1.これまでのキャリアを教えてください
私は韓国で生まれ育ちました。高校時代、日本の高校への交換留学を経験したことをきっかけに、日本の文化や教育に強く惹かれるようになり、日本の大学への進学を決意しました。
2019年に北九州市立大学文学部に入学し、人と社会、文化の関係について幅広く学びました。特に社会教育に強く関心を持ち、「人の成長を見守りたい」という思いを抱くようになりました。当初から「人の成長に関わる仕事がしたい」と思い描いていましたが、現実とのギャップに悩むこともあり、理想だけでは続かないもどかしさも感じていました。
卒業後は、自分にとって本当にやりたいことは何かをじっくり考える時間を持ち、さまざまな経験を重ねながら、自分なりの答えを探る日々を過ごしました。
2.青楓館の先生になったきっかけは?
「自分にできることは何か」「本当にやりたいことは何か」と悩んでいた時期に、偶然、韓国人向けの求人サイトで青楓館の募集を見つけました。教育に対する思いはずっと持ち続けていたものの、「自分にできるのか」という不安があり、なかなかその一歩を踏み出せずにいました。
そんな中で出会ったのが、生徒一人ひとりと本気で向き合う青楓館の教育方針でした。その姿勢に触れ、「ここなら、自分が理想としてきた教育が実現できる」と確信し、入社を決意しました。
3.日本で働くことに不安はありませんでしたか? 実際に働いてみてどう感じていますか?
日本での生活経験はあったものの、日本で「働く」のは初めてだったので、特に職場でのコミュニケーションや、日本特有の働き方にうまく馴染めるかどうか、不安はありました。
ですが、青楓館では、内定のときからとても温かく迎えていただき、日々の業務も丁寧にサポートしていただいたことで、自然と職場にも仕事にも慣れることができました。
何より、わからないことを素直に聞ける雰囲気や、困ったときにすぐに相談できる関係性があることで、不安を感じることなく安心して働けています。初めての環境でここまで前向きに仕事に向き合えるとは、正直、自分でも驚いています。
4.青楓館の教員の面白いところは?
青楓館で働く日々は、まさに学びの連続です。生徒と向き合う中で、彼らの言葉や行動から気づかされることが多く、自分自身も日々成長していると感じます。悩んだときに生徒との何気ない会話がヒントになることもあり、「一緒に成長している」と実感できるのは他にはない魅力です。
また、生徒の変化や成長をすぐそばで見届けられることも大きな刺激になります。「自分も頑張ろう」と背中を押される瞬間もたくさんあります。この“共に成長していく感覚”が、青楓館教員をする面白さだと思います。
5.韓国出身だからこそ活かせていると感じる強みや視点はありますか?
異なる文化や価値観の中で育ってきたからこそ、固定観念にとらわれずに物事を柔軟に捉えられるところは、自分の強みだと感じています。
また、日本での生活や留学を経験した自分の姿を通して、「海外で学ぶ・働く」という選択肢が身近にあることを伝えられるのも、韓国出身だからこそできることかもしれません。
違う背景を持つからこそ見えるものを、これからも大切にしていきたいと思っています。
6.青楓館の先生の大変なところは?
一番大変だと感じたのは、PBL(プロジェクト型学習)活動です。プロジェクトマネジメントの経験がなかったため、タスク管理や生徒のモチベーションの維持など、初めてのことに戸惑うことも多くありました。初めての連続で、うまくいかないことも少なくありません。
それでも、生徒たちが自ら学び、悩みながらも前に進んでいく姿を間近で見るたびに、「もっと良い学びの場をつくりたい」という気持ちが強くなります。その気持ちこそが、日々の仕事の原動力になっています。
7.どんな人が青楓館の先生に向いていますか?
前向きに、そして柔軟に物事に取り組める人が向いていると思います。青楓館では想定外の出来事が日々起こるため、変化に前向きに対応できる姿勢が大切です。さらに、生徒と同じように、教員自身も常に学び、成長していくことが求められます。
新しいことに挑戦するのが好きな人、自分の成長にワクワクできる人にとっては、きっとぴったりの職場だと思います。
8.これから青楓館で働きたい人へメッセージ
大変なことももちろんありますが、それ以上にやりがいが大きく、自分自身としっかり向き合いながら成長できる環境です。これほど深い達成感を得られたのは初めてです。
「青楓館で働けて本当によかった」と、心から思える毎日を送っています。少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ一度校舎に足を運んでみてください。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!