元バリキャリ商社ウーマンが、話題のSalesTechスタートアップでワーママやってます | マツリカの人たち
こんにちは!マツリカの麻生です。今注目のSales Techスタートアップ、株式会社マツリカでインサイドセールスのチームリードをやっています。マツリカ入社は昨年11月。あっという間に4か月半も経...
https://www.wantedly.com/companies/mazrica/post_articles/160554
こんにちは!五反田の急成長SalesTechスタートアップ、株式会社マツリカの麻生です。インサイドセールスのチームリードをやってます。
今日は、私のように子育てによりキャリアブランクのある人が、再就職活動するときに少しでもお役に立てるコンテンツを書いていこうと思います!Wantedlyユーザーの中で、このネタが役に立つ方ってすごくニッチかな、とは思うんですけど(笑)。
あと、採用担当者の方にも、もしかしたら、キャリアブランク人材の活用についてインサイトがあるかもしれない、あるといいな・・・、なんて思っています。
▼私の簡単な経歴と、マツリカに来た経緯はこちら
再就職活動に臨むとき、どうやって面接で自己PRしようかなって考えますよね。もちろん、過去の仕事経験を中心に話すんだけど、ブランクあるし、今最前線でバリバリやっている人と比べられちゃうと厳しい。
そこで、子育て経験もプラス要素として話せたらいいなぁ、なんて思いません?
私は2回のキャリアブランク、合わせて4年半あるのですが、昨年の11月からマツリカで働いていて、やっぱり子育て経験ってめちゃめちゃ仕事に活きるな、と日々感じております。
でも、自分の再就職活動のときはそれをうまく言語化して面接で話すことができなかった。それってもったいなかったな、と感じてます。だから、少しでも、これから再就職活動に臨まれる(かもしれない)みなさんのお役に立てたらいいな、と。
そして、潜在労働力である専業子育て層の労働市場復帰を応援出来たらいいなぁ、という思いもあります。
いや、当たり前っちゃ当たり前の、身も蓋もない結論ですみません(笑)。でもここで終わってもあれなんで、もう少し各論行ってみようと思います。
ナンバー1というか、これに尽きます。
子供は、人間の生の心むき出しの存在です。承認欲求とか、嫉妬とか、モチベーションとか、極めてわかりやすく表現します。
で、子供と大人の心が本質的に違うかというと、そんなわけはなくて、原則は一緒なのですね。大人は経験とか、常識とか、社会圧力とかに基づく、オブラートに心を包んでいるけど、中身はそんなに変わらない。
だから、子供のむき出しの心の方が、オブラートに包まれた大人の心よりも観察しやすく、心の理解が深まりやすい。
仕事力って、突き詰めていくと、心理学に行きつくと思っています。マネジメントも、営業も、マーケティングも、人事も、何でも。どうやって人を動かすか、です。めんどくさいイヤイヤ2歳児を動かすことができたら、だいたいの人は動かせます。
イヤイヤ2歳児を動かすためには、何が彼のモチベーションポイントなのか、あるいはイヤイヤポイントなのかを見極めて、それに応じた選択肢の提示やカウンター提案をしていかなくてはいけません。
そして、それをやったところで、結局イヤイヤに振り回されることがほとんどなんだけど、観察して実行して効果検証し、次につなげる、というPDCAプロセスを通じて、親は圧倒的に人間洞察力が鍛えられます。
これって、ちょっと面接でアピールポイントにできるのかどうか、わからないけど、マジで理不尽対する耐性は身に付きます。
子育てって理不尽の連続。新生児なんて何をやってもひたすら泣いてるし、子供小さいうちは食事はおろか、入浴やトイレすら思うタイミングでできない。2歳児は(時に5歳児も)言いがかりとしか思えない理由で、平気で30分とか1時間とか泣き怒り続ける。こちらがキレて見たところで、状況悪化するばかり。
親は、そんな中でも、冷静に日々の子育てタスクをこなしていくしかない。
空腹や疲れなどの環境要因ないか見極めて、相手の言外の主張に思いを馳せて(子供のかんしゃくの主訴が、本当のかんしゃくポイントとは限らない、お菓子が欲しいってかんしゃく起こしても、実はポイントは弟への嫉妬だったりもする)、愛をもって対処していくしかない。
仕事でも理不尽と思える状況は、ままありますが、子育てで経験するものに比べたら、だいたいかわいいもんです。泰然自若と対処できます。仕事で接する相手は、それなりに理屈の通じる大人ですから。
もう本当に、理屈が通じる大人と会話できるだけで、仕事復帰してよかったなぁ~、なんて思うものです。これは、他の仕事復帰ママからもよく聞く声。
ちなみに、ちょっと話それるけど、本当は、子供って理不尽だったり、理屈が通じないわけではなくて、彼らは彼らなりの合理性と理屈があるのだけど、彼らの理屈と大人の理屈が、だいぶ違うっていうだけ。例えば、幼稚園児くらいまでは、時間の概念が発達していないので、「5分待って」が実質的に何を意味するのか理解しにくい。彼らは「今、ここ」を生きている。彼らにわかる形で理屈を伝えてあげると、それなりに理解はしてくれる。これ余談。
子育てを通じて、究極のマルチタスク能力が身に付きます。同時に考えて、こなさなきゃいけないこと、多すぎる!
