みなさんはじめまして!25卒として新卒入社した、井口と本田です。突然ですが、みなさんは「プロデューサー」と聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか?
一言でプロデューサーといっても、会社によって業務内容や関わるクリエイティブのジャンルはさまざまですよね。そこで今回は、エレファントストーンのプロデューサーが実際にどんな仕事をしているのかを深掘りすべく、お客様から厚い信頼を寄せられている三枝さんにインタビューしてきました!
映像をつくるだけにとどまらず、その先の課題解決までを見据えて、三枝さんがどのようにお客様と一緒につくりながら、伴走しているのかをご紹介します。
【自己紹介】三枝 茉央/プロデューサー
新卒でポストプロダクションの営業を経て、映像制作の道を志し、プロデューサーとして2022年にエレファントストーンに入社。大学時代に60年代の手持ちカメラについて研究していたせいか、今でもハンディで撮影されたような手ブレをみかけると心がときめく。
信頼関係は最初の一歩から。お客様に寄り添う窓口としての向き合い方
ーープロデューサーとして活躍されている三枝さんですが、現在担当している業務内容について教えてください!
三枝「プロデューサーの役割は大きく分けて二つあります。
一つ目は、営業活動やお客様との窓口になることです。主に、新規・既存のお客様への営業活動や、制作に入る前の見積もり作成・予算管理・映像をつくるうえでのご要望や条件のヒアリングといった、お客様の窓口となる業務を担当しています。
二つ目は、制作進行管理です。受注後に、撮影・編集から納品・効果検証まで、各工程が円滑に進むように制作のスケジュールを管理しています。
撮影が終わり次第、映像の品質チェックを適宜おこないながら、完成した映像がお客様のご要望通りかつ、訴求したいターゲットにささる映像になっているのかを確認することも業務の一つです。また、業界・ジャンル問わず、主にメーカー企業の採用映像やPR映像、インナー向けのブランディング映像を担当することが多いです」
ーープロデューサーの役割は二つあるんですね!まずは窓口として、具体的にどんな業務をしていますか?
三枝「まず、お客様からお問い合わせやご相談をいただいたあと、目的や課題、条件などのヒアリングをしていますね。
その後、ヒアリング内容を元に、業界や商材の理解、お客様とのコミュニケーションの相性などを加味して、社内のクリエイターの中からメインディレクターをアサインします。
そして、メインディレクターと連携しながら制作メンバーをアサインしたうえで、社内で方向性や企画のすり合わせをおこない、企画提案をしています」
ーーでは、最初に接点をもつ立場として、重要視されていることはありますか?
三枝「企画提案の前段階で、いかにお客様から信頼を得られるかが何よりも大切だと考えています。映像制作をお任せいただくには、まずはお客様の想いや課題に共感し、パートナーとして一緒に伴走する姿勢をもつことが欠かせません。
共感するといっても相手のことを肯定するだけではなくて、お客様の立場に立ち、悩みや課題を自分ごとのように捉えることを特に意識していますね。そうすることで映像を完成させるだけではなく、一緒に課題を解決してくれるパートナーとして信頼を獲得できると思います。
具体的には、プロジェクトごとに業界や企業・サービスなどを丁寧にリサーチし、理解を深めたうえでヒアリングに臨んでいます。また、制作を進めるうえでのリスクといった言いづらいことも、プロの視点を持って真摯に伝え、事前に予測できる障壁を取り除いた提案につなげることを重視をしています。
事前にこのような障壁を取り除くことで、よりよい提案につながるだけでなく、お客様との関係を構築して信頼を獲得することが重要だと思いますね」
ーーお客様と近い立場だからこそ、向き合う中でどんなことを大切にされているか気になります!
三枝「まず前提として、エレファントストーンではお客様に合わせた、フルオーダーメイドでの映像制作をおこなっています。
そのため、担当するお客様の業界の傾向を理解しつつ、その企業に合った向き合い方をすることが大切だと考えていますね。業界ごとに抱えやすい課題や傾向があるので、そうした知識を事前に持っておくことで、お客様にとって参考になる提案がしやすくなるんです。
また、お客様によって映像をつくりたい目的や、企業の歴史・カルチャーといった前提は違うので、お客様に合わせたコミュニケーションの取り方も大切だと考えています。例えば、映像制作を検討されているお客様に対しては、まずお客様のやりたいことを具体的に把握することを大切にしています。そのために、同業他社の制作事例や、弊社の過去実績をお見せしながらイメージのすり合わせをおこなっています。
そのうえで、進行上の注意点や留意すべき点についても丁寧にご案内するようにしていますね。そうすることで、完成形の映像とお客様の思い描く映像の乖離を減らすことができると思います」
ーー具体的な課題解決を求めているお客様に対しては、どのようなアプローチを取っていますか?
