※この記事は、ログラス公式noteにて投稿されたnote記事です。
株式会社ログラスが運営する「Loglass 経営管理」は2023年7月に3周年を迎え、サービスの実績としてはARR前年比3.2倍などを実現しています。
しかし、これまで公式noteでは、成長を支える各チームの舞台裏をお届けできていませんでした。
2023年1月に新プロダクトビジョン「MAKE NEW DIRECTION」を掲げ、ARR3.2倍を実現した「Loglass 経営管理」の土台には、どのようなチームが手を取り合っているのでしょうか。
この記事では、デザイン部 マネージャー・高瀬光に話を聞き、3年間のあゆみやチームの視点について紐解いていきます。
▼話を伺った人物
株式会社ログラス デザイン部 マネージャー 高瀬光
Web受託制作会社・Rettyを経て、2021年10月にログラスへ1人目デザイナーとして入社。ログラスではプロダクトデザインからコミュニケーション・ブランディングデザインとデザイン全般を担う。現在はマネージャーとしてデザインチーム全体を統括。
執筆記事:デザインシステム開発優先度の「難しさ」と「対策」
「経営体験を滑らかにする」ことを目指し、プロダクトデザイン・ブランディングデザインから成る組織
ーーまずは、チームの概要についてお伺いさせてください。
高瀬:まず、チームの役割から順を追ってお話しさせてください。
ログラスにおいてデザイナーが果たす役割は「経営体験を滑らかにする」ことだと考えています。この実現に向けて、デザイナーとしての動き方を意識した独自のバリューを作成しています。それが、下記の3つです。
「Make WOW|驚きと感動を、デザインで」
「Aim High|現状に満足せず高みを目指す」
「Radial Gradation|人や職種の垣根を超えて成果を出す」
その上で、デザイナーの業務は大きく2つに分かれています。製品のコアであるプロダクトデザインと、ログラス全体のブランドを創っていくブランディングデザインです。
まず、プロダクトデザインの担当者は各開発チームに所属し、スクラムの中で開発プロセスを回しています。不確実性の高い領域はPdMと連携し、プロトタイプやヒアリングを通して解像度を上げたり、実際の開発に向けてエンジニアとドメインモデリングを行いながら、破綻のないデザインと最高の体験を作りに行きます。
次に、ブランディングデザインの担当者はマーケティング部と連携して制作を行います。ログラスでは毎月大型の展示会に出展していることもあり、空間のデザインや、紙媒体、ノベルティなど制作物は多岐にわたります。また、Web施策も積極的に行っており、サービスサイトの改善やセミナーのバナー制作なども行います。
上記の通り、ログラスでは2つの大きな役割がありますが、デザインチームとしてはひとつのチームとしてまとまっています。定例会やイベントを組むことで、ブランディングやデザインシステムなど横断的なテーマも含め、常に共有と改善を行えるようにしています。
所属しているデザイナーは比較的、事業会社出身の方が多いです。しかし、受託制作会社出身の方や、今まではグラフィックデザインの経験がメインであったが、入社後にプロダクトデザインに挑戦している方など、多様なキャリアで構成されています。
ーー3年間のチームの歩みについて教えてください。
高瀬:ログラスは初期の頃から行動量・開発量が多く、ピッチ資料の作成からプロダクトデザイン、マーケティングデザインと活動の幅は多岐に渡っていました。
その様子を見ていたので、一人目のデザイナーとして入社して間もない頃に「早く人を増やしてスケールしないと大変になる」と感じたことを今でも覚えています。
実際この3年間で、開発・制作の量はさらに増えています。プロダクトはシングルプロダクトからマルチプロダクトへと広がっており、ブランディングデザインにおいては、毎月の展示会デザインやWeb施策の数々と、ログラスの成長を感じるには十分すぎる物量を現場で感じています。
また、この3年間で上げた大きな成果としては、やはりデザイン組織の立ち上げではないでしょうか。3年という短期間のあいだに、デザイン組織は数倍にも拡大しています。市場的にもデザイナーは少なく、採用が最も困難と言われている職種において、ここまで順調にスケールできたこと・仲間が増えたことは一番嬉しいです。
組織規模に対するデザイン組織・デザインカルチャーの成熟度の高さが魅力
ーーこのチームで働く魅力について、教えてください。
高瀬:ログラスは3年目にして高いデザインカルチャーを有しているのが強みです。その背景として、デザイン組織を立ち上げるにあたって「どうせ作るなら、デザイナーが理想だと感じる組織を創ろう」という思いからスタートしていることがあります。デザイナーの採用は開発において後手になりがちで、複数のデザイナーがいても各開発組織に従事しており横の連携が取れていないケースが多くあります。ログラスではそうならないように、デザイナーが1人しかいないときから、デザイナー組織を名乗り、長期的なデザインカルチャーへの投資をしてきました。
