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【異業種からWeb業界への転職】なぜ実現できた?どうすれば活躍できる?第二新卒3名に聞く

今あらゆる業種がデジタルシフトする中で、その知識や実績を培おうと「Webの世界に飛び込みたい」と考える若い人は少なくないのでは?

しかし、それまでの業種とは、会社規模、カルチャー、待遇、そしてなにより仕事内容がまったく異なるため、「転職してみたい」と思っても、躊躇してしまう人がほとんどではないでしょうか。

そこで今回は、デジタルエージェンシーTAMに異業種から第二新卒として転職してきた、さまざまな職種の3名に「異業種転職のリアル」を語り合ってもらいました。

第二新卒でTAMに転職した3名の前職は?

-入社時期、現在のTAMでのお仕事は?

緒方卓也(以下、緒方):2020年11月に入社し、社会人2年目です。広告チームに所属し、クライアント向けの広告運用、広告媒体の選定、効果分析、構成の提案といった一連を担当しています。広告運用コンサルタントというと分かりやすいかもしれません。現在は制作ディレクションも担当していて、プロトタイプツールでワイヤーフレームを描くことも多くなっています。

北川優輔(以下、北川):2020年9月に入社し、社会人5年目です。フロントエンドエンジニアとして、クライアントが運営するECサイトの主に見た目の部分の構築を担当しています。アパレルや化粧品関連の企業がメインです。

村松歩美(以下、村松):2021年2月に入社し、社会人4年目です。デザイナーとして、広告チームとTamsterdam(タムステルダム/TAMのオランダ支社)の2チームに所属しています。広告案件ではバナーやSNS用のクリエイティブの制作など、タムステルダムはリーダーと私の2名体制ということで、幅広くなんでも担当しています。クライアントとのやり取りや簡単なコーディングも行います。

ー3名とも異業種からの転職とのこと。前職ではなにをしていましたか?

緒方:大手金融機関の東京オフィスで勤務していました。入社1年目ということでコールセンターに配属され、預金者の方の電話サポートを担当していました。朝から晩まで電話を取り続け、「アプリのログイン方法が分からない」「パスワードを忘れた」といったご相談の対応をしていました。「どれだけ電話を取れたか」で評価される、みたいな仕事でしたね。

北川:大手旅行代理店の社員として、日帰りのバスツアーを企画・販売していました。といっても、バスツアーの添乗員や顧客サポート、施設の手配、パンフレットの制作など、業務の内容はかなり幅広かったですね。

村松:人材紹介会社でデザイナーとして勤務していました。介護士の人材紹介サイト専門のデザイナー兼コーダーとして配属され、サイトの改善をメインに担当していました。2年間ずっと介護士のことを考え続け、数値の分析をしてコンバージョンレートを上げるための施策提案まで関わっていました。

ーなぜ、その仕事・企業を選んだのですか?

緒方:学生時代は九州大学の芸術工学部でデザインを学んでいたのですが、運営していた演劇に没頭しすぎて、就活に明確なイメージがありませんでした。広告関係の企業を受けつつ、教授から紹介された金融関係も受けて、内定をいただいたからやってみようと。

北川:大学院ではタンパク質の研究をしていて、それまで理系一筋でした。ただ、就活は幅広くしていて、研究職になる方向でも就活したのですが、最終的にフィーリングが合った旅行会社を選びました。もともと旅行が好きだったので、思いきってトライしてみようと。

村松:私は武蔵野美術大学に進学し、グラフィックデザインを専攻していました。当時は子どもと遊ぶサークル活動に熱中していたのですが、それを仕事にするイメージが湧かず……。そんなタイミングで「UX」という概念を知り、サークル活動を活かして体験設計ができそうだった人材紹介会社に入りました。

なぜ異業種からWeb業界に? 転職後の変化

ーそんな3名がなぜ転職を考え、TAMへの入社を決めたのですか?

