1
/
5

「納品」の枠を超えた価値提供。“関わる人すべてを笑顔にする”CXグループの仕事哲学

企業のDX推進人材育成を支援する、ライフイズテック株式会社のDX事業部。研修をはじめとするサービスをユーザーに直接届けるカスタマーエクスペリエンス(CX)グループは、いかにお客様の課題に寄り添い、期待を超える価値を提供しているのでしょうか。今回はそれぞれ異色のバックグラウンドを持つマネジャーでありディレクターを務める秋元さんと研修講師(MC)を担当する中内さんにインタビュー。仕事のやりがいからチームの文化まで、彼らの熱量の源泉に迫ります。

※ポッドキャスト視聴をご希望の方はこちら(お時間がある方は是非、記事の内容をご一読ください!)

【画像右から】
DX事業部 カスタマーエクスペリエンスグループ マネジャー 秋元俊一
大学卒業後、映画製作配給会社に入社。事業管理、営業、商品企画を経たのち、関連会社に出向し、サブスクリプション型映像配信サービスのコンテンツ調達、編成、マーケ業務に携わる。その後、VRスタートアップの支援を機に「コンテンツ×Web3」をテーマにした事業開発に携わる。2021年12月、Life is Tech!に入社。現在はディレクターとしてだけでなく、マネジャーとしての管理業務にも尽力している。

DX事業部 カスタマーエクスペリエンスグループ 中内初音
大学卒業後、新卒で株式会社CS-Cに入社 。入社後半年間は新規顧客向けに飛び込み営業・テレアポ業務に従事。その後、主に飲食店を相手にしたWebコンサルティングに携わる。 具体的には顧客との定期的な面談実施、販促ツールの営業、数値分析〜販促プランの企画・設計・運用。2023年8月、Life is Tech!に入社。研修講師(MC)として、また研修プログラムのカスタマイズ担当としても活躍中。

エンタメとWebマーケ。異色キャリアを経て「教育」へ

──まずはお二人のキャリアとライフイズテックへの入社動機を教えてください。

秋元:私は社会に出てからライフイズテックにたどり着くまで、15年ほど一貫して映像エンタテインメント業界にいました。新卒で入ったのは映画配給会社で「好きなことを仕事にしたい」という非常にシンプルな動機でしたね。大学は法学部だったのですがメディア論を学んだり、実際にニュース番組のような映像を制作する実習に参加したりするうちに映像の世界に強く惹かれていったんです。

キャリアの初期では全国の店舗にDVDを販売する営業も経験しました。ちょうど私が入社した2006年頃がDVDの出荷ピークで、そこから市場が縮小していくのを肌で感じることに。時代が物理的なメディアからデジタルへと移行する中で、私の仕事も次第に「コンテンツ×デジタル」の領域に移っていきます。
いくつかの会社を渡り歩きながら映像配信サービスの立ち上げや企画編成、さらにはXRやブロックチェーンといった最先端の技術を活用したプロダクト開発を経験してきました。その他ARでキャラクターを登場させるアプリを作ったり、VRの映像配信サービスを企画したりと、思えば挑戦の連続でしたね。

──好きな業界で順調にキャリアを重ねてきた中で、なぜ教育業界へ転職を?

秋元:正直なところネガティブとポジティブ、両方の側面があります。ネガティブな面ではコロナ禍でエンタメの存在意義が問われたことや、組織の一体感が失われたり、本当に届ける価値のあるものを作れているのかという疑問を感じるような状況の変化がありました。そんな中、40歳を目前にして新たなチャレンジをしたいという気持ちが強くなりました。

ポジティブな面では子どもが生まれたことが非常に大きいです。「この子にどんな背中を見せられるだろうか」「次の世代に何を残せるだろうか」と考えるようになり、より一人ひとりに直接アプローチでき、未来に価値を届けられる仕事として「教育」という分野に惹かれました。父親が教師だったことも、どこかで影響していたのかもしれません。

