こんにちは、広報の坂本です。
ゼロ・ウェイスト理念を体現しその魅力を発信していく活動のひとつとして、
ノンピは、ゼロ・ウェイストタウン徳島県上勝町を拠点とするブルワリーRISE & WIN Brewing Co.を運営する株式会社スペック(以下スペック)と、明治大学商学部で環境問題を学ぶ森永ゼミにお邪魔させていただきました。
取り組みについてのプレスリリースはこちら▼
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000258.000036259.html
スペックの代表取締役社長 田中さんより、どうして上勝町との取り組みに至ったのか、どういう発想から「カミカツビール」が生まれたのか、など田中さんの体験や想いを学生さんにお伝えさせていただきました。
学生さんよりウェルカムプレゼン ~どんな人たちが上勝町に訪問する?~
学生さんよりウェルカムプレゼン ~ビール醸造の廃棄物を液肥に変える仕組み「reRise」について~
講義内容
■INTRODUCTION~なぜ上勝町でブルワリーを始めたのか~
■クラフトビールの魅力~ゼロウェイストビール開発の原点~
■NEXT ACTION~スペックの考えるレジリエンス~
■学生の皆さんにメッセージ~行動する勇気とは~
株式会社スペック 代表取締役社長 田中達也氏
田中さんから学生へ
いくら地球環境に良いとわかっていても、「明日からゴミ収集車が来ない」を受け入れられるかー。上勝町民が体現したのは、不便になってもちゃんとやろうという“行動する勇気”。
どうしても大人は物事に対してリスクが低い方を選んでしまいがちで、それ以上を考えなくなってきてしまいます。今求められるのは、自分がどうしたいのかを決断することです。
ビールの苦味が苦手だという学生さん。実は100種類以上あるとされるビールからなら、好みが見つけられるかも…?!
学生さんの感想(一部抜粋、要約)
・「環境を大事にしなければいけない」と理解していても実際にどうすれば良いのか、何ができるのかまだわからない状態だった。上勝町の住民の方々こそ環境に貢献しているんだなと感じた。住民の方々を考えながら自分もより積極的にゼロウェイストに取り組みたいと思ったし、上勝町にも是非一度行こうと決めた。
・上勝町で行われていた様々な取り組みは都市にも導入できそうなものもあったが、上勝町の人の意識の高さや危機感ゆえに成り立っているものも多いと感じた。日本全体でゼロ・ウェイストを進めていくためにはこの意識の改革が課題になると思う。
・最も刺激的だったのが、量り売りについてです。容器は洗って持ってくるというサイクルにすれば容器のゴミを減らせると聞いた時は画期的だと思ったのに、利益が見込めなかったと聞いて、「こんな素晴らしい提案でもうまくいかないことがある」という所にゼロ・ウェイストやSDGSというのは思ったよりも単純でないと感じました。全ての話がとても面白く、先生の言う通り聞き入ってしまいました。
・上勝町のことを発信する媒体としてクラフトビールが選ばれた背景には「量り売り」という共通点があることを知って、目から鱗でした!今回の講義を通じて、環境問題への取り組み全般、特に上勝町の取り組みの知識を深めることができて、非常に刺激的でした。今後また違う機会でお会いできたらと思います。よろしくお願いいたします!
・地方活性化に向けて様々な要素を考えながらアイデアを見つけ実際に行動に移していく熱意に感動しました。
明治大学 森永由紀 教授
森永先生より
森永ゼミでは、キャンパス内などで身近な環境問題に取り組んできました。しかし、商学部の環境ゼミなので、「実際に社会では、環境対策とビジネスを両立させるのは可能なのだろうか?」「企業の環境対策は表面的なものなのではない か?」といった疑問を抱くゼミ生は少なくありません。
その意味で、上勝町のゼロ・ウェイストを発信するためにそれをビジネスと結びつけようと試行錯誤し、クラフトビール造りが生まれたというカミカツビール誕生のお話を、田中社長から”生”で聞かせていただけたのは、本当に刺激的な体験でした。
田中社長には、ノンピの篠崎さん(明大OB)のご紹介でゼミにお越しいただきました。素敵な機会をいただけたことに感謝いたします。
学生のみなさんの、田中さんの話を熱心に聞いている様子がとても印象的でした。
未来の日本を引っ張っていく学生たちに「ゼロ・ウェイスト理念」をより身近に感じてもらえる機会になったと思います。
また、上勝町で取り組みが成功しているのは、人々の理解や意識だけでなく、企業として利益が出ることなのか、様々な課題があるというリアルな側面も理解してもらえたようで、その上で「まずは実際に上勝町に行ってみたい」「ゼロ・ウェイストセンターでのゴミ分別を体験してみたい」と自分たちの目で見て体感したいと思ってもらうことがきました。
現代の若者にとって、マイボトルやエコバックの使用など、自分の生活の中で環境問題と向き合うことは自然とできているのだと思います。
一方で、その次のステップとして何ができるのか、日本や世界が変わっていくにはどのような課題があるのかを知って体感し、勇気を持って行動を決断していく必要があるのだと思います。
今後、また新しい取り組みができることに期待し、これからもスペックとノンピは発信活動を続けていきます。