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すべての人に可能性を与える教育と社会を、”群れ”でつくっていけるような人間でありたい。もともと教師を志望した僕が、LITALICOジュニアでやりたいこと。

「新卒でLITALICOの面接を受けている時、面接官に『3年くらいで辞めて、教師になります』と伝えましたね。」

こう語るのは、LITALICOジュニア武蔵溝ノ口教室で教室長を努める北岡樹(きたおか いつき/以下、北岡)。

東京学芸大学を卒業後、2019年に新卒入社した北岡。入社2年目、24歳という若さで準管理職である教室長に登用されました。

今回は、そんな北岡のストーリーを紹介します。

※LITALICOジュニア(https://junior.litalico.jp/)は、お子さま一人ひとりの得意や苦手を見つけ、それぞれの特性に応じた指導をおこなうソーシャルスキル&学習教室です。

北岡さんはもともと小学校の先生になることを志していたそうですが、それはなぜですか?

もともと、教師というのは「生徒に何かを教えるのが役目」だと思っていました。

ところが、小学校5年生の夏休みの宿題で学校の先生だった曾祖父、曾祖母にインタビューした時に色んな話を聞かせてくれて。教師とは何かを教えるだけではなく、誰かの人生を支えていくこともできるんだ、と子どもながらに関心し、漠然と「将来は小学校の先生になりたい」と思っていました。

高校生くらいまでは、子どもが好きだからという理由で教師を志していましたが、教育実習中に「教師って正解がない」と思いました。教師それぞれの哲学によって理想とする教育は違っていて、違いがあるから、教師同士でぶつかり合うこともあるなと。僕は、いろんな教師がいていいと思うんです。

公立の小学校に教育実習に行った時期に、教育企業のシンクタンクでリサーチャーのインターンをしていました。それもあって、当時の新学習指導要領とか行政のこととかに関心があって、プールを磨きながらそんな話を実習先の先生としていたら、「君は、いい意味で教師になるべきじゃないね」と言われたのを覚えています。

ファーストキャリアに民間企業であるLITALICOを選んだのはなぜですか?

ファーストキャリアとして民間企業であるLITALICOを選んだのには2つの理由があります。

1つ目は、外から学校教育に関わりたかったこと。とくに、学校の先生をサポートするような関わりができる仕事に就きたいと考えていたんですね。

LITALICOジュニアでは「保育所等訪問支援」というサービスがあります。保育所等訪問支援は、LITALICOジュニアの指導員がお子様の生活する園や学校などに訪問し、園や学校の先生と一緒にお子様のできることを増やしていくための手立てや環境設定を考えていくというものです。そのサービスを通して、園や学校の先生の困っていることに対して社会資源としてサポートできるのではと考えました。

2つ目は、近い将来教師になる前に民間企業でマネジメントを経験したいと思っていたからです。学生時代に出会った教師の中で、直観的に「素敵だな」と思っていた人たちには民間企業出身の方が多かったことと、民間企業の中でも若くマネジメントの経験を積めるということで、新卒ではLITALICOに就職することにしました。

正直なところ、素敵に思えた先生に民間企業出身者が多い理由と、企業での経験のうち何が影響しているのかは自分でも分かりきらなかったので「とりあえず自分もその道に進んでみよう」と思い切って選択しましたが。(笑)

マネジメントに関しても、学校だと管理職になるまで経験できない気がしたのと、LITALICOでは入社2〜3年で準管理職にはなれるという噂を耳にしたのが大きかったです。

LITALICOでは「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げているのですが、このビジョンを”群れ”で実現していくためにもマネジメントを学びたい、というのを強く考えていました。

民間企業に就職すると決めてからは、どんな就活をしていましたか?

就活生の頃「全ての人が可能性を最大限にできる教育を受けられる社会を実現したい」と思っていたので、そこにつながるような事業をしていたり、ビジョンを掲げていたりする教育系の企業を見ていましたね。

最終的に2社から内定をもらい、どちらを選ぶか1カ月くらい悩んだのですが、最終的には一緒に働く「人」で、LITALICOに入社することを決めました。面接官や、採用担当の方に紹介してもらった社員の方々が魅力的だったことももちろんなのですが、学生の頃から、社内外問わず自分の掲げるビジョンに向かって邁進し続ける大人になりたいと思っていて。

学生時代に参加した教育系のイベントで見かける大人の中で、LITALICOの社員がプライベートでもそういうイベントに参加されていたので、こんな人たちと一緒に働きたい!と思ったのが決め手でした。

現在は、LITALICOジュニアでどんなお仕事をされていますか?

