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こんな時代だからこそアナログに戻ってきました。インビジョン通信を”紙”にこだわる理由

こんにちは、出汁屋(広報)の武田です。
インビジョンは新しい期がスタートして早くも1ヶ月が過ぎようとしています。
1Qの出汁屋(広報)のテーマは「広報×数値化」
広報としてのアウトプットを増やし、定量的に振り返りステークホルダーの心をガッツリ掴んで行こう。と、いう作戦。

今日はそんな「ステークホルダー」に向けたインビジョンの広報物の一つであるインビジョン通信に関するお話。

ほとんどのモノがデジタルに移行する中で、本当にデジタルが正義なのか

2021年にはインターネット広告の構成が約40%のシェアをとり、マスコミの媒体もほとんどがデジタルに移行しています。純粋なアナログ物は新聞、雑誌や交通広告など3割程度まで縮小傾向。

マーケティング部から広報部と移動してきた私ですが、前部署から今現在も何か施策を立てる時、毎度考えるのが、オンライン・オフライン問題。

言わずもがな現代においてオンライン施策が作り手も受け手も都合の良いのは当たり前なのですが本当にそうなのか?と疑問を持ちつつあります。

1980年代にパーソナルコンピュータが一般家庭に広まり、1990年代には、インターネットが普及し、昨今に至るまでデジタル化は止まることなく進んでおり、本当に便利な世の中になりましたね。自分事でいうと、チャットGPTの機能性は何においても便利で頻繁に活用しているし、ポケカにハマっている子供たちは大会優勝デッキをネットで検索してはメルカリで各カードの相場を調べて、エクセルでデッキ完成にかかる相場を算出しています。
わざわざ店舗に足を運ぶ必要もないし、友達とレアカードを交換する必要もありません。

一方でこんなに便利な世の中だからこそ、あえてアナログ(=不便)を楽しむ人も増えていると感じています。

デジタル(=便利)の成長が進めば進むほど、秀でるアナログ(=不便)の良さ


一般的に、私たち人間は不便なことを好むわけではありません。むしろ、便利で効率的な方法を求める傾向があります。私たちは、先祖代々、技術や発明、改良などを通じて、生活をより便利で快適にすることを目指してきました。

33歳の私ですら、高校生の時はガラケーでしたし、ツタヤで借りてきたCDをMDに焼いてウォークマンで聞いてました。

しかし、人間は時に、不便なことによって得られるものがあると感じることもあると思っています。

最近のメジャーなところで行くとキャンプブームなどはそれを代表すると思います。
部屋もベットも料理も完備されているホテル・旅館がありながらわざわざ、自分たちでテントを立てて、火を起こして料理をします。調味料を忘れてその日の味付けは全て醤油なんてこともしばしば・・・。しかしながら、そこにはキャンプでしか味わえない良さや、不便だからこそ必要な時間など様々な気付きがあるのでキャンプに魅了されているわけです。

もう一つあげるとするなら「旧車」でしょうか。
日本だけではなく世界的に見ても車、バイクの旧車は軒並み値段が高騰しており、旧車マニアが増え続けています。希少性やコレクター要素も含まれるのでもちろんアナログの良さ視点だけで人気になっているわけではないと思いますが、現代車には無い古い車だからこそある「手間」も人気の魅力だと思います。


自分もその「あえて不便を楽しむ一人」で今の愛車は1985年製造のアメリカの車です。
38年前の車で自分より年上な訳ですから、まぁまぁボロがきています。
そもそもキャブ車と呼ばれる古い燃料供給方式が採用されており毎回、暖気(エンジンを温めること)が必要で、現代の車のように、エンジンをつけて「はい、出発!」ができないので本当に不便です。

燃費も馬鹿みたいに悪いですし、夏場はクーラーの効きが悪いので暑いし、窓は自動じゃ無いので、自分でクルクルしなきゃいけませんので面倒くさいです。まぁそれでも現代車にないアナログな乗り味を気に入って乗ってる訳です。

アナログなモノにはデジタルなモノより想いが込められている説


前置きが非常に長くなってごめんなさい。
このままだと自虐風自慢みたいな感じで愛車紹介しただけになりそうなので本題に入ります。

毎月インビジョンのトピックスをまとめた新聞風月報「インビジョン通信」は紙でステークホルダーの皆様へ送らせて頂いております。

送らせて頂いてる方のメールアドレスは知っているので、ぶっちゃけメルマガで送ればコストも掛かりませんが、あえてプリントして、封筒を作り、送料をかけてでも紙にこだわっています。

そこにはデジタルなモノよりアナログの方が想いが込められていると思っており、それに気づいてくれるステークホルダーがいると思っているからです。

前に述べたようにキャンプや旧車などのアナログで不便なものには共通する物があります。

それは「掛けた時間」です。

不便であるが故にそのモノ・コトと関わる時間はデジタルより多くなります。
時間が掛かるということは自然と愛情や想いが込められると思っています。
例えば今回のインビジョン通信の場合
デジタルであれば、
・メルマガのテンプレ
・デザイン制作
・配信
ザクっと3工程くらいで完了します。

アナログにしたことによって
・新聞としてのコマ割り
・デザイン作成
・プリント
・封筒作成
・配送
と、言った感じで工程が増え、この施策に関わる時間、愛情も増えていきます。


もちろん「デジタルなモノには想いが入っていない」という訳ではなく、実際にインビジョンでもメルマガ送ったり、デジタル広告などしまくっている中で、受け手の環境や感情、アウトプット物によっては「アナログの方が心を掴みやすいかも!」と、思ってこの施策を行っております。

なかなかのご好評を受けていますので、引き続き継続出来ればと思っています。

なんだかんだちょっとめんどくさい事が好きじゃん?


こんなに便利な世の中になっても人間ってやつはちょっとめんどくさい事が好きなんだと思います。

ちょっとやんちゃな男の子とか、わがままな女の子の方がモテたりしませんか?

最近ネットフリックスでも配信され今の30代には伝説的なドラマになっている「池袋ウエストゲートパーク」でいつもトラブルに巻き込まれている主人公:マコト(長瀬智也)にカナ(小雪)が言うんです、

「マコトはなんだかんだ言ったって、めんどくさいの好きなんだよ。めんどくさい方向に流れていくの」

リアルタイムで見てた10代の頃にはなんとも思わなかったセリフが30代になった今になってじわじわと効いて来てます。

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