WEBシステム開発では、プログラミング言語やフレームワーク、データベース、クラウドサービスなど、さまざまな技術を選定する場面が多くあります。しかし、流行や個人の好みだけで選んでしまうと、後々大きな問題に直面することも。今回は、技術選定の際に押さえておくべきポイントを解説します🐈
なぜ技術選定が重要なのか?
技術の選択は、システムの開発速度、運用コスト、保守性、パフォーマンスに直結します。例えば、以下のようなケースが考えられます
✅ 短期プロジェクトなのに、学習コストの高い言語を選んでしまい、開発スピードが落ちる
✅ 大規模なシステムを想定していないDBを選び、負荷が増えたときにスケールしづらくなる
✅ チームの経験が少ない技術を選んでしまい、トラブル対応に時間がかかる
適切な技術を選定することで、開発のスムーズさや運用のしやすさが格段に向上します
技術選定で考慮すべきポイント
1. プロジェクトの要件に合っているか?技術はシステムの要件に合っていなければ意味がありません。例えば、
- リアルタイム処理が必要 → WebSocketやgRPCを活用
- データ分析が中心 → BigQueryやRedshiftなどのDWHを選択
- シンプルな業務システム → 過剰なアーキテクチャは不要
まずは「何を実現したいか」を明確にしていきましょう
新しい技術は魅力的ですが、チーム全体の習得コストも考慮が必要です
✅ すでに社内で知見がある技術を選べば、開発スピードを維持できる
✅ 未経験の技術を選ぶなら、学習コストとサポート体制を確保する
技術の習得と実務への適用バランスを考えましょう
一時的な流行に流されず、長く使える技術を選ぶことが重要です
- 活発なコミュニティがあるか?(例:GitHubのスター数、最新のIssue対応)
- 公式のサポートが続いているか?(例:LTSバージョンの提供状況)
- 実績のある企業が採用しているか?(例:NetflixやAirbnbが利用)
これらをチェックすることで、長期的に安定して使える技術かどうかを判断できます
プロジェクトの成長に伴い、システムが拡張できるかも重要です
- 負荷が増えたときにスケールしやすい設計か?
- マイクロサービス化しやすいか?
- クラウドネイティブに対応しているか?
将来的な拡張を見据えた技術選定を意識していきましょう
技術選定時は、開発時の効率だけでなく、運用時のコストも考える必要ありですね
✅ ライセンス費用が発生しないか?(例:商用利用の制限)
✅ ログ管理や監視がしやすいか?(例:Prometheusとの連携)
✅ アップデートやバージョン管理が楽か?(例:LTS対応がある)
開発が終わった後のことも見据えた選定が重要です
技術選定の失敗例と成功例
失敗例
❌ 「モダンな技術だから」とGoを選んだが、チームの経験がなく、開発スピードが低下
❌ すべてのデータをリアルタイム処理にした結果、コストと運用負荷が増大
❌ 日本語の情報が少ない技術を採用し、トラブル時に解決できず苦労
成功例
✅ 長期運用を考え、実績のある技術を選び、スムーズな保守運用が可能に
✅ チームの得意な言語を活用し、開発スピードと品質を両立
✅ 成長を見据えたアーキテクチャを採用し、スケールに柔軟に対応できた
最後に:技術選定は慎重に
技術選定は、エンジニアとしての腕の見せどころでもあります🦾
- 目的を明確にする
- チームのスキルや長期的な視点を考慮する
- 運用の負担や拡張性も考える
日本教育クリエイトの開発チームにおいては、「流行に流されず、プロジェクトに最適な技術を選ぶ力」を身につけ、より良い開発の実現を念頭においてます🐈