緒方:銀行に入ってみたものの、大学で6年間学んだデザインのスキルを生かし、企業とデザイナーをつなぐような仕事に関わりたいという思いがありました。銀行に入ったのも、企業のマーケティング活動を支えられるんじゃないかと思ったから。ですが、入社してみたら業務とやりたいことのギャップが大きく、僕の場合は、広告に携わるのがベストだろうと。

TAMと出会ったのはWantedlyでした。さまざまなデジタルマーケティング企業を調べましたが、TAMがもっともリアルに感じたというか。実績も十分だし、ここならいろんなことを経験できるだろうとの期待があり、転職しました。

北川:今でも仕事にしたいぐらい旅行業界が好きなのですが、広告媒体がパンフレットや新聞といった紙媒体中心で、Webにシフトできていない印象でした。でも、業界全体としてはWebへシフトしてきている。そこで、Web業界に興味を持ち、独学で学び始めました。そのうちに、もっと深くWebを知るために挑戦してみようと思うように。そして、前職を退職し、転職活動を始めました。

緒方さんと同じくWantedlyに登録したところ、TAMから声をかけてもらい、選考ののちに入社となりました。前職では、大企業ならではの上下関係の厳しさや細かい確認業務がストレスだったのですが、TAMは組織がフラットだし、自分のやりたいことができそうだと思いました。

村松:前職は恵まれた環境ではあったのですが、インハウスでベンチャーっぽい企業だったので、デザインそのもののクオリティを上げるよりも、スピード優先でPDCAをいかに速く回すかが重視されていました。腕力はつくけれど、デザイナーとしての表現力を磨くには限界があると感じ、そのスキルを伸ばせる環境に移りたいと思いました。

私もWantedlyでTAMを見つけたのですが、「勝手に幸せになりなはれ」という行動指針がおもしろいなって。社長の爲廣(ためひろ)さんやタムステルダムのリーダーの飯島さんと面談したとき、クリエイティブに関する考え方に惹かれ、ここで仕事をしたいと思いました。

私は、利益追求よりも「人間が幸せになるか」というところに興味があって、前職が利益追求志向だったので、デザイナーとして、自分が納得する方法やアウトプットができたほうが居心地が良さそうだなと。

ー村松さんは前職もデザイナーでしたが、緒方さん、北川さんはまったくの異業種ですよね。入社後、どのように活躍の場を増やしてきましたか?

緒方:先輩のサポートを受けながら、実務を通して広告運用を学んでいます。大学時代に少し学んだだけで、広告の知識はほぼなかったのですが、働きながらスキルを磨いています。

ただ、業務に必要なツールの多さには戸惑いました。銀行で使っていたシンプルなツールとはまったく異なり、数多くあるツールから自分で選択し、使いやすいようにカスタマイズする工程が求められ、苦戦しました。

北川:僕の場合は、前職を退職してからTAMに入社するまでの約5カ月の間に、独学でコーディングを学び、ポートフォリオを完成させました。前職の退職時、職場の人たちに「次はエンジニアになります」と宣言して、逃げられない状況を作っておいたのがよかったのかなと。

入社後は、周囲の先輩にサポートしてもらいながら実務を通して学んでいます。まったくの異業種からの転職でしたが、環境に身を置いてしまえばあとはやるしかない。基礎があれば、現場で力をつけていけると思っています。

ー村松さんは前職もTAMでもデザイナーですが、転職に伴い、どんな変化がありましたか?

村松:業務内容は大きく変わりませんが、立場の変化に伴い働き方は変わりました。前職はインハウスでベンチャーということもあり、ふわっとした要件をお互いに補い合いながら、形にしていくという感じ。でも、大手企業の案件もあるTAMでは、きっちり分業してプロジェクト化されている。戸惑うこともありますが、失敗しながら学んでいます。

分業することで、一人ひとりのクオリティの高さが求められるという違いも。今まではスピード重視でしたが、時間をかけてクオリティを高めることで、チームにもクライアントにも喜んでもらえる。そこが圧倒的に違っていて、デザイナーとしてやりがいを感じます。

異業種に飛び込む勇気、柔軟なマインドを得るには?

