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2025年1月に当社CFOに就任した河野さんへのインタビュー。現在コーポレート部も統括している同氏へ、”入社前の経験” や ”これからのこと” 、”どんなチームを目指しているか” 等、根掘り葉掘り伺いました!
CAREER:Masataka Kono(河野将崇) --------------------------------------------------------------------------
慶應義塾大学在学中に公認会計士試験に合格。2015年PwC Japan有限責任監査法人に入所し、金融機関を中心とした会計監査業務に従事。退所後に渡欧し、グローバルIT企業での広告審査業務、現地会計事務所での会計実務を経験。2019年よりAGSコンサルティングにて、50社超のIPO準備会社に関与し、ガバナンス構築、資本政策、資金調達を支援。
2025年1月より株式会社WHEREに参画。執行役員CFOとしてファイナンス戦略実行とコーポレート全体統括を担う。
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Thema
1:これまでの経歴、夢、キャリアビジョンの変化について
2:株式会社WHEREとの出会い、ジョインの決め手
3:CEO阿久津のリーダー像について
4:CFOとして力を入れていることや意識していること、組織イメージについて
5:求職中の方へのメッセージ
お時間ありがとうございます!インタビューでは、これまでのご経験と今後について色々伺わせていただきます。どうぞ宜しくお願いします。まずは、これまでご経験された業界やキャリアについて教えてください。
宜しくお願いします!大学時代に公認会計士の資格を取得し、新卒ではBIG4の監査法人に入所しました。主に外資系金融機関の財務諸表監査がメインでした。外資系クライアントということもあり、最初にアサインされた監査チームの10人中3人が外国人で、チーム内のメインのコミュニケーションが英語だったことは、当時は大変でしたが今となっては良い思い出です。
監査法人での2年半ほど経験を積んだのち、海外に行きたい欲が抑えられず、気づけば監査法人を退所して海外に飛びました。今考えると無計画ではあったのですが、渡航先のアイルランドのグローバルIT企業でたまたま広告審査の仕事が見つかったり、オランダの会計事務所で働く機会があったりと、運よくユニークな経験をすることができました。
その後、自身の結婚のタイミングで帰国し、独立系会計コンサルティング会社のIPO支援部隊に入りました。6年弱在籍し、最後は資金調達や資本政策を支援するスタートアップ事業部の副事業部長を務めました。
当社には2025年の1月からCFOとしてジョインしています。
比較的安定した仕事を辞めて海外に行かれたのは、フットワークが軽いですね!ちなみに、公認会計士になられた理由は、子供の頃からの夢だったからでしょうか?
そうですね、比較的フットワークは軽いかもしれません!
大学時代は会計士の資格勉強に時間を費やしてしまったので、その反動というか(笑)海外への憧れがずっとあったので、就活の段階から外資系クライアントの多さは監査法人選びの一つの軸でした。
公認会計士になった一番大きな理由は、「No.2」ポジションへの昔からの縁です。なぜか昔から「副部長」や「副代表」などNo.2の立場に縁があり、社会に出た時に経営者を支えるポジションになりたいと思っていました。経営者を支えるために何かしらの武器が必要だと考えていた大学入学時に、会計士の資格を知り、会計の専門性をもって経営に携わられる点に魅力を感じ取得しました。
No.2ポジションについては、どこからの着想ですか?
もしかしたら渋いって思われるかもしれないんですが、、
小学生のころ、大河ドラマの『新選組』の大ファンでした。毎週欠かさず見るくらいに。特に土方歳三がとてもカッコよく見えました。(恐らく歴史好きの方は頷いてくれているはず。)土方は、近藤勇というリーダーを支えながらも、自らの信念を持ってその役割を全うするという人柄なのですが、その姿が子供ながら非常にカッコ良くて。当時は彼に憧れる気持ちが強かったですね。
大人になってもその魅力は変わらず、リーダーを支える立場、そしてそのポジションが与える影響力ってかっこいいなと思ってます。
なるほど〜!確かに、土方さんはカッコよかったですよね。次に海外経験についてお聞きしますが、日本とヨーロッパでの実務経験や働き方は、大きな違いはありましたか?