最終的にライフイズテックを選んだ決め手は、面接でお会いした方々の「本気で世界を変えようとしている」という熱量と、大人になっても飾らずにチームで邁進していく文化に強く惹かれたこと。
エンタメで培った「楽しさ」を「学び」に掛け合わせるという点でも、自分のキャリアが活かせるのではないかと考え、飛び込むことを決意しました。

──続いて中内さんのキャリアについても教えてください。

中内:私は2020年に大学を卒業し、ライフイズテックは2社目になります。前職では飲食店や美容室といった店舗型ビジネスに特化したWebマーケティングのコンサルティングに携わっていました。クライアントの現状分析から施策の提案・運用、効果検証まで一気通貫で担当していました。

──大学でも関連する分野を学んでいたんですか?

中内: いえ、それが全く違うんです。理学部の地球科学科で海底の堆積物を採取して分析するようなゴリゴリのリケジョでした(笑)。というのも生まれ育った地元が「地質のメッカ」と呼ばれるような場所で。幼い頃から化石掘り教室などに親しんでいたので、将来は学芸員もいいなと考えていたんです。しかし思うところがあり、その道はあきらめることに。そういう背景から就職活動を開始した時点では、一生をかけてやりたいことが何か明確ではありませんでした。そこで、まずは汎用的なスキルを身につけようとコンサルティング業界を選んだんです。

──前職ではどんな経験が得られましたか?

中内: やりがいは非常にありました。特にコロナ禍で飲食店の支援に入っていたので休業対応が続く中、ビラ配りや飛び込み営業から始めるなどハードな経験も。おかげで鋼のメンタルが身につきました(笑)。オーナーさんと一緒にインスタライブを企画するなど、さまざまな手法を試すのは面白かったです。

──そこからライフイズテックへはどういった経緯で?

中内: 転機は社外でコーチングを学んだことです。人のやる気や可能性を引き出すことに、Webマーケティングで売上を上げる以上の面白さとやりがいを感じました。目の前の人が自分の強みを見つけ、よりよく変化し、生き生きと働く社会を作りたい。それが自分が本当にやりたいことだと気づいたんです。
実は私も秋元さん同様、両親が教師で。意識はしていませんでしたが自然と「教育」の世界に引き寄せられたのかもしれません。

ライフイズテックの面接はスキルや経験を評価されるというより、一緒にビジョンを目指す仲間を探している、という熱意に満ちあふれていて衝撃を受けました。
何をするかと同じぐらい誰と働くかを重視していた私にとって、ここしかないと感じました。

ディレクターとMCの二人三脚で研修を成功に導く

──お二人が所属するDX事業部・カスタマーエクスペリエンスグループの役割を教えてください。

秋元:DX事業部は商品開発、マーケティング、営業、そして我々が担うカスタマーエクスペリエンス、つまり納品までバックオフィス以外の全ての機能を網羅しています。事業部全体で約40名(2025年9月時点)。その中で私たちのグループは現在14名体制で、営業が受注した案件に対して研修を実際にクライアントに届け、価値を最大化する役割を担っています。


──研修の「納品」とは具体的にどのような業務になるのでしょうか?

秋元:私がディレクターで、中内さんはMC、いわゆる講師を担っています。基本的に一つの案件に対してディレクターとMCが一人ずつアサインされる「二人一組」で動きます。まずはクライアントが抱える人材育成の課題や研修のゴールに対し、最適なソリューションを二人で考え抜くことからスタート。
その上で研修当日にフロントに立って場をナビゲートするのがMC、裏方で運営全体の責任を持つのがディレクター、という役割分担です。


──じゃあディレクターは研修当日は後ろに座って監督している、という…?