ーWeb業界に転職したことで「キャリアの広がり」を感じますか?

緒方:僕の場合は、「この道で生きていこう」と意思が固まりました。広告、クリエイティブ、デジタルを軸にキャリアを築いていきたいなと。前職では経験できなかった、新規サービスのローンチから顧客を獲得していくことにも挑戦したい。

いずれは、広告だけでなく、SNSやインフルエンサーマーケティングなども網羅するマーケティングディレクターとして、チームを回せる立場になれたらなと。TAMではそういったチャンスがたくさんあると感じます。

北川:入社してWebがどういうものかを理解するうちに、これまで培ってきた研究や旅行業界での経験と組み合わせられたら、と思うようになりました。旅行が好きなので、将来的には旅行とITをかけ合わせた仕事ができたらいいなと。転職を通じて、キャリアに関する視野がかなり広がりました。

村松:前職は事業会社ということで、1つのサービスに所属し、特定のプロダクトの改善ばかりやっていました。でも、現職ではさまざまな案件に携わることができるので、クリエイティブのアプローチに関する視野が広がりました。

加えて、「共創」の理念を掲げているTAMでは、受注仕事ではあるけれどクライアントと深い関係になり、サービスについてディスカッションもできる、いいとこ取りの働き方かなって。この経験を活かして、いずれはクリエイティブ全体のコンセプトを作れたらと思っています。

ーみなさんのように、異業種に飛び込む勇気、柔軟なマインドはどうしたら得られると思いますか?

緒方:僕の場合は、やりたいことがTAMにあると明確になったことで、躊躇なく行動できました。多くのクライアントと関わりながら、PDCAをどんどん回して、Web業界のノウハウを積み重ねて成長できる。まさしくこれだ、ここを目指すしかないと思えました。

そもそも、やりたいことの解像度が、新卒で入社したときと転職したときとでは大きく違いました。周囲の人の話を聞きながら、徐々に解像度を上げていくことで自分が目指すべき方向性や企業が見えてきて、それが行動につながりました。

北川:一見、過去のキャリアを切り捨て、まったく異なる道を選んでいるように見えますが、気持ちとしては、過去のキャリアは一旦置いておいて、新たなスキルを習得している感覚です。もしダメになったら、最悪戻ることもできるだろうと。

前職は待遇面では満足していたし、転職によって状況が悪化するかもしれない不安はありました。でも、満員電車にゆられながら通勤したり、大きな企業ならではのしがらみがあったり、いくつかのマイナス点もあったので、転職によって得られたことのほうが結果的に多いのではと思います。

そのうえでやはり、環境を変えてやるしかない状況を作ったのがよかったですね。

村松:私も転職前、北川さんと同じような不安がありました。ですが、Web業界の人事の方などにカジュアルに話を聞いていくうちに、転職後の仕事内容や働き方がクリアにイメージできるように。それにマッチしたのがTAMだったと思います。

きっと「自分が働いていそうだな」という会社が見つかれば、転職したくなってしまうのかなと。不安よりも「働きたい気持ち」が勝つ、みたいな。前職の上司に「若いときにしか無理はできないから、今やっておきなさい」と言われたのも後押しになりました。

デザイナーに関していえば、よく聞く「美大出身かどうか」より、デザインが好きで勉強を続けられるかどうかが大事、というのが私の持論なんです。これは職種に関係なく、勉強が楽しく感じられて、それを仕事にしたいという気持ちがあれば、異業種への転職はそんなに怖がることではないのかなと思います。

[取材・編集] 岡徳之 [構成] 小林香織 [撮影] 藤山誠、石田バレット (Barrett Ishida)
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