「生きるに、遊びを。」
アソビュー株式会社は、創業から10年を迎える2021年7月にミッションをアップデートし、
「生きるに、遊びを」を掲げています。
ミッションとは「会社の存在意義」と定義しています。
企業の経済活動は、景況感の変化や社会生活の中でうつりゆく価値観、また企業が果たす社会的責任などあらゆる側面により成立しており、それらは時事刻々と移り行くものです。しかしながらミッションは会社が生まれた意義・理由ですから普遍的なものです。
創業期から大切にしてきた、「ワクワクを、すべての人に」という今までのミッションに込めた想い(ディスクリプション)は変わりません。時代に合わせてより強く、伝わりやすい言葉にアップデートすることによって社会への貢献度をさらに高めていきたい。
この記事では、ミッションの変更に至った経緯とその言葉に込めた思い、そして次の10年に向けた方針を記しています。
■「生きるに、遊びを。」は何を捉えるのか
戦後から先人たちが駆け抜けてきた高度経済成長により、物質的な豊かさが満たされつつあり、
その先の精神的な豊かさや、コトで得られる充実が着目されるようになりました。
だからこそ、Well-Beingや幸福実感値などといった言葉にも、関心が寄せられています。
これからの社会の中で、人々が幸せを実感して生きていくためには、物の充足だけではなく、心の充実が不可欠。モノからコトに関心ごとが移りゆく現代において、心の充実を得られる機会として、「遊び」や「体験」が人生における重要な価値を占めると捉え、今まで生活に必須の3大要素と言われてきた衣食住に「遊」をプラスして、それを社会実装していきたい。
これが「生きるに、遊びを。」という会社の存在意義に込めた真意です。
■経年変化を埋めるアップデートとしてミッションの表現を変更
当社は、遊びを必要とする全ての人々(ゲスト)、遊びの機会を提供する事業者(パートナー)、遊び場となる地域を支える地方自治体、遊ぶ機会を彩るメーカー企業など、さまざまなステークホルダーの皆さまとともに事業を推進しています。
遊びの予約サイト「アソビュー!」のゲストにかけがえのない体験を提供でき、それがゲストの人生に大きなインパクトを与えられたエピソードの一例を紹介します。
”千葉にお住まいのご家族が、「アソビュー!」で京都にある刀鍛冶の体験を予約されました。
小学生の息子さんが、刀に興味があり、「刀を打ってみたい」と言ったことをきっかけにアソビュー!から作刀体験を探し、高速バスでお母様とわざわざ京都まで体験に行かれたそうです。息子さんはずっと憧れてきた刀鍛冶の先生とお話ができ、作刀をサポートさせてもらえたことに大変満足され、「生きててよかった」と感想を口にされたそうです。”
”この時に作刀を体験されたお子さんから「生きててよかった」という言葉が出るほどの価値をご提供できたこと、その彼の人生に色褪せない思い出を残すことができたことは、本当の光栄に思うゲストのストーリーでした。”
昨年8月に惜しまれながら閉園したレジャー施設さまの、ラストの営業を当社でご支援しました。
”コロナ禍で感染拡大への対策で敷地面積あたりの収容人数の管理が必要になり、チケットの電子化が進みました。
その中で当該施設においても電子チケットを導入することで、最後の営業を執り行うことが決定されました。
「アソビューさんのおかげで一時は断念しかけた営業を再開する意思決定ができ、最後まで安全に営業できました。パートナーとして大変心強かった」と最終営業日に先方の社長に言っていただけたことは、我々の存在意義を噛み締めることできた、最高のお言葉でした。”
また採用のシーンでは、ギャップが浮き彫りになる形で経験したエピソードがあります。
”最終選考でお会いした候補者の方が、ある医療系ベンチャー企業と当社の2社で迷われているという話を聞き、最終面接でお会いしたことがあります。その際、候補者の方に「医療は生命に関わるけど、遊びはそうじゃないですよね」とおっしゃられました。
遊びがもたらす幸福実感値は人生を左右する、なくてはならない重要な要素であるにもかかわらず、それが伝わっていないことをその面接で痛感しました。”
これらの各ステークホルダーの方々とのストーリーの中で、私たちの提供している価値の重要性、また、今までのスローガンの印象とディスクリプションとの理解のギャップを感じ、ミッションのアップデートに至ったのでした。
■10年を1つの節目とし、コロナ禍の出向から再集結する旗印として
アソビュー株式会社は2011年3月に創業し、今年創業して10年を迎えました。
一昨年から昨年は、新型コロナウイルスによるお出かけ自粛等の影響を大きく受け、一時は売上0を記録するなど苦しい状況が続きました。
従業員の成長機会の担保、販管費の削減の目的で従業員の在籍出向を行いました。
(詳しくは代表の山野noteをご覧ください)
創業から10年という節目と、次の10年を駆け抜けるスローガン、そして出向したメンバーが帰任するタイミングを再集結とし、旗印となる言葉をアップデートしてミッションに据えたのでした。
■次の10年も関わるステークホルダーとともに
「生きるに、遊びを。」を掲げ、次の10年をどう駆け抜けるか、それひとえに当社のValueの1つにある「For you」の体現であると、山野は言います。
(※)「For you」すべては顧客のために
企業は顧客に対する価値貢献の対価として金銭を得ています。顧客に対する価値提供を第一に考え、真面目に、誠実に、思いやりをもって事業に取り組みます。
”全ては「For you」です。業界上にあるペインをテクノロジーによって解決するに他なりません。
事業で解決するステークホルダーとは、ゲスト、パートナー、地方自治体、メーカー企業などです。
まずゲストに対しては、日本中の余暇時間の選択肢を増やし、記憶に残る時間を創出します。”
消費者の余暇時間に対するニーズには大きく3つに分けられると山野は言います。
”遊びに対する一般消費者のニーズは、大きく3つに分類できると思います。1つは「〇〇に行きたい」という明確な目的地がある層。2つ目は「子供や家族とどこかへ行きたい」というテーマ・コンセプトは決まっているが、何をして過ごすか決まっていない層。そして最後に「何か楽しいことないかな?」「とにかく暇だ!」という漠然とした層。アソビューはこれらの消費者のニーズに沿って、遊び先や過ごし方を提案していきます。現状では「アソビュー!」「そとあそび」、そして体験ギフトである「アソビュー!ギフト」があり、さらにそれぞれの分類のニーズに沿って新規事業を展開していきます。”
パートナーであるレジャー施設を運営する事業者向けには、現状の電子チケットに加えて、レジャー施設運営の中で生じる課題解決を推進していくと言います。
”レジャー施設運営の中で発生する業務プロセスはもちろん、人・物・金の必須なアセットにも目を向けて課題解決していきます。
これは最終的にはお楽しみいただくゲストの皆様に、よりなめらかで品質の高い遊びの機会をお届けすることにつながると考えています。
そしてゲスト向け事業、パートナー向け事業は国内のみならず今後はグローバルに展開していきたいと考えています。”
「生きるに、遊びを。」
アソビューでは遊びを通して幸福実感値の向上、テクノロジーを用いレジャー施設の課題解決や業務推進、遊びの体験を加えることで地域の魅力を発見し地方創生や地域貢献など多岐にわたる事業展開で次の10年も社会に対して価値貢献をしていきます。
こちらもご覧ください!
代表取締役 山野 智久 の note
https://note.com/tomohisa0509/
アソビュー代表取締役CEO 山野 智久 著
「弱者の戦術~会社存亡の危機を乗り越えるために組織のリーダーは何をしたか~」
https://www.asoview.co.jp/news/4687/