2022年に立命館大学を卒業後、新卒でKATIXに入社し、カスタマーサクセスで1年目から「カスタマーエクスペリエンスアワード」を受賞。その後コーポレート部の立ち上げに参画し、組織の根幹を支える存在として活躍しています。
就活当時の葛藤から、CS時代の挑戦、そして支える立場としての視座の変化まで。キャリアの選び方に迷う27卒の皆さんに向けて、リアルな想いを語ってもらいました。
「会社に依存しない力を」——就活の出発点
就職活動を始めたのは、ちょうどコロナ禍の真っ只中でした。安定していると思っていた業界でも採用が止まり、大手企業も経営が厳しいといった現実を目の当たりにしました。そこから、「会社に依存せず、社会の中で自分の力で生きていく力を身につけたい」という視点で企業を探すようになりました。
最初は大手志向だった私が、最終的にKATIXを選んだのは、「人」と「ビジョン」に惹かれたからです。「社会の課題に真正面から向き合い、自分たちの力でこれまでになかった新しい価値を生み出していく。」そんな姿勢に強く共感し、自分もその一員になりたいと思ったんです。面接でも、表面的なガクチカではなく「何を大切にしてきたか」や「なぜ頑張れるのか」といった、私の内面に深く寄り添ってくれたことが印象的でした。
質だけでなく量も追いかけたCS時代
入社後はカスタマーサクセス部に配属され、ユーザーの売却支援の現場に立ちました。サービス立ち上げの、マニュアルや対応の基盤が整いきっていないフェーズで、日々変化するフローについていくのが精一杯な状態でのスタートでした。
定量目標(量)と体験価値(質)の両立に葛藤する中で、「どうすれば両方を実現できるか」と何度も立ち止まりながら試行錯誤を重ねました。
ある時、リーダーに伝えられた「新しい価値を広げたいという目的があるなら、質だけでも、量だけでもダメなんじゃない?」という言葉で視点が変わりました。数字のためじゃなく、届けたい価値のために量も質も追いかける。その覚悟を持って、先輩たちの動きや対応をとにかく観察しました。言葉の選び方、提案の順序、丁寧さとスピードのバランス。
自分の中にまだない武器を、先輩たちの背中からひとつずつ借りていたような感覚です。それを積み重ねていくうちに、自分なりのスタイルに変わっていき、そのプロセスが、今の土台になっている気がします。
必死に走り続けた結果、1年目でカスタマーエクスペリエンスアワードを受賞することができました。当時は明確な強みがある同期や先輩に恵まれていたこともあり、自分は「全部中途半端」と悩んでいて、自信がなかったんです。でも、受賞理由として「ユーザーからバイネームで感謝の言葉をもらった数が一番多かった」と言っていただいて、「これでよかったんだ」と初めて安心できた瞬間でした。
“支える側”としての挑戦——コーポレートへのキャリアチェンジ
その後、会社の組織拡大に伴ってコーポレート部の立ち上げが始まりました。「やってみない?」と声をかけていただいた時は、少しだけ迷いました。ですが、社会人になって自分の得意・不得意を知っていけばいいと思っていた私は、「選択肢は多い方がいい」と思い、思い切って飛び込むことにしました。
環境は一変して、人数の少ないチームで、自分の成長実感も比較できず、最初は不安の方が大きかったです。でも、採用担当として学生と向き合う中で、「この会社の未来を、もっといいものにしたい」という思いが強くなっていきました。経営陣との関わりが増えたことで自分の視座も変わり、「会社の全体像」や「目指す未来」から逆算して考えるようになったのも、このフェーズならではの学びです。
“入社した後”の体験を、もっと豊かにしたい
これから挑戦したいのは、「採用した先」の体験をもっとよくしていくこと。安心して、楽しく働ける組織基盤を強固にしていくことが、今の私の目標です。制度や仕組みというよりも、「この組織でなら自分らしくいられる」と思えるような文化や環境を、一緒に形にしていきたいです。
私は「こうなりたい」という強くて大きな理想よりも、「こうだったらいいのに」という日常の小さな違和感に向き合って、着実に前に進むタイプです。だからこそ、“支える人”として、これからも仲間が安心して挑戦できる土台をつくっていきたいと思っています。
就活中のあなたへ——「自分の軸」で会社を選んで
就活って、つい「受かるかどうか」や「評価されるかどうか」に目が向きがちだと思います。でも本当に大事なのは、「どんな自分で働きたいか」。大手・ベンチャーといった枠にとらわれず、自分にとって心地よい選択肢を探してほしいなと思います。
私はKATIXで、自分の強みを日々見つけてもらえて、それを活かせる環境で働けています。どんな会社で働くかよりも、「どんな自分でいたいか」を大事に。そんな目線でキャリアを考えたら、きっと後悔のない選択になると思います。