専業主婦/主夫だとすると、掃除して、洗濯して、ごはんの献立考えて、お出かけ前には子供の準備して、自分の準備して、もし夫/妻が手がかかる人だったら(笑)、夫/妻のお世話もして、多岐に渡る食料品・日用品のジャストインタイム在庫管理もして、幼稚園/学校のPTA活動とか、幼稚園送り後の井戸端会議や、ママ/パパ友ランチ会を通じた情報収集活動とか、子供のお誕生会企画とか・・・
これらのタスクは、更にブレイクダウンすると、もっともっと細かいタスクがあって・・・
私はマルチタスクがとっても苦手で、今でもあまり自信はありませんが、上記のような専業主婦時代の怒涛のスーパーマルチタスク経験を通じて、子育て前よりは圧倒的にましになったと思う。
子育てでマックス大変だった、2人め誕生当時、「できないものは、できない!!!」という圧倒的時間制約を通じて、強制的に優先順位付けとタスクの取捨選択をせざるを得なくなりました。積極的な優先順位付けというよりは、マジで時間なくて、できないタスクがこぼれていっただけ。意図的になくしたタスクも、もちろんありますが。
で、いろんなことをできなかったり、やめたりしてみたら、それでも、普通に、幸せに、家庭はまわるのです。「あぁ、自分は必須だと思い込んでいたけど、別にそうではなかったんだ。」という気付きがありました。
働き方改革うぅぅぅ!!!!なんて言われる、今の日本の職場において、この強制的優先順位付けを通じたタスク取捨選択の成功体験は、めちゃめちゃ活かせるはず。「仕事の成果の8割は、2割の仕事から生まれている」と言いますが、やめてみても最終成果は大して変わらないタスクって、たくさんあるはずです。そして、やめて生まれた時間で、もっと大事な仕事ができれば、成果は増えるはずなのです。
さらに、「子供との時間を削ってまで、私がやるべき仕事=社会、顧客や会社、チームに真に価値提供できる仕事ってなんだ?」という判断軸があるので、仕事に対して厳しい見極めができて、生産性が高くなります!
ケーススタディ
例えば、いやいや2歳児に、いかに速やかに朝のお出かけ準備を完了させて、予定時間通りに児童館にたどり着くか、という子育てタスクをこなすために、親は何をするか、そしてそれを通じて身につけたスキルは、営業にどう生きるかというケーススタディ。各論レベルでは、全然違うんだけど、でも抽象レベルでは、めちゃめちゃ共通スキルなんですよ。
▼子育ての場合
▼営業の場合
これは、面接アピールポイントとしては使いにくいんだけど、私が採用担当者の方にお伝えしたいな・・・と思っていることです。Wantedlyユーザーには、採用担当者の方も多いと思うので、少しでも届けばいいなぁ。
今の日本で、ブランクキャリアを乗り越えて再就職しようという気概のある人って、やっぱりすごく仕事をしたいという気持ちが強いのだと思います。もちろん、「働きたい!」というよりも、諸事情により働かざるを得なくなった、というケースもあるだろうけど。
ブランク期間中の「働きたいのに、働けない」というもやもやを乗り越えて、仕事をゲットできると、本当に「働ける、ってありがたいなぁ!」という感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、モチベーション高く仕事に取り組めます。
これも、ブランクを補ってあまりある、ブランク人材のいいところであると思っています。
この人手不足の時代、「いい人取れないなぁ・・・」なんて、思っている採用担当者の方、キャリアブランク人材の中に、いい人、いるかもしれませんよー!
私個人の人生ミッションとして、「○○だから、働けない、好きな仕事ができない…」って思っている人の背中を押したい。誰もが、ココロオドル仕事に挑戦し、それを通じて成長したり、やりがいを感じたり、世界をよくしたり・・・という世の中を作りたい、というものがあります。
ロンドンでの駐妻専業主婦時代、元バリキャリで、仕事やめて、ロンドン来て専業主婦やってて、もやもやしてるママ友たちをたくさん見て、もちろん、私もその1人で、何かこの状況を変えたいな、って。いや、元バリキャリだけじゃなくて、元ゆるキャリママだって、「本当は仕事したいな。でも私なんて、今から再就職なんて無理だよね...」って悩んでた。
個人として、ロンドン駐妻就職したり、日本に帰国して、キャリアブランクを乗り越えて、ベンチャー就職したり、と自分なりの努力はしてきたけれど、これを、微力ながら世界に広げていきたい。
その小さな小さな一歩として、「シゴトでココロオドルひとをふやす」Wantedlyで、子育てキャリアブランクからの再就職をぼんやりとでも考えている人に、経験者としてナレッジ提供したい!!!!っていう思いを込めて、このフィードをお届けしました。
▼マツリカのミッションは、「世界を祭り化する ー Festivalise the World」
ほんとうは、自分を「元バリキャリ」と定義することは、あまり好きではありません。フィードタイトル的にはキャッチーかな、と思って使っているけれど。
今、私は仕事に使う時間を、意図的に制限しており、客観的に見たらいわゆる「バリキャリ」の定義には当てはまらないのかもしれない。
自分にどういうラベルを付けるかは、本質的にはあまり重要ではないと思っているのだけど、「元バリキャリ」=仕事がイチバン大事ではない、的な印象は与えたくないなぁ、とは思っています。
別の記事でも書きましたが、私は、仕事も子育ても全力投球!!!に挑戦するために、マツリカの来たのです。それは、バリキャリでもない、ゆるキャリでもない、新しい働き方のカタチなのです。