大きな違いを感じたのは、「働く」ということに対する意識の差ですね。日本では、仕事が終わっていなければ残業するのが当たり前の文化が根付いていると思うんですよね。
私が海外で働いていた会社では全く違って。たとえ仕事が残っていても夕方5時には「業務終了」となり、皆一斉に帰宅します。
まさに「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という考え方が根付いていたので印象的でしたね。もちろん国にもよりますし、人にもよるとは思いますが。。
ある日珍しく、2時間だけ残業したことがあったのですが、その翌日にポルトガル人の上司から呼び出され「昨日残業して大丈夫だった?体調は?よく寝れた?」みたいに、めちゃくちゃ心配されたことがありました。
結構カルチャーショックでしたね。(笑)
私以外にも日本人スタッフが所属していた事務所だったので、日本で働いたことがある人は皆感じてたんじゃないかな。
もちろん日本と比較してどちらが良い悪い、と言うつもりはないですが、海外での経験は、今後のグローバルな展開やマネジメントの局面で非常に役立つと思っています。
特に、文化の違いを理解し、柔軟に対応する力が身についたので、今後のキャリアにおいて大きなアドバンテージになると感じています。
ライフステージの変化に伴い日本に帰国された際、キャリアビジョンはどのように変化がありましたか?
実は帰国は突然決まったこともあり、進路について明確に決めての帰国ではありませんでした。その時、妻がスタートアップで働いていて、忙しいながらもとても充実している様子を見て、スタートアップへの興味が沸きました。
ただ、当時はスタートアップに関する情報が手元に全然なく。まずはスタートアップ界隈に携わりつつ、自分のキャリアの幅を広げようと思い、コンサルディング会社に転職しました。
いずれスタートアップにも挑戦したいという気持ちがあったからで、どちらも見据えたキャリアのスタートだったという感じです。
ジョイン後は、IPO支援を行う部署に所属し企業の財務コンサルティングを行いながら、様々なスタートアップに携わってきました。担当数としては50社程になります。特に、社長やCFO、コーポレート部門の責任者の方々と直接話す機会が多く、皆様優秀で素晴らしい方ばかりでした。そもそもIPOを目指す会社はレベルが高く、そんな会社の経営課題を聞き一緒に解決できた経験は、自分にとって貴重な財産になっています。
財務実務面とコンサルティング力を培われて、今に至るんですね。 のご入社の経緯についても伺えますでしょうか?
株式会社WHEREとの出会いは、スポンサーとして参加していたB Dash CampというカンファレンスでCEOの阿久津さんがピッチに登壇したことがきっかけでした。
それまでにも色々なスタートアップを見てきましたが、「宇宙×不動産」という初見では腹落ちしないキーワードに不思議と惹かれたのを覚えてます。
その後、スポンサーからの賞として、無償コンサルティングサービスを提供することになり、ジョイン前から代表阿久津とは資本政策や資金調達のプロジェクトを進めていました。
ちょうど私がコンサルティング会社を辞めて一つのスタートアップにフルコミットしたいと考えていたタイミングと重なっていたのですが、そのことが本当にたまたま阿久津の耳に入ったようで笑。食事に誘われ、CFOとしてオファーをもらって入社に至りました。
ジョインの決め手はどんなところにありましたか?
そうですね。色々ありますが・・・ 前提として、本気でIPOを目指しながらも世界に挑戦するようなスタートアップに携わりたいと思っていました。
その中でプロダクトや経営者、ビジョンが魅力的で、ジョインした後も強い信頼関係を築けそうだと思えたことが大きな決め手だと思います。CFOを務める上で、信頼できる経営者かどうかはとても重要ですし、CEOである阿久津さんにとっても同じだと思います。
また、阿久津さんから「地球の不動産市場を変えるために宇宙の視点で考える」という話を聞きました。
実は、私の息子の名前に彗星の「彗」の字を使っています。「地球規模で挑戦できる人間になってほしいから宇宙を想起する漢字を使いたい」というこだわりを持ってつけた名前だったので、阿久津さんの話に妙に重なった感じがして、特別な気持ちになりましたね。
ズバリ、色々な経営者と関わってきた河野さんから見て、阿久津さんはどんな経営者ですか?答えにくいかもしれませんが。(笑)
個人的には、意思決定が非常に早い経営者だな〜!とに感心してます。物事の本質を捉えるスピードに長けていて、迅速に決断を下す印象があります。スタートアップで沢山の経営者の方とお会いしてきましたが、トップクラスだと思います。様々な外的/内的な要素を踏まえて重要な意思決定をする場面が本当に沢山あるので、その折々を的確にスマートにこなしている印象があります。
長年携わられている「不動産市場を変えたい」という思いや、「世界をより良くするために大きな視点で物事を捉えている姿」が常にブレないのにも安心感を覚えます。
(オフィスにて:CEOの阿久津と談笑中)
河野さん自身は、不動産業界についてどんな印象を持ってますか?