三枝「まず、お客様が抱えている課題を明確にすることから始めています。課題解決をしたいと考えているお客様の中には、まだ課題を明確化できていないお客様も少なくないです。
そのため、相手からの情報開示を待つのではなく、あらかじめ成果につながる仮説をいくつか立てておくようにしています。相手の状況に応じてお客様自身が気づいていない課題を抽出し、それに対する解決策を提案することで、お客様に『この会社は自分のことを理解してくれている』と感じてもらうことに努めています。
知識や経験から情報・仮説を提供し、相手の目的や困っていることを念頭に置いて、提案していくことが大事だと思いますね」
制作進行をする中で、社内外ともに信頼を築いていくために
ーーでは、ここからは受注後の制作進行の役割について教えてください!
三枝「受注後は、プロジェクトの制作進行管理や映像の品質チェックをしています。スケジュール通りに撮影が進んでいるのかを管理するだけでなく、完成した映像に対するお客様の反応を確認し、それを社内へフィードバックすることも。
プロデューサーはお客様と一番近い立場にいるからこそ、お客様のイメージと実際の映像にズレがないかを確認する重要な役割を担っていると思います」
ーー社外だけでなく社内からも信頼の厚い三枝さんが、社内メンバーと円滑に連携するために、普段から心がけていることはありますか?
三枝「一緒に働くメンバーに、楽しみながら仕事をしてもらうことです。制作を進めるうえで『お客様に寄り添うこと』を大切にしていますが、ときには予算やクリエイティブの方向性などで、制作メンバーとお客様の意見や条件が衝突する場面があります。
その際、プロデューサーとして、『お客様に寄り添うためにどうするか』という姿勢を持ち続けるためには、一緒に働くメンバーに、まずその状況を前向きに捉えてもらうことが大切だと考えています。
例えば、ディレクターのこだわりとお客様のこだわりがすれ違いそうなときには、うまく間に入って両者の想いを手繰り寄せるようにしていますね。関わるメンバーがポジティブな気持ちでいられることが、結果的に“楽しんで仕事をする”ことにつながり、お客様の課題解決へ向けてより良い提案ができるのではないかと思っています」
ーーエレファントストーンは「お客様と最後まで伴走すること」を大切にしています。三枝さんはリピートのお客様が多いと伺いましたが、伴走する中でどんなことを意識されているか気になります!
三枝「一緒に制作をしていくにあたって、お客様自身に前のめりになって取り組んでいただくことですね。映像制作における全てを私たちが担うのではなく、お客様自身にも制作に取り組んでいただき、一緒に向き合っていただくことが必要です。
『難しそう』『大変そう』や『プロに全て任せたほうがよいのではないか』と思われるよりも、一緒に向き合っていただくことで、初めて一緒につくっている実感が湧くと考えています。
そのため、一緒に向き合っていただくことは、納品して終わりではなく長い間パートナーとして伴走していくことを大切にする中で必要な要素だと思いますね」
ーーなるほど!納品後もお客様と伴走するために、具体的にどんなことをしていますか?
三枝「打ち合わせやプロジェクト中など、お客様とコミュニケーションを重ねる中で、当初のご相談以外にもほかの悩みや困りごとをキャッチすることがあります。
そうした場合には、『次にどうしていくか』まで見据えて一緒に考えることもあり、これが納品後の伴走につながっていると感じていますね。
また、私たちは“映像を納品して終わり”ではなく、課題解決までしっかり伴走することを大切にしています。だからこそ、プロジェクト終了後も定期的に映像の反響を伺い、次の提案につなげていくようにしています」
ーープロジェクトの最初から最後までをお客様と伴走していく中で、どんなところにやりがいを感じますか?
