石水 未奈(Ishimizu Mina)|株式会社FoundingBase
Contents Director/富良野team ...
https://foundingbase.jp/n/n300d69ad3e13
“富良野”と聞いてみなさんが思い浮かべるのは、おそらく綺麗なラベンダー畑ではないでしょうか?有名な観光地というイメージを持っている方が多いでしょう。
次の画像のうち、富良野市の景色はどれでしょう?
正解は、全て富良野市ではないでした!驚いたでしょう?
世間的には“富良野”=ラベンダーのイメージが強いと思いますが、「富良野 ラベンダー」と調べて出てくるのは、お隣中富良野町(なかふらのちょう)にある、ファーム冨田という場所なんです。
中富良野町って何?と思った方、正しい反応です。
おそらくみなさんが想像している“富良野”は、上富良野町、中富良野町、富良野市、南富良野町という4つの自治体、そしてこのエリア広域のことを指しているはずです。
富良野は北海道のど真ん中に位置します
上から3つ目が富良野市
面白いですよね。私たちも移住してくるまで、富良野という地名がつく自治体は富良野市だけだと思っていたので、まさか4つもあるとは思いもよりませんでした。
もちろん富良野市にもラベンダー畑はありますが、今ある「観光地 富良野」としての認知度やイメージを土台に、シティプロモーションを通じて隠れた素材や資源の掘り起こしを行うことが、私たちの最初のミッションとなりました。
2022年春に地域おこし協力隊として3名が着任し、
・シティプロモーション事業
・ふるさと納税事業
・ツアー(ワーケーション/企業研修)事業
を進めてきました。
この1年は事業ごとに複数メディアを運用することで富良野市のファンづくりを行う傍ら、「観光地」に捉われないまちの見せ方や既存資源の活用を行うことで、関係人口への接続を模索してきました。
富良野市ではシティプロモーション事業の一環として、観光地ではないリアルな富良野市を知ってもらうをテーマに3つのメディアを運用しています。
ラジオふらの
富良野市内のみで放送されるコミュニティラジオ局にて10分番組を毎月4~5本制作してきました。
自然に触れよう:シティプロモーション事業
ふらののふるさと納税:ふるさと納税事業
ワーケーションフラノ:ツアー(ワーケーション/企業研修)事業
の番組名で3事業についての取り組みを知ってもらえるような番組を放送していましたが、2023年4月放送をもってラジオ制作自体は終了する予定です。
来年度からは内容を大きく変えて新たに富良野市公式のPodcastを開設し、引き続き音声番組を制作していく予定なのでどうぞお楽しみに!
富良野市公式Instagram
市のお知らせなどではなく「富良野の自然」をテーマに雄大で豊かな富良野をお届けしています。
公式SNSとしては少し尖った内容になっていますが、2022年7月に開設し約9ヶ月でフォロワー700人を超えるアカウントに成長させることが出来ました。
Nativ.media ー FURANOが足りないよ。
Nativ.mediaは地方に関わる生き方を考える人と関係人口創出を目指す地域を繋ぐ、国内最大規模の地方創生プラットフォームです。
冒頭でも説明した通り観光地としての知名度こそ高い富良野ですが、観光地以外のリアルな情報はまだまだ足りていないのでは?ということで、FURANOが足りないよ。というチャンネル名で、リアルな暮らしの様子、移住者へのインタビュー、ふるさと納税やワーケーション情報のなどの記事を投稿しています。
記事に対する反応は順調に多くなっており、2022年6月の運用開始から2023年2月までの9ヶ月間で71記事を投稿し、累計321,658pvを得ることが出来ました。
来年度以降は2022年に運用してきた3つのメディアの方向性を統一し「実際に人を動かすことができるメディア」に成長させるべく、それぞれのメディアで新しい取り組みを行っていく予定です。
富良野市のふるさと納税は、寄附額が急増を続けている状況です。
そんな中で行ったのは「富良野市・事業者・返礼品のファンを創造する」をコンセプトにしたWEBサイトの立ち上げと、Instagram ・Twitterの運用。
WEBサイトは返礼品出品者のパーソナルな部分に焦点を当てた情報発信をメインとしており、富良野市でカフェを営むご夫妻へのインタビュー記事は2,400pvを獲得しました。
また新規事業者開拓や事業者の出品作業サポートを行い、市内事業者の販路拡大や富良野市の返礼品増加にも貢献。
出品のタイミングにあわせて多媒体での情報発信を行うことで、事業者のプロモーションの役割も担っています。
来年度以降はふるさと納税からの脱却をテーマに、ふるさと納税をまちのその先へ活用すべく、
・体験型返礼品の強化
・プロモーションツールとしての活用展開
・寄附金の有益な活用
といった取り組みを中心に行っていきます。
富良野市の関係人口創出の手段としてワーケーションの推進を行なっています。
ワーケーションフラノという富良野市のワーケーション情報を発信するWEBサイトでは、富良野でワーケーションをされた方のリアルな声として体験談を定期的にアップしており、その他Instagram ・facebookの運用を行っています。
また下記のようなワーケーションイベントを実施。各イベントで異なるターゲット選定やプログラム提供を行い、来年度以降のワーケーション事業の方針を模索してきました。
2022年6月:ワーケーションチャレンジ
2022年10月:地域課題解決アイディアソン in 北海道
2023年1月:事業創造・人材開発型ワーケーション
来年度は「企業」をターゲットに「人材育成」をテーマにしたワーケーションイベントを計画しています。
2023年5月の開催に向けて既に始動しており、「work × vacation(余暇)」のワーケーションではなく、学びや気づきのプログラムへチャレンジします。
他にもツアー企画など、観光では味わえない体験を通して富良野の関係人口創出に繋げていきます。
3事業はそれぞれ独立しているわけではなく、常時リソース・情報・市内外のコネクションを共有し、随所で連携を図ってきました。
分かりやすいアウトプットとなったのは、プロポーザルを経てFoundingBaseとして委託を受けた、富良野市戦略的広報展開業務内で制作したPR動画と広報パンフレットです。
パンフレットの用途はふるさと納税返礼品への同梱物と決まっていたため、目的をふるさと納税のリピート獲得と、観光以外の側面の認知拡大に設定。
自然に行こう。というキャッチコピーのもと、ワーケーションを軸に自然環境やそれらを生かしたアクティビティや学びコンテンツを紹介し、後半には煩わしい返礼品選びをサポートする、診断チャート式の返礼品紹介や農産物カレンダーを掲載。1拠点で3事業を展開している強みを存分に生かしたパンフレットとなりました。
富良野市は山々に囲まれた盆地であり、ふとした瞬間に大自然を感じられるような、生活の中に自然が溶け込むまちです。そんな富良野拠点で我々が行っていること、そしてこれからのビジョンを富良野市らしく登山に例えてみました。
一見、独立して関連のなさそうな3事業。もちろん登山口は異なっていますが、ルート上に合流地点を探し、そこに各々のリソースを持ち寄りながら同じ山頂に向かって歩んでいます。
ぜひ、富良野拠点のこれからにご注目ください。