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イタリアの女社長が語った 愛と仕事に囲まれた日常

こんにちわ。

イタリア在住、リモートワークでオズビジョン採用アシスタントをしているサワダ・アキキーナです。

今回のおずびじょん枠外日記では、私がイタリアで出会った力強く会社を切り盛りする女性社長のお話を少しご紹介したいと思います。

2005年に主人と始めた小さなオフィスだけど、今じゃ家族も同然ね。
始めた当初は苦労の連続だったけど、今じゃ苦労なんて感じないわ。
どんな揉め事だって、大好きな仕事よ。

イタリアのトリノにある電気設備会社E.T.I.M.Service.S.R.L.

小さいながら、イタリアの大企業、FIAT(フィアット)を有するFCAグループの電気設備工事を創業当初から受注しています。

このオフィスでは、いつも元気のいい女社長の声が社長室から聞こえてきます。

2016年に社長であり家族の大黒柱だったご主人が病気で亡くなりました。
今は社長夫人だったアンナ・オリビエーリが会社運営の全てを切り盛りしています。

パパが元気だった頃は、パパは現場を走り回ってクライアントと話をするのが大好きな人だったから、会社の一切の書類は全部私がやらなきゃならなかったの。
会社を始めた頃は私は仕事のことなんて何にも知らなかったから、書類の山と毎日戦ったのよ。彼は書類が大の苦手だったから、面倒なことは全部置いて現場に逃げて行ってたの。

書類が嫌いってことは書くのが苦手ってこと。彼のサインは笑っちゃうくらい可愛い字だったわ。

イタリアは分業制を取る会社が多く、経理は顧問会計士に、簡単な事務は顧問事務員に業務を委託します。また、技術者も個人事業主が多いといいます。
社員は社長のアンナの他に、正社員が3名、その他は業務委託の技術者が常に7~9名、繁忙期はそれ以上になることも。
これまでの信用の元に優秀な技術者が集まってくれると言います。

作業員はほぼみんなベテランだから、みんなを信用しているわ。
作業現場に行くのも、必要がなければオフィスによる必要はないわね。
でも一応管理は必要だから、WatsApp(メッセージアプリ)で前日までに予定を送ってもらうようにして全員のスケジュールを把握してるの。

みんなとても優秀よ。
息子のアレッサンドロは私の右腕、テクニカルマネージャーのジュリアーノはすべての技術的な問題は解決してくれるから心強いの。
みんなが私のアモーレ。
でも、どんな問題でも私が責任を持つのは当然。私は責任を負うのが好きなの。だって、このオフィスは私の家族だからね。
家族には強いマンマが必要でしょ。

私がイタリアに恋をした理由の一つに、イタリア人女性特有の魅力があります。
自分に自信を持って人生を謳歌しているイタリア人女性。

最愛のご主人を亡くしても後ろ向きな姿はなに一つ見せず先頭に立って家族である会社を守るアンナさんの姿勢。
彼女のストーリーの根底には、イタリア女性特有の家族愛を感じました。

そして、毎日欠かさず美しいものを身につけ、愛を語り、いつだって主人公でいる彼女たちは私にとって憧れの存在だと改めて感じました。

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