こんにちは。スキルアップAI株式会社採用担当です。
コンサルティング職についてご紹介いたします!
今後、急拡大が予想されているAI市場。スキルアップAIでは企業のAI導入・活用を加速させるべく、実務で活躍できるAI人材の育成に力を入れています。
ただ、一口に人材育成と言ってもその仕法は多岐にわたり、クライアントの課題やニーズに合わせた提案を行うためには、各社の現状とゴールを正確に把握する必要があります。そんな業務を担うエンタープライズセールスの業務内容や、やりがいについてについて代表の田原にインタビューいたしました。
田原眞一 プロフィール
東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。2011年に新卒でスキルアップジャパン株式会社に入社。
エンジニアとプロジェクトマネジャーを経験後、株式会社リクルートコミュニケーションズにて
プランナーとして複数のAI案件に携わる。2017年から機械学習を体系的に学べるAIスクール
『スキルアップAI』を展開。日本初のJDLA認定プログラムや、経済産業大臣が認定する
「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」(通称:Re:スキル講座)の認定講座・厚生労働省認定の
「教育訓練給付制度(専門実践教育訓練)講座」の指定講座を多数展開する。
著書に「徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集」。JDLAの人材育成委員も務める。
10年後に12.4万人が不足するAI人材
急成長中のAI領域ですが、人材面ではどのような市場環境となっていますか?
昨今、AIを活用した新しいビジネスやプロダクトが多数登場しています。求められるのはディープラーニングのスペシャリストから、文系AI人材まで多岐にわたります。システム開発のプロフェッショナルであるSIerも、事業会社も、あらゆる企業がAI人材を必要としています。
国内のAI市場(AIを活用した機器やシステム等を含む)は2030年に86兆円まで拡大するといわれ、経済産業省の調査によると、2020年現在で4.4万人のAI人材が不足しており、2030年には、その数は12.4万人まで拡大するともいわれています。
ただ、企業はこうしたマクロ的な数値に踊らされる必要はまったくないと思っています。AIの技術的特性を理解し、自社ビジネスの成果に直結するAI開発の需要と、自社に必要なAI人材の供給を育成と採用によりマッチできれば良いと思います。
事業会社がAIベンダーに頼らず、AI開発を内製化したいと考えているのはなぜでしょう?
大きな外部依存にはリスクがついて回りますし、中長期の成長を考えた場合、ビジネス的なメリットがあるからです。
これまでは、とりあえずAIブームに乗っかるという形式で、「AIという技術で達成したい目的・解決したいビジネス課題はなにか?」「本当にAIが必要か?」という最上流まで実態としてAIベンダーに外注している、いわゆる”丸投げ”と言われるような事例が散見されました。AIベンダーは事業の専門家ではないですし、AI開発は新規事業となる場合が多く、準委任的な動きとならざるを得ません。こうした体制だと、責任者が不在になりがちで、ビジネス成果を得るまでにプロジェクトが頓挫することになります。多くの企業がAI開発に苦い思いが残っているのではないでしょうか。
また、外部依存は高額になりがちで、自社にノウハウも蓄積されません。外部とデータを共有すれば、情報漏えいのリスクにもさらされます。
社内でAIを使った事業開発ができれば、これらのリスクからは開放されます。特定分野の専門的なAIエンジニアが不在で、完全な内製化が実現できなかったとしても、AIを活用したプロトタイプの開発や最適なパートナーの選定ができるだけで、AI導入・活用は加速させることができます。自社のビジネスに精通した社員がAIを活用したビジネスを企画したり、社内に蓄積されたデータ解析ができたりすれば、事業戦略上大きなメリットが生まれます。
もちろん、AI開発の内製化は一足飛びには実現できず、ある程度粘り強い取り組みが必要ですが、外部依存と比べると、内製化を進めるメリットが大きいと考えています。
AIの最前線で活躍する実務家講師陣による高クオリティの教育プログラム
スキルアップAIのAI人材育成における強みは何でしょうか?
当社の強みは、現場で活躍できるAI人材育成を目的とした体系的なカリキュラムをベースに、優秀な講師陣による直接指導と、一社一社の課題・ニーズに応じた教育プログラムを構築できることです。
講師陣はアカデミックな領域のトップサイエンティストや、ビジネスの最前線でAIの実装に取り組むエンジニアなど多彩なメンバーがそろっています。他にも人工知能アルゴリズム開発の専門家、データサイエンスの世界的コンテスト「Kaggle」の上位入賞者(Kaggle Master)、電子工学・制御工学から神経回路学習までワンストップで教えられるゼネラリストなど、業界のトップランナーが多数在籍しています。
教材についても当社の講師陣が執筆した、「ディープラーニング G検定」「ディープラーニング E資格」などの資格取得用問題集や、各講座専用のオリジナルテキストを使用しています。
現状のAI人材育成における課題は何でしょうか?
大きく3つの課題があると考えています。1つ目は、目的を設定せずに育成を開始してしまうこと。具体的な業務への活かし方など解像度が低くいと、ピント外れの内容を学び、「色々学んだが、結局役に立たなかった」となってしまいます。AIの基礎知識を身に付けたタイミングで、自社でどのようにAIを活かすかを考える事が重要だと考えています。
2つ目は、実践的なスキルを身に付ける環境がないことです。本質的には、現場でしか身に付かないのですが、もっと学習コストの安い方法として、実務経験豊富な講師陣から学ぶというのがあります。例えば、実践的なスキルの1つとして、AWSやGCP、Azureなどのパブリッククラウド上での開発スキルがあります。問題は、こうしたスキル習得をサポートする実務家が少ないため、講座として提供されることが稀で、AI技術の基礎内容に終始した講座がAI講座として世の中に溢れていることです。AI技術の基礎だけが理解できていても、現場では活躍できません。
そして3つ目は、育成された人材を受け入れる組織体制が企業内にないことです。身に付けたスキルを活かすためには、AIに取り組む組織づくりと場が必要です。組織立ち上げに必要な心理的安全性や柔軟性、独自の人材定義、スキルのモニタリング、評価など、AI人材の育成とセットで検討する必要がありますが、まだ勝ちパターンを見つけている企業は少ないと思います。
具体的に、どのような講座がありますか?