私自身は特に不動産業界の経験があるわけではなく、、今も必死に勉強中ではあるのですが、レガシーで巨大で一筋縄にいかない市場ということは間違いないと思います。この市場に、衛星データとテックと不動産実務を掛け合わせて挑むという構図はとても面白いです。
ちなみに、私が好きなウォーレン・バフェットの言葉で、男性用電気シェーバーの会社に投資した理由について、「今こうして話している瞬間にも、全世界の男性のヒゲが伸びているから」というのがあります。非常にシンプルですが、市場規模の本質を捉えていると思っています。
この言葉を私なりに不動産市場に置き換えて「今こうしている間にも、全世界の80億人が不動産に足をつけて生活している」と考えています。市場の規模や可能性を示しており、これからイノベーションしていく手応えを強く実感できると思ってます。
ありがとうございます。ここからはジョイン後について伺います。「おっ!」と思ったカルチャーはありましたか?
入社前に思っていた以上に、理念やスピリットである「5Stars」が根付いていると感じました。
特にスピード重視という点が強く感じられましたね。意思決定の場面でも、仕事を進める上でもかなり皆さん意識していると実感しています。
理念やカルチャーを強く意識することで、正解がない中での意思決定が必要になった時に羅針盤として機能しているように感じます。
会社の人や雰囲気についてはいかがですか?
私が思っていた以上にプロダクト愛が強いと感じています。夜遅くまでプロダクトをどうしていくべきか、どうやってクライアントに価値を提供していくべきかの議論が活発に行われています。
やはり難しい挑戦をしているので、プロダクト愛がないと乗り越えられない部分があり、必然的にその熱意が強くなっていると思います。その中で一つのプロダクトを愛しているメンバーと一緒に働けるのは、非常に幸せなことだなと思っています。
また、これはちょっと予想外だったことなんですけれども、皆さんコーポレート業務に対してしっかり理解とリスペクトを持ってくれているなということを感じています。
例えば、勤怠を期限内に締めてくれるとか、非常に協力的で良い意味でのサプライズでした。私自身が前職は「営業」の立場で、コーポレート業務に対する協力は決して褒められたものではなかったので、皆さんしっかり対応してくださって感謝を感じる毎日です。
コーポレート側としては、とてもアツいですね・・・(笑)皆さんありがとうっていう言葉をつけてくれますもんね。
そうですよね。やって当たり前なんだけど、そこに対してリスペクトを払ってくれるのはとても嬉しいことですね。
あと、CEOの阿久津さんに関しても、少しポジティブに想定外みたいなところがありまして。
彼のリーダーシップ像が "非常に新しい” なと。CFOとして入社後もよく面談してますが、阿久津さんは強さを見せるタイプというよりは、むしろ自分の弱みや隙をうまく見せて、周りのメンバーが支えたくなるようなマインドにさせるのが非常に上手だと感じてます。もちろん意図してはいないと思うのですが。(笑)
私だけでなく、他のメンバーにも伝わっていると思います。「ここは自分が得意だから支えなきゃ」という気持ちを持っているメンバーが多いです。
なので、皆遠慮せずに頻繁にCEOに意見や提案をしていることもビックリでしたね。スタートアップとしては珍しいリーダー像かもしれません。
ちなみに、冒頭で「土方歳三みたいなポジションになりたい」と言っていましたが、阿久津さんは全然近藤勇っぽくないんですけど(笑)、それは大丈夫ですか?
あ、そこは大丈夫です! あくまで私がナンバーツーのポジションに憧れたきっかけとして言っただけなので、そこについては全然気にしていません。
CxO職についてお尋ねします。CFOとして現在、力を入れていることや意識していることはありますか?
そうですね。力を入れていることは二つあります。
一つは、一先ず完了しているのですが、入社した時期が丁度資金調達が佳境のタイミングだったので、そこに全力で取り組みました。無事に完了し、素晴らしい投資家の方にも恵まれたのでホッとしてます。
ファイナンスの支援をしてきた経験は、CFOとしての仕事に直接的に活きますし、今後IPOを目指すために逆算した戦略や視点が不可欠。そこでもしっかり役目を果たしたいと思っています。ファイナンスの視点を持ちつつ事業サイドのメンバーとコミュニケーションをする立場なので、経験を活かしながら常に新しい知見も取り入れていきたいです。
もう一つは、人事制度設計や採用面です。CFOとコーポレートの部長を兼任しているので、そちらも各CxOと方向性を議論しながら進めています。人事制度設計については、企業理念やカルチャー、会社のミッションを軸にしつつ、ジョインしてきたメンバーのみなさんにも安心してのびのび活躍してもらえるようなものにします。
コーポレート部に関しては、これからコアメンバーを迎えていく予定です。まずは経理と採用メンバーの採用に力を入れたいと思っています。
会社全体としては、開発を行うプロダクト開発部、新規やクライアントワークを行う事業開発部に所属するそれぞれの職種の採用に力を入れている時期ですので、ご興味がある方はぜひアクセスください!
