、モバイル携帯電話の販売員をしていました。
当時は年に3回くらい携帯電話がアップデートされるような時期で、ガジェット好きだったこともあって。その後、販売店の店長やエリアマネージャーなども経験しました 。
しかし、iPhoneが登場した時に「ハードの限界が来た」と感じまして、当時好きだったオンラインゲームの分野へ転身しました。
PC向けのオンラインゲームの運用から始まり、その後はネイティブアプリ、スマホアプリへと移行し、位置情報ゲームやオンラインクレーンゲーム事業にも携わってきました 。
その会社はオンラインクレーンゲーム事業を世界で初めて始めた会社でして、WEBアプリの運用だけでなく、ユーザーサポート、倉庫の賃貸契約、派遣社員の雇用、配送拠点の手配など、本当に幅広く担当させていただきました 。YouTuberとのコラボレーションで「にじさんじ」さんや「ヒカル」さんと組ませていただいたり、オリジナルグッズ制作にも関わったりと、貴重な経験を積ませていただきましたね 。
谷島:
運用だけでなく、配送拠点の手配までと幅広い経験ですね。
その中で、viviONへの転職はどのようなきっかけだったのでしょうか?
山出さん:
オンラインクレーンゲーム業界に大手の参入が続く中で、転職を急いでいたわけではないのですが、興味があったので様々な企業のコーポレートサイトを眺めていたんです。
そこでviviONの「二次元コンテンツという、日本が誇るカルチャーを世界に向けて発信していく」というメッセージに強く惹かれまして、実はviviON以外の会社は応募していないんです。単願応募で、合格すれば縁があったと考えよう、というスタンスでした 。
谷島:
初めはリアル店舗で勤務されていて、店員さんからゲーム系の企業に転職されて、リアルとネットの中間地点って感じですね。
それでグッズ、物流とかもやってらっしゃったと。本当に幅広いですね…。
そんな幅広く経験されていながら、viviONのみに応募だったとは。ご縁が合って良かったです!
山出さん:
住んでいるのがTXの沿線の駅なので、秋葉原まで一本で来られるというのも理由の一つでした(笑)
質問②今、どんなお仕事や目標に取り組んでいますか? チームやプロジェクトの紹介も含めて、最近注力していることをぜひ教えてください。
谷島:
そんな通いやすいという面もあるviviONに入社されて、今のお仕事、チームで取り組んでいる目標などを踏まえて最近注力されていることをお聞きできればなと。
山出さん:
直近では、6月4日に『comipo』が『DLsite』から分離してリニューアルリリースされましたので、まずは『comipo』の世の中に対する認知度を拡大し、利用者を増やしていくことに注力しています 。
リニューアルを終えたとはいえ、まだ足りていない機能や、ユーザーへのウェブサイトの見せ方など、改善できる部分がたくさんありますので、その辺りに集中して取り組んでいます。
谷島:
大きなリニューアルでしたので、まだ機能開発途中のものがあるのは当然だと思いますが、チームとして改善できる部分というのはどういうところに取り組んでるのでしょうか?
山出さん:
最近では、書店のトップページの見せ方を最適化する「編成プロジェクト」をチーム内で立ち上げました 。現在の『comipo』チームは、「編成ユニット」「選奨ユニット」「施策進行管理ユニット」の大きく3つのユニットに分かれておりまして、編成ユニットが施策の企画を、選奨ユニットが企画された内容に対する作品選定を、施策進行管理ユニットが実際の企画を世に送り出す作業を行っています 。
常に100点の選択肢を行うというよりは、70点くらいの選択肢を満遍なくやっていくような、施策に「ハズレがない」ことを目指しています 。
質問③ 最近「これはうまくいった!」と感じた取り組みはありますか?規模の大小は問わず、ご自身が「やってよかった」と思えた経験を教えてください。また、 その取り組みがうまくいったポイントや、意識していた工夫はありますか?
谷島:
編成、重要ですよね。アプリcomipoで一緒にパーセプション最大化でも数字の成果も見られましたので、チームで役割分担を明確にして取り組んでいらっしゃるのですね。その中で、最近「これはうまくいったな」と感じる取り組みや経験はありますか?
