様々な背景を持った社員が自分らしく働いています
こんにちは。manaby支援員の夏目です。
私は大学で心理、教育、福祉を学び、卒業後は高齢者福祉分野で働いていました。昨年子どもが小学校に上がったのを機に、今まで市民活動で培ってきたリカバリーの知識を活かし、障害者福祉についてもっと学びたいと思い、manabyに入社しました。
そして今回、オンライン会議システムを使って、manabyの全社員に『社会福祉基礎研修』を担当させていただきました。
この研修、今年の1月から中途入社した新入社員向けに行ってきたもので、今まで「福祉」とは違う業界で経験を積んできた社員が「福祉」とは何か、「支援」とは何かを知り、今まで「福祉」の仕事をしてきた社員にはもう一度基礎を振り返り、全社員がmanabyのスタンスを知って、今後の支援に活かしていこう!というものです。
研修は約60分。全国各事業所のスタッフが受けられるように3日ほど選択肢を用意し、それぞれ事業所や自宅から参加してもらいました。
研修の内容は
①基本的な概念と法律
②現場で知っておくべき基礎知識
③リスクマネジメントとチームワーク
教科書の丸暗記や試験対策ではない、現場で必要となる知識をインプットしていきます。一般的な解説だけでなく、manabyとしての解釈や姿勢の統一も盛り込みました。
実際に受講した社員からは
障害については各々が勉強はしているものの、社会福祉の基本的な概念・法律については、基本ですが自発的な勉強項目からは外れていたり、触れる機会が少ないだけにこのような研修は非常にありがたく、良いと思いました。(Kさん)
ストレングス目線、リフレーミング等、支援について改めて振り返ることが出来て良かったです。また、manabyスタッフとしての姿勢が明確になったことで、支援目線も統一しやすいと感じました。(Mさん)
まったく違う分野から転職したこともあり、こうした福祉の基礎を学べる研修はとてもありがたかったです。 特に「manabyスタッフとしてのリスクマネジメント」の内容は、普段何気なく行っていたことをもう一度見直す機会になり、改善しなければと思うこともありました。(Yさん)
と、多くの気づきがあったようです。
同じ船に乗った仲間たちと
私自身、大学卒業後から福祉の仕事を数か所で経験しましたが、同じ福祉施設でもその現場によって方針ややり方は大きく違いました。その都度、先輩から注意や助言を受け、たくさんのことを学んできました。時には厳しいことも言われましたが、それはその先輩が苦い経験をし、気を付けなければならないことを事前に教えてくれたものでした。これからは、自分がそれを伝えていく番だと思っています。
受験対策の学校に行き、参考書で勉強すれば資格は取れるでしょう。しかし、同じ資格を持っていても、その人の価値観や経験、地域性から支援の内容は様々なものになります。
日々の業務に追われがちな福祉施設で、この道数十年のベテランから新入社員までが同じ研修を受けられることはなかなかありません。既に知っていることばかりだった人、初めて聞くことばかりだった人、それぞれ受け取ったものは違えど、一人の講師から同じ内容の研修を受けたことで、「一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」というミッションの実現にまた一歩近づけたような気がします。
今後も大きな目標に向かって、一隻の船に乗った素敵な仲間たちと、お互いに知恵を出し合って挑戦を続けていきたいと思います。