意識していることは、CFOとして企業価値の向上やビジョン達成のためのミッションにコミットしていくことです。CxOはご自身のフィールドでは、自分が経営者であるくらいの気持ちでミッションに臨んでいると思っています。自分の部署はもちろんですが、会社全体の追い風になれるような存在になりたいですね。
今後、コーポレート部はどのようなチームなっていく予定か、ぜひイメージを伺わせてください。
今後各職種のメンバーやお客様が増えることで、コーポレート業務の重要性も増していくと思います。その中で、日々のルーティーン業務をしっかりこなすことは最低限の責務としたうえで、しっかりと視座を引き上げて「価値創造」に重きをおきたいと考えています。過去のやり方や「慣れ」にとらわれず、コーポレートの立場からどうしたら会社全体の成長に繋がるか、常に思考できるチームを目指していきます。コーポレート業務を通じて成長を後押しする方法は無限にあるので、この部分に価値を感じられるメンバーと仕事がしたいですね。
加えて、今後も資金調達、子会社設立、M&A、海外拠点設立など、難易度の高いコーポレートアクションが発生してくると思います。そういったチャレンジにチーム一体で取り組める雰囲気、環境も皆で作っていきたいです。
コーポレートとしての人数は1年後には5名程度の体制を目指しています。IPO前後では15人程度の体制にしないといけないというイメージがあります。情シス関連の業務やIR、経営企画などもコーポレートの一環として含まれてくると考えています。
どんなメンバーとチームを作っていけるのか、今からとてもワクワクしています!!
会社全体として、勢いも大切ですが人が増えるにつれて企業として整えるべき要素が増えていきます。成長を保つには、さまざまな立場の方が勢いを持ったまま活躍できることも重要なポイントなので、何かを犠牲にしなくていいような体制造りもしっかり行っていきます。
次は少し個人的な価値観を伺います。Value 「The 5 Stars」の中で、一番意識しているValueはありますか?
先程の回答と被りますが、「仕事は価値創造」ですね!いろんな面で、意識していきたいです。壮大なイメージもありますが、自身の周りからも積み重ねていきたいと考えているので、小さい実務でも関係各所が時短になったり、よりスマートに仕事ができるような仕組みを整えるとか、そういった小さい工夫も大切にしていきたいです。
ありがとうございます。少し壮大な質問になりますが、「これだけは人生で貫きたい」と思っていることはありますか?
自分のことを考えると、やっぱり「人に感謝される仕事をし続けたい」という気持ちがあります。すごく抽象的なんですけど、もちろん会社の中でもそうですし、社会に貢献するようなアクションを行いたいですね。
「いいことやってるな〜」って言われたり、自分の中で役立っていると感じれる瞬間が一番のモチベーションになるので、少しでも近づければいいなと思っています。
お話しを聞いていて、結構盛りだくさんで挑戦しがいのあることも多い印象があったのですが、仕事とプライベートのバランスってとってますか?CFOに伺うのも何ですが。(笑)
そうですね、多分取れる方だとは思いますよ!体は資本なので、ハイパフォーマンスができるようにしっかりリフレッシュも入れてます。
休日で自分の時間が取れる時は、友人とフットサルをしたり。とはいえ、今は大半の時間を息子と過ごしています。ちょっと外に出かけたり、遊んだりして。
まあ、実際に今は仕事も頑張らなきゃいけないフェーズだというのは確かです。
とはいえ、今後、会社が成長して多くのメンバーを抱えるようになると、それぞれのご家庭事情をお持ちの方がたくさん入ってくると思うので、家庭と仕事を両立しながら幸せに働ける環境を作らないと、コーポレート組織としても会社としても持続可能ではないと考えています。
だから、なるべく自分が模範になれるような働き方をしたいなというのが心の中での思いです。
ありがとうございます。それでは、最後に志願者に向けてメッセージをお願いします。
ありがとうございます。既にお話しした内容と重なる部分もありますが、コーポレート業務はどの会社でもある程度似たようなことをする側面があると思います。
その中で、事業をどれだけ好きになれるかがモチベーションを保つためには非常に大切ですよね。
私たちのプロダクトが扱っている衛星データや不動産市場は、非常に奥が深い分野で、とても短期間では学びきれません。その知的好奇心を刺激するプロダクトなので、理解を深めたいという気持ちが湧いてくるのが魅力だと思います。
今後は高難度なコーポレートアクションにも挑戦していく予定です。コーポレート業務が主役となるアクションが多く発生していきますので、その中で日々の業務をしっかり回しながら、プラスアルファのチャレンジを一緒に楽しめる仲間を探しています。
もし興味があれば、まずはカジュアル面談からお話ししましょう。お待ちしています!