秋元: いえいえ、むしろ当日は非常に慌ただしいです。参加者の反応を見てプログラムを微調整したり、予期せぬトラブルにも対応しなければなりません。また研修にはサブ講師として大学生のメンターも参加するのですが、彼らに研修の狙いを伝えて的確に動いてもらうようディレクションするのも重要な仕事です。時には私自身が参加者のサポートに入ることもあります。

中内: MCが「参加者のクリエイティビティを最大限に発揮できる場づくり」に集中できるのはディレクターが裏側で“安心・安全なステージ”を支えてくれているおかげなんです。
ツールの不具合一つで研修は止まってしまいますからね。私たちはお互いの信頼関係の上に立って参加者の主体性を引き出し、活発な議論が生まれるような空間をつくり上げているんです。

──中内さんがおっしゃる“クリエイティビティ”とは具体的には?

中内:我々ライフイズテックが提供している研修は、知識のインプットに重点を置く「講義」形式は一部で、大部分は実際に手を動かしながら何かを生み出すという体験を通して学びを定着させる“hands-on型”の「ワークショップ」形式で構成されています。例えば私たちが着ているこのTシャツも「何かを生み出しやすい」場作りのための仕掛けの一つなんですよ。
MCは“引き出す”立場として、どうすれば参加者の皆さんが楽しみながら主体的に学び、アウトプットを出せるかを考え、場をデザインしていく。そこがクリエイティブであり、腕の見せ所でもあります。

秋元: 研修のデザインは、大きく3つあると考えています。プログラム全体の設計を行うプログラムデザインと当日の進行を担うファシリテーションデザイン、そして運営を支えるオペレーションデザインです。
このうちオペレーションはディレクターが、ファシリテーションはMCが主導権を握ります。そして最も重要なプログラムデザインは、二人で協力しながら創り上げていきます。スライドの内容やワークの進め方など、事前準備の段階から密に連携しているんです。

──当日だけでなく準備段階から二人で進めていくんですね。ちなみにお二人が組んで現場に行く、なんてことも?

秋元: もちろんありますよ。

中内:先月も一緒でしたよね。

──ではお互いの仕事ぶりを見て、感じることがあればぜひ。

秋元: 中内さんは研修が始まった瞬間に、参加者の信頼をいち早く獲得する力が本当に高い。そのコミュニケーション能力やソフトな語り口は素晴らしいなといつも感じています。そして研修の最後に行うフィードバックが的確なんです。短時間で生まれたアウトプットの本質を捉え、的確な言葉で価値を伝えてくれるので、研修全体がグッと引き締まる。まさしくここがMCの腕の見せ所なのですが、その視点や言葉の説得力がどんどん増していて、成長著しいなと感じます。

中内: 恐縮です…! 秋元さんはどんなに大規模で複雑な案件の設計でも常に完璧に仕上げるところがすごいなと感じています。たとえば大手製造業の企業様の場合、国内従業員2万人以上に研修を導入いただいていて、毎回300人が同時参加し、60チームに分かれてワークショップをオンラインで実施しているんです。ここまでの規模の案件でも事前に考えうるリスクをすべて洗い出し、安定した運営のためのオペレーションをデザインする力は本当にすごい。ディレクターが裏側を固めてくれるからこそ、私たちMCは目の前の参加者に100%集中できる。その安心感は計り知れません。MCからすると、本当に頼りになる存在です。

「できない」を「できる」に変える面白さ

──仕事のやりがいについて具体的な事例を交えて教えていただけますか?

秋元: 毎年担当させていただいている大手広告代理店様の新入社員研修は、この仕事の面白さが凝縮された案件の一つです。まず素晴らしいのがクライアントと私たちが常にパートナーとして「どうすればもっと良い研修になるか」を本気で一緒に考えられる関係性であること。単にライフイズテックのプログラムを提供するのではなく、クライアントが掲げるフィロソフィーを「新入社員が体感的に身につけるにはどうしたらいいか?」といった本質的なお題を毎回投げてくださるんです。

