プランナーが商品そのものをつくり替える。そんな経験を、入社2年目でしました。
「ウエディングプランナー」と聞くと、接客や結婚式当日のアテンドをする仕事を想像する人が多いと思います。
でもスキナのプランナーは、それだけにとどまりません。
今回は、入社2年目の私が**ゼロ婚の大リニューアル(ゼロ婚R7(アールセブン))**に関わった体験をお話しします。
1泊2日のキャンプで「ゼロ婚」を生まれ変わらせる
スキナでは、年に2回「スキナキャンプ」という合宿があります。
今回のキャンプのテーマは、創業以来の主軸商品「ゼロ婚」をゼロベースで見直すという大仕事でした。
「結婚式を“家族をはじめる場”として提供したい」
「費用面で安心していただきながら、ここにしかない結婚式を一緒につくりあげたい」
私たちのサービスの根幹にある想いを全員で改めて確認し、
それをどう形にしていくのかを議論することからスタートしました。
サービスをゼロから再設計
議論は多岐にわたり、まさに商品開発の現場にいるような感覚でした。
■ サービス紹介レジュメの刷新
プランナー役とお客様役に分かれて、ドラフトを元に実際の接客シーンをシミュレーション。
この後のヒアリングをより良いものにするためには、私たちが提供したい結婚式の意義や価値をしっかりとお伝えする必要があります。
言葉の響き方や説明の順序がわかりやすく納得感のあるものになるように、お客様目線を体感しながら改善点を洗い出しました。
■ ウエディングプランの目線合わせ
私たちが提案したいウエディングプランとはどんなものなのか…。
- 挙式スタイル
- 演出
- 空間コーディネート
- 残したい写真
- テーマ・コンセプト
色んな言葉が並びました。
そこで「誓い」「つながり」「らしさ」「おもてなし」の4つの切り口で整理し、式場の魅力だけに頼ることなく「演出‧空間コーディネート・アイテム選定‧持ち込みアイデア」まで含めて提案することが、私たちの提案したいウエディングプランだとなりました。
同時に、それらを決めていく過程で、おふたりと一緒に「どんな家族でありたいのか」を考えていくことこそが一番大事だよね、という目線合わせもできました。
■ 新規接客のプロセスを大幅変更
このようなウエディングプランを届けるには、従来の接客プロセスを根本的に見直す必要がありました。
特に大きく変わったのはヒアリングです。
- 従来:冒頭に「日程・人数・予算」などハード条件をヒアリング
- 新方式:私たちが提供したい結婚式の本質をまず伝える → その上で「どんな場をつくりたいか」というソフト情報をとことん丁寧にヒアリング
単なるハコ(会場)売りではなく、ウエディングプランそのものに価値を感じてもらえるように、プロセス自体をガラリと変えることにしました。
■ 商品パッケージの見直し
今ご案内している商品パッケージがお客様にとってベストなのかをゼロベースでディスカッション。
SNSの普及で知識を持つお客様も増えてきたからこそ、必要なもの・不要なものをより選んでいけるパッケージがいいのではないかと、若手プランナーの意見を中心に見直しました。
■ 会場ラインナップと価格帯の再検討
ゼロ婚では、神社・教会・結婚式場・有名ホテル・ミシュラン獲得のレストラン・料亭・歴史的建造物・クルージングといったバラエティ豊かな会場ラインナップがあります。
今回は、既存の提携会場に加え、どのような会場や価格帯がより良いのかをリサーチしながら検討しました。
ワクワクが止まらなかった議論の時間
正直、「ここまで考えるのか!」と驚きの連続でした。
プラン設計、接客プロセス、価格設定、会場ラインナップまで…。
接客の最前線でお客様に提案している自分たちが、ここまで細かく議論するなんて想像していませんでした。
キャンプ終了後、若手メンバー同士で感想を語り合ったのですが——
「今までのヒアリングと全然違う!提案の内容がガラリと変わりそう!」
「お客様の反応が見てみたい。早く案内したい!」
「ご提案する価格にすごく納得感が持てた。これからはより自信をもって案内できる」
「利益を踏まえたうえで、どのくらいの価格で届けるのがベストかを競合と比較して考えるのがワクワクした」
そんな声が次々と飛び交い、みんな興奮気味に話していました。
あのときの空気感は、今でも鮮明に覚えています。
リリースとお客様の反応
キャンプからわずか1週間後、私たちが議論を重ねてつくり上げた 「ゼロ婚R7」 がリリースされました。
私たちがキャンプで話していたのは、式場の魅力だけに頼らない結婚式の提案。
空間コーディネート、演出、アイテム選定、持ち込みの工夫までを含めて、
「当日をどんな場にしたいのか」「おふたりがどんな家族でありたいのか」を共に考えられるようなウエディングプランをつくりたい——。
そして、リリースから2週間も経たないある日。
会場提案をまだ行っていないお客様から、こんな言葉をいただきました。
「今日提案してもらった結婚式を、もうやりたい気持ちでいっぱいです。100%◯◯さんにお願いしたいので、あとは会場を決めるだけです」
会場という“ハコ”で選ばれるのではなく、私たちが描いた提案そのものに価値を感じて選んでいただけた瞬間でした。
あの時の嬉しさと誇らしさは、今も忘れられません。
スキナのプランナーは、接客にとどまらない
今回のゼロ婚R7リニューアルを通じて実感したのは、
スキナのプランナーは“接客やプランニングの担当者”にとどまらないということです。
商品そのものをゼロベースで見直し、経営者やマーケティング責任者と同じ視点で議論する。
その経験を経て生まれた提案が、お客様に心から共感していただけた時の誇らしさは格別でした。
スキナには、自分たちで会社やサービスを創っていくカルチャーがあります。
ウエディングプランナーもマーケティング担当者も、職種の枠を超えて、より高いレイヤーから物事を捉え、部署をまたいで会社づくりに関わることができます。
「接客やプランニングをするだけのプランナーでは物足りない」
「もっと高い視座・広い視野で、いろんなことを学んでみたい」
そんな想いを持っている方にこそ、ぜひ仲間になってほしいと思います。
▶ もっと話を聞いてみたい方へ
スキナでは、ひとりひとりが意思決定権者として会社づくりに携わり、「自ら考え、自ら環境をつくる」ことを大切にしています。
「決められた枠組みの中で仕事をするのではなく、自分の手で会社を動かしている実感がほしい」——そう思う方、ぜひ一度お話ししませんか?
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