日本ディープラーニング協会(JDLA)認定の第一号プログラム『現場で使えるディープラーニング基礎講座(E資格対応)』や、機械学習モデル開発の一連の流れと代表的なアルゴリズムを0から学ぶ『現場で使える機械学習・データ分析基礎講座』、最新技術を用いたハンズオン中心の『現場で使える自然言語処理実践講座』『現場で使える機械学習システム実践講座』など、実践的・応用的な講座まで体系的に取りそろえています。
エンタープライズ企業の長期的なAI導入・活用の組織課題を解決
エンタープライズセールスの具体的な仕事内容について教えてください。
エンタープライズセールスのミッションは、AIの人材育成に組織的に向き合う企業に対して教育プログラムやアセスメントシステムを提案し、企業の抱える課題解決に向けて伴走することです。セールス活動自体は、インバウンド案件が中心です。当社のウェブサイトやセミナー情報、外部メディアに掲載されたコンテンツをご覧になったお客さまからのお問い合わせ対応から始まります。また、既存のお客様からのご紹介も増えてきております。
ご商談のフェーズに入ると、AI導入・活用の現状から、組織課題や育成したい人材像をヒアリングし、最適なご提案をします。ヒアリングの結果、育成ではなく、外部からの人材採用や開発・コンサルティングをご提案をさせていただくこともあります。
教育プログラム(法人研修)の場合、1〜2日の短期で終わるものから3~5年の長期計画を一緒に策定するケースなど様々です。前提として、人を育てるには時間が掛かります。短期のものでもお客さまとじっくりプランを練ることが多いです。
今後は、新しい市場を開拓していくために、アライアンス先の発掘や交渉などもコンサルティングセールスには求めたいと考えています。すでに10以上のアライアンス案件が動いております。例えば、大学生・高校生・中学生向けAI教育や海外展開など、現場で活躍できるAI人材育成プログラムを持つ弊社だからこそ、生み出せる価値があると考えています。
また、これからエンタープライズセールスとして入社する方には、マネージャーとして営業組織の立ち上げ、外注化や業務フローの整理、メンバーの採用・育成などもお任せしたいと考えています。
お客さまからはどのような要望が多いですか?
AIの基礎を学んだ後、実務に直結するより実践的な講座のご要望が増えています。
これまで、5,000名の社員にAI入門講座を受講いただいたり、30名前後のエンジニア社員にE資格対応のディープラーニング講座を受講していただいた実績があります。
また、多くの研究者を抱える産総研のような研究機関向けに、研究者レベルでも活用できるような深い内容に踏み込んだり、実際の企業データを用いて機械学習・ディープラーニングを学び、講座のアウトプットとして、そのままプロトタイプ開発までやってしまうということもやっています。
アカデミックと実業務で実績のある講師が多く在籍しているので、どんなに高度で実践的な内容であっても価値提供できるところが強みですし、この強みを生かして、お客さまの課題解決に直結する提案をエンタープライズセールスには期待しています。
AI業界全体の発展に貢献
エンタープライズセールスのやりがいは何でしょうか?
AIという最先端の領域からお客さまの組織課題解決に直接貢献できるところです。「AI人材を育成するための講座提供」という要望に応えるに留まらず、組織づくりからビジネス成果が出るところまでをサポートしていただきます。
お客さまが抱える課題に向き合い、その解決方法として、単なるコンサルティングに留まらず、自社サービスを提供できることに、大きなやりがいを感じていただけると思います。社会課題の解決に直結するAI人材の育成は、AIの普及を加速させ、日本の発展に貢献できるとても重要な仕事だと思います。
スキルアップAIではどのような働き方をしていますか?
原則フルリモートを採用し、必要に応じて出社と組み合わせて自由に働いています。名古屋や大阪、国外の様々な場所で働くメンバーも在籍しています。それでも業務は円滑に進んでいますし、それぞれが最もパフォーマンスを出せる場所を選んで働くのがベストだと考えています。
勤務時間はフレックス制です。朝8時に出社しても、10時から勤務してもかまいませんし、午前中は自宅で、午後から出社など、組み合わせることも可能です。エンタープライズセールス職はお客さまと対峙していただくポジションなので、お客さまとのやり取りが一番スムーズにいくよう自ら考え動いていただきたいと思います。
今後のスキルアップAIの展望を教えてください。
3〜5年のスパンでは、企業のAI導入・活用を成功させるための組織づくりの支援モデルを完成させたいと思っています。そのためには、AI人材の育成のみならず、採用支援や制度設計などトータルで組織づくりをサポートできる体制が必要だと考えています。
単に人材育成を行うだけでは、ほんとうの意味でAI導入・活用の成功をサポートしたことにはならないと思います。様々な業種のお客さまと関わることで、多くの知見が溜まっているので、それをサービスに反映して、少しでもお客さまのAI導入・活用を加速させたいと考えています。
いかがでしたでしょうか。スキルアップAIでは、エンタープライズセールス職はじめ、複数の職種を募集中です。
AI人材の育成やAI開発・推進の組織構築のご支援を通じて、日本のAI人材不足をボトムアップで解決することにご興味ある方はお気軽にご連絡ください。