セミナー情報
株式会社識学の実施するセミナー情報をご紹介します。株式会社識学では、マネジメント理論『識学』をより高い精度で学べるセミナーを多数実施しています。詳しくは各詳細ページをご参照ください。
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株式会社識学では、マネジメントにおける様々な問題の識学的解法について定期的に無料セミナーを実施しております。気になるセミナーがあれば是非ともご参加ください。
識学マネジメント講師の後藤翔太が登壇し、自身の選手時代と指導者時代の経験を踏まえ、識学理論との出会いによってどのようにマネジメント手法変えて日本一になる事ができたのかを解説しました。今回はその一部をご紹介します。(2022年4月26日開催)
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1983年生まれ 大分県出身
桐蔭学園高校、早稲田大学というラグビーの名門校を経て、2005年に神戸製鋼に入社と同時にジャパンラグビートップリーグの「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」に入団。1年目からレギュラーの座を勝ち取り、新人王に。その後、日本代表にも選出され、常にラグビー界の最前線を走り続けてきた。2013年、追手門学院大学の女子7人制ラグビー部兼、追手門学院高校ラグビー部のヘッドコーチに就任。
2017年株式会社識学に入社。
【実績】
後藤は選手時代、練習の「質×量」により良い成績をもたらすという考えのもと、質の追求に時間を割くことで量がついて来た。また、目指す結果を明確にする事で、自分のやるべき事、進むべき道が見えて、ゴールに対して最短の距離をとる事が出来ていた。
目指す結果は日本代表になる事!日本一になる事!
1. 自発的に質の向上と量をこなせる。努力が苦にならない。
後藤:実際には努力を努力と思わなかった。
2.自分がすべき事に優先順位を付けられるようになる。
後藤:放課後に友人と遊ぶことより、トレーニングに没頭した。
3.目指す結果の為に自分の身を置くべき環境を選択できる。
後藤:放課後に友人と遊ぶことより、トレーニングに没頭した。難度の高い環境に身を置く事を選択。
※経営者やリーダーは従業員や部下・選手の「環境」になる為、相手を変えたい場合は、「環境」である自分自身を変化させる事が大切である。
後藤のこれまでの人生経験で語らずにいられない出来事は大学時代の事。当時、早稲田大学ラグビー部監督だった清宮克幸さん*(以下、監督)と過ごした日々は衝撃的だった。監督はリーダーとして戦略を決め、戦略を実現する為に求める能力を数値化・完全結果化し、組織内の競走環境を作り上げていた。特に監督は勝率を上げる点を見極める力に長けており、対戦相手によって戦略を柔軟に変化させることにより、勝ち続ける事が出来たという。
実際に監督は早稲田大学、サントリー、ヤマハ発動機などの3つの組織を日本一に導いており、戦略は組織ごとで違っていたが、全組織にはある共通点があった。それは、組織に属するメンバー全員がプラスの方向で競走していた事と、監督の指導下に入るまでレギュラー経験のなかった選手がレギュラーにまで育ってチームに貢献していた事だった。このような指導者の下でプレーしてきた後藤は、大きな組織を一人のリーダーが動かすことができる事を知り、いつしか清宮監督の様な指導者になりたいと考えた。後藤も清宮監督という「環境」によって変化を体感した一人である。
*清宮克幸さん→北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎さんの父親
初めて指導者として追手門学院大学・高校女子ラグビー部を任された後藤は、数々の間違いに気づくことが出来ず、チームは強くならず、部内の環境や関係性も悪化していった。しかし、指導者となり3年目の頃、「識学」に出会い、マネジメントや人の意識の原理原則を学ぶ事により、指導者としての行動のズレを認識する事となる。そして、識学理論をスポーツ領域に応用した結果、数か月でチームは日本一と世界一を経験する。
以下3つの後藤の間違いについては指導者・管理職の経験者の方には思い当たる事があると思います。
選手に嫌われたくないが故に、過度に選手に寄り添うことで、自分自身の存在意義を獲得しようとし、組織側がメンバーに合わせるマネジメントをしてしまう。これは「チームの為に自分が存在する」ではなく、「自分の為にチームが存在する」という行動だった。もちろんメンバー一人ひとりを大切にすることについては間違っていないが、組織である以上、組織が向かう方向性を理解していなければならない。
メンバーに気を遣う、組織がメンバーに合わせるというマネジメントは組織の一員である認識、「所属意識」を薄れさせてしまう。
個人的感情に従ったマネジメントは指導者として一番やってはいけない事である。自分の怒りを選手にぶつけてしまう事を防ぐためには、感情をコントロールするマネジメントの原理・原則を身につけておかなければならない。
識学理論では「結果と成果」として結果は事実、成果は他者評価と定義付けている。では結果と成果のどちらに視点を置くと集中力が高くなるかというと、それは結果に視点を置くことである。感情的なマネジメントをすると、選手は結果の先にある成果に意識を向けさせてしまう。選手たちは他者の評価を気にしてしまい、指導者の顔色を見てプレーしてしまうようになる。これにより結果に対しての集中力はなくなってしまう。
選手は他社評価(成果)に視点を置くことで、結果に対しての集中力が薄れてしまう。
「頑張れば日本一になれる!」とは伝えていたが、何に頑張れば良いのか、頑張れば何を得る事ができるのか、を明確に伝えていなかった。後藤自身は選手時代に目指す結果が明確だった為、選手たちには伝えてあげられていなかった。
曖昧なゴールや習得できる事を伝えるだけでは、選手も路頭に迷い結果は良くなくなる。
今目指している戦略は目的への最短コースか? 戦略を見直しが必要ではないか?
常に自分に問い、マネジメントと戦略の改善を続けた結果、日本一を手にすることが出来た。
まず、常に自責で捉えていく。自ら不足を感じ、それを埋め続ければ、スポーツ指導者・管理職、選手やビジネスマンも成長できる。指導者が役割やルールを作り、必要な数値を見出し目標設定する事により、競走環境が実現し、変化率が生まれる。この環境づくりこそが、指導者管理職にとっての成功の道筋である。