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モノサスでは自分たちのWebサイトにスタッフが交代でコラムを書いています。
今回はその中から、2017年にはじまった社内制度「バディランチ」をご紹介します。
モノサスでは、今年から「バディランチ」がはじまりました。
一ヶ月に一度発表される、社内メンバーの2人一組の組み合わせの相手を「バディ=相棒」ととらえ、2人でランチに行くというものです。相手を知るには、やはり一対一のコミュニケーションの方がより深くなるのでは、という考えの元、スタートしました。
また、前回の記事でもお伝えしたように、モノサスではこの春から会社で過ごす、もしくは会社のメンバーと過ごす時間の充実度をあげる活動を「アプリ」化することにしたのですが、(アプリについての記事はこちら)そのアプリのひとつとして始まったのが、このバディランチです。
今回は、バディランチがはじまった経緯や、現在の様子などをご紹介したいと思います。
社食がおわってはじまったのが「バディランチ」
バディランチがはじまる以前、モノサスは5年にわたって、ケータリング形式の社食がありました。バーテンダーでもあるゴウさんが、大きなお鍋にハヤシライスやカレーなどを入れて、できたての料理を届けてくださっていたのです。
できたて、熱々の料理をいただける嬉しさもあったのですが、5年間のうちに社食を食べるメンバーが固定されてきたことや、どうしても業務の合間に行う、料理をあたためたり、使った鍋を洗うなどの「社食委員」の仕事も負担になっているという声もでてきました。
また、社内のメンバーが増えたことで、これまで社食を食べていたスペースを業務スペースにしたりと、物理的に社食をゆっくり食べられる場所が減ってきました。こういった流れから、そろそろ「社食」のあり方を見直そうという時期になってきたのです。
そして、5年前よりもぐっと人数が増えて70人近い大所帯となったモノサス。それぞれが業務に集中していると接点もなく過ごし、いざ業務を一緒にするとなったときにお互いの立場がわからず、力をあわせることが難しい…。そんな、コミュニケーション不足という課題もできていました。
そこで、コミュニケーションを深める「アプリ」の一つとしてはじまったのが、バディランチだったのです。
「総当たり」から「バディ」に
バディランチは、はじめは「総当たりランチ」という仮の名前をつけて、委員に手をあげた4人と代表の林でルールを検討していきました。
「総当たり」というのは、社員全員が、社員全員と個別にランチに行ってほしい、という思いがまずは強くあったため。約70人近いスタッフのそれぞれの組み合わせとなると、同じ組み合わせで一回だけ行っても一人約70回。一週間ごとに組み合わせを変えていけば、一年が52週なので、一週間ごとに相手を変えたら一年以上はかかるけどできそう…。組み合わせは、まずはあみだくじで決める?など話し合いがスタートしました。
全員が全員とランチ、という思いはありつつも、実際一週間ごとに相手を変えていたら、案件が忙しい週や、出張や外出でタイミングが合わないまま一週間が終わるなど、結局なかなか制度を活用してもらえないかもしれない。そうなると、全く使われない制度になってしまうのでは…。委員のなかでも意見がいろいろと出ました。
また、前述のように、社内のメンバーとはいえ、部署が違うと接点もなく、あまり話したことがないメンバーもいます。そして、接点の少ないメンバーと話すことに積極的な人もいれば、苦手な人ももちろんいます。そういったことも踏まえて、誰もが行きやすくなる制度にしたい…。
バディランチ委員のミーティング。モノサスタイランドで業務中の林もテレビ電話でつながり「どうしたら積極的に行ってもらえるか」を一番のテーマにルールを検討していきます
そんななかででたのが「バディ」という言葉。
ダイビングのときなどに、互いの安全などを確認したり助け合うペアに使われることばですね。
「今月のバディ」として一ヶ月間の相手を決め、忙しいなかでも、一ヶ月の期間があれば、都合を合わせやすいし、「一ヶ月」となるとランチに何度も行くチャンスもできるので、次々と組み合わせが変わるよりも、より深くコミュニケーションがとれるかもしれない。そんな経緯もあり、「バディランチ」となったのです。
話し合いを重ねて決まった基本的なルールは以下のもの。
バディランチの基本ルール
● 1対1の組み合わせをつくり、1ヶ月の間、「今月のバディ」として過ごす
● 二人でランチに行った場合、ひとり1回あたり1,000円までを会社で負担
● バディ期間内であればランチに行く回数に上限はなく、何度行ってもよい
基本はランチだけど、場合によってはお茶でも夜ご飯でもOK。制度を使うかどうか、は絶対ではありませんが、一ヶ月の間は、バディとコミュニケーションすることを意識して(すれ違ったら挨拶をしよう)ランチではぜひお互いの話をしよう、というルールでスタートしました。
組み合わせは、はじめた当初は次回と同じ組み合わせにならないように目視で確認しながら組み合わせを決めたり…と、ちょっと時間もかかっていましたが、今ではこれまでの組み合わせの情報もふまえてランダムになるよう、委員の一人が システムを使って組み合わせを決めています。こちらも行く行くは、(会社の制度ではなく、ソフトウェアの方の)アプリとなる予定です。
システムを使って組み合わせ決め
バディランチの活用度
4月からはじまったバディランチも既に6ヶ月。はじまったばかりの1回目は約8割近くのメンバーがランチに行き、その後は5割から6割が平均して行っています。月に最大8回ランチに行った組もいるようです。
「今月のバディ」になったことで、最近はあまり話す機会がなくなっていた先輩と自分の仕事の課題を相談できたことや、業務の都合で社内にあまりいないため、社内メンバーとなかなかコミュニケーションがとれないけれど、バディランチでお互いを知ることができた、など、バディランチを通して、有意義なひとときを過ごしている声もちらほらと聞こえてきています。
バディランチは、「行ったよ」の報告用に写真を撮っています。ランチだけでなく、飲みに行った楽しそうな写真も。
なかには、これまであまり話したことがなかったけど、ランチを通して意気投合し、お互いの共通の趣味がわかったり、新たな「アプリ」をつくろうという計画が始まりそうという話もあると聞きます。
バディランチ委員にも話を聞いてみると「バディでなければランチに行かないような組み合わせの2人が、忙しいなかでもちゃんと時間をつくって会社を出て行く姿をみると、ちょっとうれしくなる」「いつもはお客さんにとって必要なものをつくるのが仕事だけど、自分たちにとって必要なものをつくるのが新鮮」など、やりがいもあるようです。委員の活動自体が、バディランチのように、普段接することのないメンバーを知る機会にもなっているといいます。
ですが、コミュニケーションの取り組みがあるのは良いことだけど、コミュニケーションをちょっと強制されているようにも感じてしまう、ととまどう声なども確かにあります。
これからもまだまだ、状況や様子を見ながらルールが変化していきそうです。
月に一度の「今月のバディ」の発表は「次は誰?」とそわそわする時間ではありますが、ちょっとだけ、楽しくもあるひと時。バディランチで、今後どんな変化がおこるかはまだまだ未知数ですが、一対一のコミュニケーションが広がる中で社内にどんな変化がおこるのか、またお伝えできたらと思います!
(2017/10/30 ものさすサイトに掲載)