そのテーマに対してMCメンバーと一緒に「こんな追加アクティビティはどうだろう」「こんな仕掛けを入れたらもっと面白くなるのでは」とアイデアを出し合い、プログラムをゼロからアレンジしていきます。
以前、研修プログラムの一環として参加者の皆さんが開発したアプリを発表する場を、単なる発表会ではなくNo.1を決めるコンペ形式へと発展させたことがありました。その際には考えることが非常に多かったです。

全体のタイムテーブルはどう再編するか、審査員は誰にお願いするか、会場のレイアウトや人の動きはどうするか、審査基準や投票方法は、表彰の演出は…正解がない中で最適解を探り続ける状況でした。でも、このプロセス自体がたまらなく楽しいんです。

──まさにクリエイティブな挑戦ですね。

秋元: そうですね。時間、空間、予算、工数といったさまざまな制約がある中で、どうすれば体験価値を最大化できるか。その「できる方法」を思考し、実現していくことに仕事の醍醐味を感じます。
NEC様の案件では800人にオンラインで同時にインタラクティブな研修を届けるという壮大な挑戦もありました。従来型のオンライン研修では実現不可能な要件を、システムやコンテンツを組み合わせてどう解決するか。困難な課題ほど燃えますね。

──中内さんの特に印象に残っているプロジェクトはどういったものですか?

中内: 私は入社半年後から担当させていただいた、丸井グループ様の半年間にわたる新卒研修プロジェクトが大きな転機になりました。これは数日で終わる研修とは異なり、4月から8月まで同じメンバーとじっくり向き合いながら進めていく長期のプロジェクトです。この案件で私はMCとして登壇するだけでなく、研修コンテンツそのものの制作から任せてもらうことになりました。

その現場はもう、決まったものをどう上手く伝えるか、という次元ではありませんでした。「いま新入社員の皆さんはどんな心境で、どんなスキルレベルなんだろう」「会社は彼らに最終的にどんな姿になってほしいのだろう」という現状(As-Is)と理想(To-Be)をクライアントや参加者へのヒアリングを通じて深く探求していく。そして、そのギャップを埋めるための最適なプログラムは何かを考え、コンテンツという手段に落とし込んでいく。まさに走りながら作り、フィードバックを受けながらまた次のプログラムを改善していくというライブ感のあるプロセスでした。

──それはなかなかタフな経験ではありませんでしたか?

中内: おっしゃる通りタフネスを要求される経験でしたが、最高に楽しかったです。私はもともと理系でもあり、探求することが大好きなんです。そして、探求して見えた課題をプログラムという形に具現化するプロセスにも大きな喜びを感じます。丸井様での経験を通じて、自分の「探求」と「創造」という原動力がこの仕事と完全にリンクしていることに気づきました。そして、この経験があったからこそ、いまでは決まった形のない要望に応える「案件のカスタマイズ担当」を任せてもらえるようになったのだと思います。

秋元: いまの中内さんの話は、私たちの仕事の本質を突いていますね。「できない」で思考停止するのではなく「どうすればできるか」を考える。そのマインドセットで面白がることができる人にとっては、本当に刺激的な仕事だと思います。

人が変わる瞬間に立ち会う──仕事を超えた感動とつなが

──研修を通じて参加者の方から嬉しい反応をいただくことも多いかと思います。

中内: たくさんありますが、特に印象的だったのはある企業の役員向け研修での出来事です。研修が始まった時、最前列にいらっしゃった社長が腕を組んで非常に険しい表情をされていたんです。「忙しい中、なぜこんな研修を受けさせられているんだ」という雰囲気が伝わってきて、事務局の方もハラハラしていました。正直、私も少し緊張しました。

それが1日の研修が終わる頃には、その社長の表情が見違えるほど明るくなっていました。最後にはわざわざ私のところに歩み寄ってくださり、満面の笑みで「ありがとう、本当に良かったよ」と力強く握手を求めてくださったんです。たった1日で、しかも豊富な経験を積まれた経営者の心がこれほどまでに変わり、その変容の瞬間に自分がMCとして立ち会えたことはいまでも忘れられないですし、我々が提供している研修の価値をあらためて実感できました。

