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なぜ「言葉の定義を合わせる」ことが重要なのか?
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プロジェクトにおける認識のズレの多くは「同じ言葉を使っていても、違う意味で理解している」ことから生まれます
- 「設計できています」って、どこまでの粒度?
- 「テストしました」って、単体?結合?手動?自動?
- 「対応済みです」って、修正完了?レビュー完了?リリース済み?
このように、使っている言葉が同じでも、人によって指している内容が違うことは多々あります。
このズレが、認識の違い→手戻り→信頼関係の揺らぎにつながるのです。
⚠️ 言葉の定義ズレが起きやすいシーン
- 開発プロセス:設計、レビュー、完了などの進捗表現
- ドキュメント:要件、仕様、ルールの使い分け
- チーム連携:対応中、優先度高い、急ぎなどの曖昧な表現
- 技術用語:API、バッチ、フロントなどの範囲や粒度の違い
- 要件定義:ログイン機能、管理画面、通知機能などの中身の想定違い
定義を合わせるために意識したいこと
- 前提を明確にする質問をする
- 「それはどういう意味で言っていますか?」
- 「どこまでを含めた話ですか?」
- 用語の定義をドキュメントで揃える
- 頻出用語や曖昧になりがちな言葉は「定義集」にしておく
- 例:「完了=実装+レビュー完了」「通知=メール+アプリ内通知」
- チーム内で同じ言葉を使うように統一する
- 「これは“対応済み”ではなく“修正済み”にしよう」など、使う言葉をルール化する
- 口頭だけでなく、チケットやSlackでも共通の表現を使うことが重要
- 合意形成の場では認識をすり合わせる時間を設ける
- ミーティングの冒頭などで、「この言葉の定義はこうでよいか」を確認する
- 共通理解があるだけで、その後の会話が格段にスムーズになる
まとめ
- 言葉の定義が揃っていないと、認識のズレが起き、トラブルの火種になります
- 共通の言葉・定義を持つことで、説明・判断・連携の精度が上がる
- 定義を合わせる意識があるチームほど、成果の再現性とスピードが高い
「通じてる気がする」は、一番危険な状態。
だからこそ、“ちゃんと通じているか”を言葉の定義から確認することが、信頼できる仕事への第一歩なのです😊