山出さん:
ここ数ヶ月は『comipo』リニューアルに注力していました。
リニューアルは元々4月21日リリース予定だったのですが、一度リスケジュールしたんです。そのリスケしたタイミングでは開発がなかなか進行しなかったため、私を含め7名くらいの「とりまとめ隊」という部隊が生まれまして、各機能開発のディレクションを担当しました 。
谷島:
「とりまとめ隊」、そんな隊があったことは知りませんでした。実際、各機能のディレクションはどうなったんですか?
山出さん:
進捗管理や仕様設計を全て担当した結果、開発の進捗はかなり良い方向に進みましたし、リリース自体にもこぎつけることができました 。リリース後に長時間メンテナンスをするような、めちゃめちゃ大きな不具合なども回避できました。
特に良かったのは、その「とりまとめ隊」のメンバーでリリース後にきちんと「振り返り」を行い、改善方針を定めたことです 。
それによって、リリース後の開発にその改善方針をフルコミットする動きが取れました 。現在の開発では、各機能のチームにアサインされたメンバーが、職責関係なく「『comipo』としてこの仕様はこうあるべきなんじゃないか」といった意見を活発に出してくれるようになったんです 。
業務領域関係なく「こうした方がいいよね」と言い合える文化ができたのは、本当に良かったなと思いますし、私自身も非常に良い経験をさせていただきました 。
質問④ またその取り組みがうまくいったポイントや、意識していた工夫はありますか?
谷島:
なるほど。「振り返り」はすごく重要だと私も感じているので、事例として関心が高いのでもっと聞きたいのですが、その振り返り会を通してチームの状態をよくすることができたと仰っていました。山出さんの目線で、意識して工夫していた部分はありますか?
山出さん:
振り返り会は徳永さん中心に進めたのですが、私としては、反省点や改善点はメンバーが主体的に議論し合えるようになればと意識しました 。そして、私自身は「ポジティブマインド」を意識していましたね 。何かが遅れたり、機能が遅くなったりしても「誰かのせい」にするのではなく、「次どうすればステップアップできるか」を考えるようにと。次の機能開発においても、ミスを繰り返さないためにどうリアクションすれば良いか、どういうコミュニケーションを取っていけば良いかと、未来志向で改善することを意識しています 。現在、追加機能の開発のキックオフをやっているのですが、開発の方やデザイナーの方にも「取りまとめ隊が言った仕様をそのままやればいい」という考え方で取り組んではいけない、ということを伝えています。
谷島:
分かります。チケットの仕様通りに作ることがゴールではないですからね。
山出さん:
仰る通りで、「この機能はみんなで作るもので、悪い結果を出したらみんなの責任、良い結果を出したらみんなの功績」という考え方を意識して取り組んでいます 。
そういった意識を持ってみなさんに話しかけてみると、本当に良いアイデアを出してくれるんです。
「仕様だとこうだけど、5年後、10年後の運用を考えるとこっちの方が良い」といった意見も出てきます 。ポジティブ思考は本当に大事だと感じています。
谷島:
「振り返り会」自体に価値を感じるお話ですね!
山出さん:
はい、谷島さんが出ているDLsiteの運営戦略会議なども振り返りをされてますし、一緒に出ている自社作品の統一戦略会議でも、良い事例を共有したいと思っています。振り返り会の経験がリーダー層にとっても重要な観点となるので、良い話や経験を積極的に伝えていくことが重要だなと思います。
質問⑤ これから挑戦したいこと、実現したいことはありますか?チームの展望でも、個人の野望でもOKです!
谷島:
すごく良いですね!エンジニアさんもデザイナーさんも、長期的な運用の視点からも意見が積極的に出るようになってきたという現状から、さらに挑戦したい山出さんの野望はなんでしょう?