──それは感動的ですね…原体験にもつながってきますよね。

中内: まさしく感無量でした。新入社員研修でも同じような場面によく出会います。最初は「また研修か…」と、やらされ感から眠そうだった方が最後には「もっとやりたかった」「このチームで事業化を目指したい」と目を輝かせながら堂々とプレゼンテーションしてくれる。そうした人の心が動き、可能性が解き放たれる瞬間に立ち会えることが、この仕事の何よりの報酬だと感じています。まさに私の原体験、コーチングを通じてやりたいと思っていたことそのものです。

──秋元さんはいかがですか?ディレクターという立場から見て。

秋元: 私たちのグループは「関係する人をすべて笑顔にする」というミッションを掲げています。これは参加者はもちろん研修を導入してくださった企業の事務局の方々、そして私たち運営スタッフも含まれます。我々が創り出す変容の瞬間を俯瞰して見ていると、参加者の皆さんの体温が上がり、それが事務局の方に伝播し、最後は私たちも心からの笑顔になっている。まさしく幸福な連鎖が生まれているな、といつも感じています。

研修後、事務局の方がすっかりライフイズテックのファンになってくださり、「次のプレゼン、研修の時のBGMを脳内で再生しながらやりますよ」なんて言ってくださることもあります(笑)。また半年前に研修を受けた方が、次の研修の時にふらっと会場に顔を出してくれて「あの時の体験がいまの仕事にも活きています」と声をかけてくれることもあります。時間が経ってからも提供価値をフィードバックしてもらえるのは本当に嬉しいですね。

──仕事を超えた素晴らしい関係性がそこにあるんですね。

秋元: もう一つ、個人的に大きなやりがいを感じているのが大学生メンターたちとの協働です。Z世代の若者たちと対等な立場で議論し、一緒に研修を創り上げていく経験は他では決して味わえない刺激的なものです。そして社会人と真剣に向き合うこの経験を通じて、彼らが驚くほど成長していく姿を間近で見ることができる。

彼らは大学を卒業すればチームを去っていきます。その別れは寂しいですが、春には我々社員が彼らのための送別会を企画しているんですよ。こちらが仕掛けたはずなのに逆に彼らからサプライズで感謝のムービーを贈られて、思わず涙してしまう…なんていうのが毎年の恒例になっていたりして(笑)。

先日もかつてメンターだった学生が研修を届けた企業に就職し、今度はその企業の社員として研修に参加してくれたんです。ライフイズテックをハブとしたエコシステムが社会に広がっていくのを感じられることも、この仕事ならではの大きな喜びですね。

どうすればもっと面白く、クリエイティブにできる

──この仕事に必要なスキルはどんなものがあげられますか?ITの知識とか…?

秋元:いえいえ、プログラミングのコードが書けるとか専門性の高いITスキルは全く必要ありません。それよりもAIなどの新しいテクノロジーに対して面白そうだと感じられる好奇心やフットワークの良さの方がずっと大切です。

また同じように「教育や人材業界の出身でないと活躍は難しいですか?」とのご質問をいただくのですが、これも全くそんなことはありません。現に、私たちのチームには多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。たとえばITやSaaS業界で営業をされていた方の、複雑なプロジェクトを管理しつつクライアントと折衝しゴールに導く力。あるいはコンサルティング業界で活躍されていた方の、本質的な課題を構造化し最適な解決策を設計する力。こうしたポータブルスキルは、私たちの仕事にダイレクトに活かせます。

中内: 他にも多くのステークホルダーをまとめながら一つのものを作り上げるという意味では、広告代理店やイベント業界でプロジェクトマネジメントやファシリテーションをされていた方の調整力や推進力も大きな武器になると思います。突き詰めると、業界経験そのものよりも「顧客と真摯に向き合い、課題を整理し、複数の関係者を巻き込みながらプロジェクトを完遂する」という経験が活躍のための共通項と言えるかもしれませんね。

──ご自身の過去の経験で活かされていると自覚するものってありますか?

