インパクトで行っている活動に、LES(Leadership Eco System、通称「レス」)というものがあります。
学びたい、成長したいという意欲があるにもかかわらず、様々な事情により能力開発の機会に恵まれにくい境遇にある若者たちの育成を支援する取組みです。このLESの取組みの1つとして、我々が支援する団体・NPOへのプロボノワークショップを継続的に行っています。
その1つが、あしなが学生募金事務局リーダーチームの学生の皆さん向けの、リーダーシップ開発を目的としたワークショップ。今年は3月から5か月間で全3回で実施しました。(前回2回目のレポートはこちら)
全3回は、以下のような学びのテーマで全体構成されています。
Module1「北極星を見つける」
Module2「仲間に目を向ける」
Module3「ストレスを手懐ける」
最終回の3回目は、リーダーチームのみなさんが、春・秋の募金活動を活性化するために日頃から取り組んでいる各エリアでの活動において抱えている課題をリーダー同士で共有し、どのようにして様々なストレスを”手懐けて”いけばよいのか、そのためのスキルや考え方を学ぶような内容でした。
参加した学生の皆さんからは、こんな感想が聞かれました。
・ストレスに対する捉え方や自身の考え方から見直すことができた。アクティビティなどの実践を通して、ストレスに対する対応策を取りやすくするヒントが得られてよかった
・自分自身が置かれている状況について客観的に見ることが出来たし、自分の状況について他者の意見や視点を聞くことができ、非常に良い時間になった
・SHIFT&CENTREのワークで「視点を変える」ということを実際にやってみて、今まで自分のダメな部分と思っていたことをポジティブに捉えてみることもできると気づけて、気持ちが楽になった
・RICH PICTUREを使って、メンバーと話し合うことで様々な視点から問題を捉え直し、さらにその状況に対して自分がどのようなアクションをとることができるかを考えることができた
また、今回運営に関わった弊社スタッフ5名からは、以下のような感想がありました。
・前回2回目に学んだDiscoveryの知識やツールを、エリアミーティングなどで実際に使って役立てているという話が聞けて嬉しかった。このプロボノで提供していることが彼らのためになったんだと実感した
・学生リーダーのみなさんが、意欲を持って学び、その学びを自分たちの募金活動やエリアのコミュニケーションに積極的に活かそうとしている姿が嬉しいし、自分も刺激を受けた。秋の募金活動、がんばってほしい。応援したい!
・プロボノの活動に毎回参加して感じるが、学生の皆さんの学ぶ意欲に触れることで自分の心が浄化されるようなところがある。そんな取り組みを当たり前のようにやれる場があることが有難い
今回、私自身も運営スタッフの1人として、小グループセッションの運営をサポートしました。セッションでは、学生リーダーのみなさんの活動の現状や課題をお互いに共有し、他者の目を借りて現状の捉え直しをしたり、ストレスコーピングに役立つ具体的な思考法として『SHIFT&CENTRE』というフレームワークを用いて、いつもとは違う視点で見てみるワークをやりました。学生の皆さんが新たに学んだことを積極的に使う姿勢に、こちらも大いに刺激を受けました。
また、学生リーダーのみなさんからは、直面している課題や正直な思いや気持ちを共有することによって、悩んでいるのは自分だけではないと感じた、同じように奮闘する仲間の様子に勇気づけられた、という声も聞かれました。お互いの考えや思いを言葉としてあらためて聞けたことは、みなさん1人1人が前に進んでいく推進力になるだろうと感じました。10月の秋募金に向けて、学んだことを活用して、ぜひ思い切ってそれぞれのリーダーシップを発揮していってほしいと思います!
そして我々も、インパクトだからこそできる、社会課題解決の取組みを継続していきたいと思います。
■リーダーシップ・エコシステム®について
私たちは、2020年より、クライアント先への企業研修提供が、未来の若者のリーダーシップ開発へ自動的に還流される取り組み『リーダーシップ・エコシステム』を掲げ、運営しています。今回のようなプロボノ研修を定期的に実施し、日本の未来を創っていく若者の育成を支援していきたいと思っています。
詳細はこちら:会社HP
■団体概要
あしなが学生募金事務局
HP:https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/
一般財団法人あしなが育英会
https://www.ashinaga.org/