山出さん:
まずは他書店との同質化を目指したいですが、最終的には他書店との「差別化」を実現したいと考えています 。
谷島:
そうですね、リニューアルは同質化中心でしたから、これからは差別化。
山出さん:
何か尖った面白い施策をやってみるのも良いですし、「ここの書店員はめちゃくちゃ主張してくるな」と思わせるような施策など、他がやっていないようなことをやって、それがサービスやプロダクトの「売り」になる。お客様に来ていただけるようなところに落とし込みたいです 。
質問⑥ 気になっている市場トレンドや、参考にしている企業・サービスはありますか?マーケティング部からの調査・情報提供の参考にします!
谷島:
差別化していくために、色々と他社をチェックされていると思いますが、例えば他の業種でも構わないので、参考にしている企業やサービスはありますか?
山出さん:
他書店は常に見ていますが、特にZOZOを参考にしています。パーソナライズ化やトップページのロジックなど。ZOZOのテクノロジーブログは常にチェックしていますね 。ZOZOの価格戦略が非常に効果的だと感じています 。タイムセールが終わった後に「あなただけのクーポン」が来たり、また違う施策で割引が来たりと、何回か来る中で自分が刺さった時に買ってしまうんですよ。レコメンドが「鬱陶しい」と感じさせないのが上手いなと思います。
谷島:
たしかにZOZOは凄いですよね。私も、ZOZOの決算発表はチェックしていて、年間購入額など、服を趣味にしている人と、DLsiteのユーザーを比較して、入社当初から参考にしています。ZOZOの方が購入UU数も年間購入額も上なので、まだいけるだろうと。
それができているということは、ZOZOから学ぶことができるなと私も思います。
質問⑦ 社内で「最近ありがたかったこと」「これから一緒に取り組んでみたい部署」などあれば教えてください!感謝の気持ちや、今後の連携希望など、カジュアルにどうぞ。
谷島:
色々とお話を聞けて凄く楽しかったのですが、最後の質問として、山出さんが最近ありがたかったこととして感謝を伝えたい部署はありますか?
山出さん:
ここ最近は本当に色々な部署の方と関わらせていただいていまして。リニューアル面だけでなく、コーポレートサイトやメール、SNSなど、こちらからお願いすることが多かったのですが、viviONの皆さんが凄いなと思ったのは「ここはもっとこうした方が良いですよ」「こうした方がユーザーに伝わりやすいよ」といった改善提案を自分事として捉えてくださる方が多かったのが印象的で、本当にありがたかったですね 。普通は面倒に感じるようなことでも、わざわざ席まで来てくれて一緒に確認してくれるなど、熱量の高い方が多くてすごく助かりました 。
谷島:
自分事として捉えて動いてくれる人が多いというのは嬉しいですね!
山出さん:
はい、そういった提案もあって、今後連携したい部署としては、やはりマーケティング部です 。SNSを含めた外部発信やブランディングをぜひ一緒にやっていきたいと考えています 。『comipo』を世の中の人に知ってもらうことが、まず第一歩だと思っていますので 。SNSの方針を決めて、最終的な理想から逆算して企画を設計していくような連携をぜひマーケティングの方々とさせていただきたいです 。
谷島:
なるほど、最終目標から逆算して戦略を立てていくというのは重要ですね。
プロダクトが統合され、一体化した戦略が可能になった今 、今後の『comipo』の展開がますます楽しみです。本日は貴重なお話をありがとうございました!
山出さん:
ありがとうございました!
編集後記(谷島)
山出さんとは、comipoとマーケティングや、自社作品の販売戦略のMTGでご一緒するものの、山出さんご自身の考え方など伺う機会がなかったので、楽しみにしておりました。
インタビューをしているなかで特に共感できたのが「振り返り」の重要性です。
ただ、振り返るのではなく、メンバーが主体的に話して反省点や改善点を振り返るようにするために、山出さんがポジティブマインドを意識して取り組んだというお話が印象的でした。viviONのマネジメントバリューの「合理だけでは人はついてこない。熱量をあげる」というリーダーとしての姿勢がそこにあるなと。
「この機能はみんなで作るもので、悪い結果を出したらみんなの責任、良い結果を出したらみんなの功績」という考え方は、「チームワークで成果を出す」というバリューにも紐づく話をされていたなと感じました。
毎回、私自身の学びが多いインタビューになっていますので、次回も楽しみです!
以上、社内週報からの抜粋でした。