三枝「撮影があるプロジェクトでは、基本的にお客様にもご同席いただいています。だからこそ、お客様の方から『制作現場、楽しかったです』と言っていただけるとすごくやりがいを感じますし、私自身も撮影現場は楽しい場所だと感じています。
これは、映像制作にあまり慣れていないお客様に多いのですが、イメージしていた映像が実際にかたちになっていく工程を間近で見るのは、とても新鮮で“ちょっとしたイベント”のように感じてもらえると思うんです。
だからこそ、いかにこの現場を楽しんでいただけるかは大切にしていますね。制作の進行や映像の仕上がりに集中してもらって余計なことを気にせず、純粋にワクワクを味わってもらえたら嬉しいなと思っています」
楽しさと大変さは表裏一体!エレファントストーンのプロデューサーとしてお客様と向き合うこと
ーープロデューサーは営業や制作進行など多岐に渡る業務を担われていますが、営業から制作進行まで一貫して向き合ううえで、大変なことはありますか?
三枝「全く知らなかった業界を理解するのは、やっぱり難しさがありますね。
以前、あるお客様から『数十年後の未来を社内に提示したい』というご相談をいただいたことがありました。未来を一緒に想像すること自体も難しかったですし社内に向けた提案という特性上、違和感のない表現に落とし込む必要があり、『未来に何が実現できているか』をお客様とすり合わせるのはかなりチャレンジでした。
また、映像をつくるうえでは、『まだ企業や商材などを知らない人に、いかに分かりやすく伝えるか』がとても重要になってきます。そのため、自分自身が関わってこなかった業界や商材に対しても、映像で表現しなければならないという難しさや、営業だけ・制作だけではなく一貫して関わるからこそのごまかしが効かないという大変さもあります」
ーーでは、楽しさを感じた瞬間はありますか?
三枝「お客様とちゃんと向き合って、パートナーとして信頼を築いていく過程には、ほかにはない楽しさがありますね。
お客様と目指すべき映像の完成形が完全に一致した時は、とても楽しいです。『今こうなっているから、もうちょっとこうしていこう』がどんどん出てきますね。 もちろん、どんどん出てくることの大変さはあるんですけど(笑)
大変な中でも、やりたいことが全員一致している瞬間というのは、クライアントワークをしている時の一番の楽しさですね。お客様と信頼を築いていく過程には、こういった楽しさがありつつも、それに伴う大変さもあるのでプロデューサーとしての楽しさ・大変さはまさに表裏一体だと感じています」
ーーここまでのインタビューを通して、三枝さんが考えるエレファントストーンのプロデューサーに向いている人とはどんな人ですか?
三枝「エレファントストーンのプロデューサーの役割は、ただ映像を納品して終わりではありません。お客様のパートナーとして課題解決につなげることや、結果を出すことが仕事なので、結果を出すところまでお客様と伴走したい人には向いているかもしれませんね。
プロデューサーは一番近くで関わっているからこそ、完成した映像を見てお客様から直接反応をいただけるので、お客様の喜びが自分にとっての喜びになれるタイプの人は、とても楽しいのではないかと思います」
ーー最後に、三枝さんの今後のビジョンについてお聞かせください!
三枝「まだ模索中ではありますが、クライアントワークの面でいうと、”お客様の誇りをダイレクトにかたちにできるような仕事”がしたいと思っています。
誇りにもいろんなかたちがありますが、例えば映像を見た人が『自分が働いている企業ってこんな魅力があったんだ』と自信を持って言えるような、そんな想いを映像としてかたちにできる機会があればいいなと考えています。
あとは、前職のときから映像の技術面に興味があったので、今までエレファントストーンがやってきたことのないジャンルに挑戦していけるプロデューサーになりたいです。
あくまでも技術の話なので、クライアントワークにおいてマストではありませんが、機会があれば今ある先端に食い込み、今までエレファントストーンの中で価値になっていなかったジャンルを開拓して、新しい価値を見出していきたいなと思っています」
まとめ
三枝さん、ありがとうございました!今回お話を伺って、社内外から厚い信頼を寄せられている理由がよく分かりました。
インタビューを通じて見えてきたのは、エレファントストーンのプロデューサーがただ映像をつくるだけでなく、その先にある課題解決までを見据えてお客様に寄り添い、幅広い業務に携わっているということ。映像を通じて価値を届けるための視点や考え方を、少しでも感じていただけていたら嬉しいです。
現在エレファントストーンでは、一緒に働くプロデューサーの仲間を募集しています!少しでもご興味を持った方は、カジュアル面談からでもお気軽にご連絡ください。みなさまのご応募をお待ちしております。