大分ふるさとCM大賞Vol.20
杵築市 この町は... この町で生まれこの町で育った、ある男のモノローグ...観た者すべてが困惑し首をひねり目を疑い開いた口が塞がらなかった、男の秘めた思いが今明かされる。ふとした思いつきを愚直に大真面目に映像化したCMができあがりました。苦笑が漏れるか、喝采を浴びるか、そしてそこに愛はあるのか...それは、あの男にもわからない。 中津市 ...
https://www.oab.co.jp/furusato/
この度、弊社拠点の一つがある大分県豊後高田市を全面バックアップして制作した映像が、OAB大分朝日放送主催の「大分ふるさとCM大賞Vol.20」にて大賞を受賞しました。受賞作品は、朝日放送系列でのテレビCMとして放映することが決定しています。
※実際のCMはこちら
応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
映像の舞台となったのは、同市内で滞在型観光の拠点づくりを目指して弊社が運営している、アウトドア宿泊施設「長崎鼻ビーチリゾート」
制作にあたり、弊社では、現地で実際に活動するメンバーと映像チームがタッグを組み、市と連携して進めてきました。今回の記事ではそんな制作背景についてご紹介します。
「大分ふるさとCM大賞」は、大分県内の各市町村が、地域の魅力を詰め込んだCMをつくって競い合う、年に一度のイベントです。OAB大分朝日放送が主催で、今年度は記念すべき第20回目。豊後高田市にとっても、10年ぶりの大賞受賞がかかっていました。
まずは豊後高田市役所とのキックオフ。
大枠として、「現地で実際に活動してきた地域おこし協力隊からみえる長崎鼻の"今"」というテーマが決まりました。
長崎鼻ビーチリゾートでは2020年に着任した地域おこし協力隊でもある弊社のメンバー(以下「現地メンバー」)から見た長崎鼻の変化に注目してくださりました。
※弊社では、地域おこし協力隊制度を活用して、行政とともに町の課題を解決するような継続的な事業づくりを行っています。
テーマ決定後は、さらに現地メンバーと映像チームで内容を協議。
ふだんは各自の拠点ごとに離れて活動しているため、オンラインで進めました。
中でも最も力を入れたのは、やはり”何を伝えるか”と"どうやって伝えるか"。
皆で案を持ち寄った結果、これまで毎日取り組んできた現地メンバー2人の想いがこもった映像こそが魅力であると考えました。
そこからは、着任してからの長崎鼻の移り変わりを再確認したり、具体的な事例を共有したりして、地域の文脈やその地で取り組んできたストーリーを整理、全体の構成をイメージしていきます。
最終的には、「地方共創」を掲げて地域に実際に入り込む私達だからこそ感じる、地域内外で応援してくれる方々への感謝の想いを”ありのまま”に伝えることにしました。
映像は、私達が豊後高田市に入る際に背中を押してくれた方へ実際に書いた手紙をベースに構成。
私達にとって豊後高田市が「来る場所」から「帰る場所」へ、そして「次の誰かを迎える場所」になった数年間を、現地の活動の様子に合わせて展開するようにしました。
映像メンバーの現地入り後は、事前にすり合わせた地域の文脈と取り組みの背景をもとに、撮影中も積極的に意見を交換して撮影するようこだわりました。
撮影にあたっては、実際に地域の方々や事業者の皆様にも出演していただいたりと、たくさんのご協力をいただきながら進めました。
初めてのレコーディングでは、言葉の機微を大切にし、思いが伝わるように何度も撮り直しました
また、「ありのまま」の軸に沿って、実際に映像が流れる予定の3月に合わせた工夫も。
長崎鼻は「花とアートの岬」と呼ばれ、3月中旬から4月上旬にかけて約2,200万本の菜の花が開花します。
─「次に迎える誰か=直近の春の観光に訪れる方々」として、映像を見た方が長崎鼻へ実際に来ていただけるように。─
そんな春の長崎鼻がやってくるという季節の魅力を表現し、衣服や小物などを考えました。
また、一通り撮影した素材は、手紙のメッセージや音楽とともに、一番思いが伝わる形で組み合わせて編集していきました。
完成した映像は、豊後高田市長からの激励とともに2023年2月予選へ。
当日は、他の市町村との接戦という緊張感ある場面もありましたが、見事決勝進出が決まりました。
そして、先日の3月の決勝では悲願の大賞を受賞。
審査員の皆様からは、映像、構成、作品に込めた想いも含め、表現力を高く評価していただきました。
特に、現地メンバーの地域内外に向けたこれまでの感謝の想いと、「また」という言葉の先にある長崎鼻とそこに訪れる人々とのこれからに対して触れていただきました。
今回、豊後高田市様と連携して制作するにあたり、合わせて大事にしてきたことがあります。
それは、弊社のVISIONでもある「その地ならではの感動体験を提供し、地域と関わる人を増やす。」という考え方です。
ただ単に地域の魅力を発信することを目的にするのではなく、
実際に地域に移り住む私達だからこそ気づく地域ならではの魅力をすくい上げ、
発信した先の未来を描き、地域にとっての次の動きの導線をつくる。
今回の場合は、豊後高田市が
移住・定住の環境づくりに力を入れてきたからこそ大切にしている「人」の目線を活かし、
長崎鼻を舞台として、同じく力を入れている観光振興に繋がるよう制作しました。
私達がこのような大事な機会に携わることができたのは、私達を受け入れ、応援してくださった豊後高田市、そして地域の皆様のおかげにほかなりません。「地方共創」を掲げて二人三脚しながら取り組む中で、その過程と結果を繰り返し見てくださり、信頼をおいてくださったからこそのものでした。
改めて、ありがとうございました。
今回のように、弊社ではその土地に魅力的なコンテンツを創って感動体験を提供すること、そしてそれらを効果的に発信する取り組みを行っています。
先述の通り、情報を発信するシティプロモーション事業では、地域の文脈を理解するところから始め、適切な形への落とし込み、企画・撮影・編集まで一貫して行うことで、見た方々の町の捉え方を変えて価値を高めていくことを目指しています。
【その他映像制作事例】
・北海道富良野市
https://youtu.be/ENDV8DDVm8s
・島根県隠岐郡海士町
https://youtu.be/meHq0qkfBLA
・山口県平生町
https://youtu.be/HVqrxi5b6lg
【弊社運営のYouTubeチャンネル「挑む移住者たち」】
今後も、地域に根づくコンテンツの創造と、地域の魅力の本質を捉えた発信を行い、より多くの人に感動体験を届けるとともに、地域に関わる人を増やしてまいります。