たった3年の中で、充実したデザインシステム、デザイナーの相互理解・ナレッジシェア、組織へのデザイン普及活動など、多くのアプローチを実施しています。
嬉しいことに、以前ログラスを取材していただいたCocodaさんからも、組織の規模に対してデザイン組織・デザインカルチャーの成熟度が異常に早いとお褒めの言葉をいただきました。
まだまだできていないことはたくさんありますが、控えめに言ってログラスでデザイナーとしてプロダクト・ブランディングに関われるのは最高に楽しく、やりがいに満ちあふれています。
何よりも、裁量があり、難しいドメイン領域に対して素晴らしい体験を顧客に提供できる楽しみと、お客様から直接感謝の言葉をいただける環境は、クリエイターにとって素晴らしい環境だと感じています。
ーーチームの価値観やカルチャーについて教えてください。
高瀬:冒頭でもお伝えした通り、私たちはデザイナー独自の3つのバリューを作成しました。
「Make WOW|驚きと感動を、デザインで」
「Aim High|現状に満足せず高みを目指す」
「Radial Gradation|人や職種の垣根を超えて成果を出す」
どれも好きなバリューなのですが、業務の中で私たちがもっとも体現すべきは「Make WOW|驚きと感動を、デザインで」だと考えています。
Make WOWには普段から以下のようなアプローチを取ることで「驚きと感動」をもって事業の推進に貢献することを意味しています。
- 未来や理想から逆算して、目の前の課題を解決するデザインを制作する
- 形がない状況において、スケッチやプロトタイプでイメージを具体化し、チームの目線を合わせる
- 現状にとらわれない発想を持ち、新たな発見をもたらす
私たちはデザイナーです。デザイナーにしか作れない役割や価値をもって事業に貢献するスタンスを大切にしていきたいと考えています。
また、ログラスのデザイナーは、スクラムの開発スタイルであるイベントを取り入れております。特徴的なのが、毎週金曜日に開催されるデザイナーレトロスペクティブです。
デザイナーレトロスペクティブでは、プロダクトデザイン・ブランディングデザイン関係なくデザイナー全員で、一週間の成果物の発表を行います。Miroにデザインの成果物を貼りながら称え合い、どう作ったのか?を掘り下げたり、デザインレビューに発展することもあります。そのほかにもKPTを行っており、良かったことや改善点を話し合い、TRYするアクションを決めて毎スプリント改善しています。
デザイナーはデザイナー同士で仕事を進める機会が少なく、隣の方の仕事が見えづらくなりがちですが、こういった機会を設けることで視野が広がり、信頼関係がより強固になっていると感じています。
社内受託組織にはならない。Willに応じてチャレンジできる環境へ
ーー「これからのチームの課題」と呼べるものは何だと考えていますか?
高瀬:やはり、マルチプロダクトにどのように対応していけるか?という観点だと思います。これは課題でもあり、やりがいでもあります。
ログラスはこれから、マルチプロダクト化という大きな転換点を迎えます。プロダクトデザインはもちろんのこと、ブランディングデザインもマルチプロダクトに対応したブランディングを創っていく必要性が出てきます。今まで、経営管理という領域だけでも難しかったのですが、それがより複数の領域でプロダクトが展開されることになります。それに伴って、プロダクト間の連携も発生するようになります。
このように挙げてみると困難なことばかりですが、ログラスにいると楽しく、また魅力的で優秀なメンバーが揃っているので、頼もしくも感じます。
ーーこれから、どんなチームを作っていきたいかを教えてください。
高瀬:1年後〜2年後にはフルタイムのデザイナーが20〜40名と、かなり大きなデザイン組織を創っていきたいと考えています。
しかし、私たちはいわゆる下請け工程や社内受託のような組織は目指しておらず、裁量をもって自分から提案・挑戦できる組織を創っていきたいと考えています。
また、「グラデーション」を大切にした組織にしていきたいと立ち上げ当初から考えています。
「グラデーション」とは、プロダクトデザインやブランディングデザイン、PdMなどの職域の幅(横軸)と、プレイヤーとマネージャーといった役割(縦軸)に対して、それぞれのWillに応じてチャレンジできる環境のことを指しています。
まだまだできていないことがたくさんありますが、こういったデザイン組織の開発も一緒に楽しめる人と仕事ができると嬉しいです。
ーー最後に、今後このチームで働くことを考えている方にメッセージをお願いします。
高瀬:ログラスは年々倍々に成長しているため、働く人にとっても成長とやりがいのチャンスがとても多く転がっています。
経営管理という事業領域は難しいかもしれませんが、それをサポートしてくれる仲間や、直接ヒアリングに行けてお客様から感謝される環境があります。デザイナーにとっては魅力的な環境だと思います。
BtoBの領域に興味がある、難しいドメインに挑戦したい、デザインの力で事業を推進させたいなど、少しでも興味がある方はぜひカジュアルにご相談ください。
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