IWAI OMOTESANDO(以下、IWAI)では現在、次なる挑戦に向けて、新しい料理人の仲間を募集しています。
「どんな想いで料理に向き合っているか」
「どんな仲間と働きたいか」
といった“その人らしさ”を大切にしながら仲間集めをしたい。
そんな想いからスタートしたこの企画。
第7回は、料理長の佐藤と副料理長の稲葉に人事の工藤がインタビュー。
普段はなかなか会うことのない、お米や鶏を育てる土遊野(どゆうの)の作り手たちとの“出会い”から、料理人としての感性がどう育まれていくのか。その体験と意味について聞きました。
目次
- 「ただの取引先」じゃない。人と人としてつながるということ
- 命と向き合うことで育まれる、料理人としての“感性”
- 食材を“知る”ことが、より良い料理につながっていく
- 制度として「会うこと」を文化にしていきたい
- IWAIでは、共に挑戦する仲間を募集しています
「ただの取引先」じゃない。人と人としてつながるということ
工藤:先日、IWAIで使っているお米農家の土遊野さんのところへ、キッチンメンバーで研修に行かれていましたよね。初の試みだったと思うのですが、そもそもどういう流れで行くことになったんですか?
佐藤:もともとは、CRAZY主催の「Unrole Party(アンロールパーティー)」がきっかけでした。普段やり取りしている土遊野の担当の方に初めて直接会って、すごくリスペクトを持ってくださっていたし「ぜひ来てください」と言っていただけたんです。
僕自身、これまでレストランなどで料理をやってきて、農家やワイナリーに行ってみたいと思いながら、なかなか実現できていなかったので「これはチャンスだ」と思って企画しました。
Unrole Party(アンロールパーティー)
CRAZYではパートナー様(取引業者様)をご招待し、日頃の感謝をお伝えしつつ、普段の“役割をこえて(アンロール)”繋がりたいという思いから、不定期で関係者限定パーティーを開催しています。
稲葉:取引としてはずっと続いていたけど、こんなに使っているのに、作り手の顔も、想いも知らない。それに、少し違和感があったんですよね。
せっかくの釜飯というシグネチャー料理に、自分たちの言葉で“なぜこのお米なのか”を語れない。そういう意味で、会いに行く必然性がありました。
命と向き合うことで育まれる、料理人としての“感性”
佐藤:土遊野での体験は本当に印象的でした。
田んぼや用水路を見せてもらって、お米のこだわりを直接聞くこともできたし、ニワトリの飼育や屠殺も体験させてもらって...
命をいただくという意味や、食材との向き合い方をあらためて考える時間でした。魚は日常的に捌けるのに、ニワトリになると一歩ひるんでしまう自分がいたのも印象的でしたね。
稲葉:こういう体験って、すぐに料理の味が変わるわけじゃない。
でも、次の日からの料理への“姿勢”は、確実に変わると思っています。
たとえば釜飯を炊くときに「このお米は、自分たちが掃除したあの用水路の先で育ったんだ」と思える。その実感があるだけで、料理に込める想いも、扱い方も、確実に変わります。
佐藤:安いから雑にしていい、なんてことはないし、どんな食材にも物語がある。それを知ったとき「もっと丁寧に扱いたい」「もっとこの食材の良さを引き出したい」って自然と思えるようになるんですよね。
食材を“知る”ことが、より良い料理につながっていく
稲葉:こうした体験をした料理人の多くが「これから全員が行ったほうがいい」と言っていて。味が劇的に変わるとか、売上が上がるとか、そういう即効性はないかもしれないけど、料理人としての“土壌”が確実に育っていく感覚があります。
佐藤:たとえばジャガイモの皮だって「これも活かしてあげたい」と思うようになる。こだわりを知ることは、食材の活かし方のインスピレーションにもつながっているんです。
工藤:関係性が増えれば、それだけインプットの質も変わりますしね。
佐藤:まさにそうです。結果的に、料理がもっと良くなる。
そしてなにより、こうして“会う”という体験を会社として大事にしてくれているのが、嬉しかったんです。
制度として「会うこと」を文化にしていきたい
工藤:この体験を通して感じたのは「人としての深み」や「幸せな感性」は、料理人としての成長にもつながっていく、ということでした。
だからこそ、これは特別な研修ではなく、制度として継続的に文化にしていきたいんです。
佐藤:本当にそう思います。出会いの体験って、料理をつくる自分たち自身の人生にも深みを与えてくれる。そして、それが料理の奥行きとして表れていく。そんな循環を、チームで育んでいきたいですね。
IWAIでは、共に挑戦する仲間を募集しています
「取引先だから」「決められたものだから」ではなく、
“どんな人が、どんな想いでつくっているのか”を大切にしたい。
そんな姿勢を持つ料理人の方と、ぜひ一緒に働きたいと考えています。
現在【料理長(候補)・副料理長】を募集しています。
もし、この記事を読んで
「まずは話を聞いてみたい」
「一度IWAIを見学してみたい」
そう思ってくださった方は、ぜひ気軽にご連絡ください。
【こんな方との出会いを楽しみにしています】
・料理人としての感性を深めていきたい方
・人や食材との関係性を大切にしたい方
・一皿の背景までこだわって料理を届けたい方