神奈川県川崎市にあるLITALICOジュニア武蔵溝ノ口教室で教室長候補として、働いています。
(インタビュー当時2021年3月時点。同年4月より教室長に就任しました。)

スタッフのマネジメントのほかに、教室運営、お子様・保護者様の支援、園や学校との連携も担っているので、業務は幅広いです。

LITALICOジュニア武蔵溝ノ口教室は、
「困っている学校の先生を支えたい」
「児童養護施設にもっと効果的な支援が取り入れられるようにしたい」
「保護者様の子育てをサポートするのにやりがいを感じる」
こんな想いのあるスタッフが集まった教室です。

僕はまだまだ歴も浅いですが、教室で共に働くスタッフの方々に支えられながら働いています。

仕事にやりがいを感じるのはどんな時ですか?

人との関わりや自分との向き合い、学習・運動面などに何らかの困りがあるお子様に対して支援をするなかで、お子様が過ごしやすくなったり、保護者様が安心感を持てたり。お子様が通う園や学校の先生の困りが減ったりするのを実感する時はやはり、やりがいを感じます。

教室長として働く中でやりがいとしては、ともに働くスタッフが教室の外で誰かに褒められていたり話題に上がったりするようなことがあると、「よっしゃ!」と嬉しくなります。ともに働くスタッフが、教室内での活躍に留まらずどんどん活躍していってくれるのは嬉しいことです。最近では、これまでアルバイトとして働いていた方の正社員登用が決まったり、育成担当者になることを目指していた方が育成担当として登用されることが決まったり、行きたかった異動先やチームに異動が決まったり。本当に嬉しいですね!

仕事に難しさを感じるのはどんな時ですか?

教室長として働くうえで僕は、働くスタッフの「働きやすい」を叶えたいと思っているのですが、新卒で入社してきて社歴も浅いなかで、大体のスタッフが自分よりキャリアがあったり知識も豊富だったりします。そういった方と健全な信頼関係を築いて二人三脚で歩んでいけるような関係性を築いていくことに難しさを感じることがあります。これから、より良い関係を築いていくために挑戦していく分野のひとつですね。

また、もともと争いごとが苦手な性格の持ち主なのですが、誰かと誰かの正義がぶつかり合った時に、難しさを感じることがあります。支援観や価値観の違いにより、スタッフ同士で意見がぶつかる時があります。双方にそれぞれの正義や言い分があり、誰に何を伝えるか、どう判断するか、と慎重に考えます。

今後は、どんなキャリアをつくっていきたいと考えていますか?

飛躍がすぎる部分があるのですが、やはり学校への関心が今でも高く、「学校がもっと可能性に溢れるところになっていったらいいな」と思っています。具体的にこのような方法でやっていこう!と決めていることはないのですが、学校教育に直接関わることで、教師の可能性を拡げていけるようにしたいです。

そのために、”群れ”でビジョンを達成していけるような人間でありたいなと思っています。

学校教育を変えていくというのは、ひとりでは決して実現できるものではないと思います。なので、周囲の人を巻き込みながら、その人の心に火をつけながら進んでいけたらいいな、と考えています。

教育を取り巻く問題は、挙げ出すとキリがないです。
逆に、おもしろい可能性に満ちた話も、挙げ出すとキリがないと思うんです。

一人ひとりの心に火がつくことで、1%でも今までよりやる気がでたら、全体で見るとすごい変化になる気がするんです。

LITALICOの次のキャリアとして、教師になることや大学院で学校教育について学ぶこと、他にも色々なことをやってみたいなと考えていますが、現時点ではぼやっとしていて、決めていません。何か他にも選択肢があれば、知りたいくらいです。(笑)

最後に、教育系の仕事に関心のある就活生へ、メッセージをお願いします。

教師に限った話ではないですが、大学で周りを見ていて「教師になりたい、と考えている人は、教師になることしか考えていない」ことがよくあるなと思っていました。僕は、教育の仕事に想いのある人が、その想いをかたちにできるように、色んな選択肢を知った上で、教師になるかを決めるのがいいと思います。

教師という選択肢しか知らずに教師になるのか?
他にも選択肢があるということを考えた上で教師になるのか?

このふたつは、結果は同じですが全然違うものだと考えています。

想いはあるのに、環境に恵まれず想いをかたちにできていない人を見ると、もったいないなと思うことがあったので、教育に関心のある人が自己実現に向けた最適な選択ができることを願っていますし、それが社会をより良くしていくことにつながっていくと信じています。咲く場所を選べば、その人はもっと輝くはずだから。

これから教育の仕事に就く人が、その仕事をおもしろいと思ってほしいし、仕事を通して自己実現していってほしい。そんな社会にしていくことができたら!

教育への想いが溢れる北岡のインタビューでした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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