中内:私は前職で培った、目上の方とも臆せずにコミュニケーションを取り、本音や要望を引き出すヒアリング力ですね。企業のトップと私とでは年齢や経験では遠く及びませんが、研修のプロとしては対等であるという自信と、知らないことは「分かりません、教えてください」と素直に聞ける謙虚さ。このバランスを意識することで、相手に信頼していただける関係性が築けるのかなと思っています。

秋元: 私はエンタテインメント業界でのサービス企画開発の経験ですね。特に関係者が多い複雑なプロジェクトを、最後までやり遂げるコミット力と巻き込み力はいまの仕事のベースになっています。正解がない中で社内外のさまざまな立場の人とコミュニケーションを取り、一つのゴールに向かって推進していく経験は非常に役立っています。

──逆に入社後に身についたスキルや成長実感などはありますか?

秋元: それはもうめちゃくちゃありますね(笑)。二人にとって一番大きいのは、ライフイズテックの研修でも伝えている『課題解決の思考フレーム』が身についたことです。私自身、以前はどうしても「あれやったらウケるよね」という打ち手先行の発想になりがちでしたが、ここでは常に「それは誰のどんな課題を解決するためなのか?」という本質を問われます。この思考のOSがインストールされたことは、ビジネスパーソンとして大きな成長だと感じています。また研修設計の経験を積む中で、個人的に青山学院大学のワークショップデザイナー育成プログラムを受講し、専門性を高めることもできました。

中内: 私も秋元さんと全く同じで、本質的な課題を特定する力は日々鍛えられています。それからワークショップをデザインするスキルはゼロから身につけました。「何を伝えるか」と同じくらい「どうやって伝えるか」を日々探求しています。MC同士で研修で使える新しいアクティビティを試し合う「アクティビティラボ」を開催したり、それぞれの現場での工夫をラジオ形式で共有したりと、チームで学び合う文化が根付いています。まだ入社して2年ですが、振り返ると信じられないくらい濃密な日々。チャレンジしたいと思ったことに挑戦できる機会をたくさんいただけたことで、キャリアの広がりや成長を実感しています。


──最後に、この記事を読んでいる未来の仲間へメッセージをお願いします。

秋元: 私たちの事業部は驚くほど風通しが良いです。誰かの指示を待つのではなく、自ら課題を見つけて「こうすればもっと良くなる」とボトムアップで提案し、実行していける。また「MCとディレクター」「MCと営業」「ディレクターと商品開発」といった二刀流で活躍するメンバーがいたり、CXグループメンバー全員が事業推進力を高めるための中長期プロジェクトをそれぞれ担当しています。能動的な姿勢を持つ方や、さまざまなことにチャレンジしたい方にとっては最高の環境だと思います。

中内: 会議のあり方一つとっても私たちのチームはユニークです。ただの報告会ではなく、「みんなでDX事業部の5年後の未来を描いてみよう」といったテーマで、オンラインのホワイトボードに付箋を貼りながらワークショップ形式で進めたりします。常に「どうすればもっと面白く、クリエイティブにできるか」を考えているチームです。

秋元: まさに。決まった仕事をこなすのではなく、みんなで楽しみながら未来を創っている実感があるよね。そんな感覚を味わいたい方、仕事を通じて誰かを、そして自分自身をも笑顔にしたいと願う方、ぜひ一度、私たちの話を聞きに来てください。新しい仲間と会える日を心から楽しみにしています。

──本日はありがとうございました!




If this story triggered your interest, why don't you come and visit us?
社会人のDXを推進する!DX人材開発研修納品ディレクターを募集!
ライフイズテック株式会社's job postings
7 Likes
7 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Chihiro Koga's Story
Let Chihiro Koga's company know you're interested in their content