インターン最優秀賞を獲得!徹底的な数値分析で見つけた「良いリスティング」とは【Unito Bootcamp2期生インターンレポ】
IT業界など豊富なインターンプログラムが溢れる業界がある一方、インバウンドが盛り上がり強い追い風の吹く旅行業界、兆円規模の大企業がひしめく不動産業界には、まだ学生から活躍できるプログラムが少ないのが現状です。
Unitoは、そんな学生を旅行業界、不動産業界に迎えるべく、ホテルの立ち上げや新規事業企画など、様々なプロジェクトでこの現状を変えていきたい。そんな想いで、 3ヶ月の期間で各事業部のプロジェクトに社員レベルで参加し、リアルビジネスを体感するプロジェクト実践型インターンシップ「Unito Bootcamp」を開催しています。
※Unito:企業名、unito:ブランド / サービス名称
今回はUnito Bootcamp2期生、立教大学2年、速水さんのインターンレポートです。マーケティング部での徹底的な数値分析をもとに、リスティングの最適解探しに挑んだ3カ月を伺いました。
自己紹介をお願いします!
経営学部で、組織行動論を研究するゼミに所属しています。
組織行動論とは、組織の中で人々が "どのように行動し、どのような態度をとるのか" を研究する学問です。例えば、「どうしたらメンバーのモチベーションを高められるか」「チーム内で円滑なコミュニケーションを実現するにはどうすればよいか」といった課題の解決に取り組んでいます。
組織行動論で学んだ知識や考え方は、ビジネスだけでなく、さまざまな場面で応用できると感じています。
Unitoを知ったきっかけは?
経営学部で毎年行われるインターンシッププログラムの一環で、以前Unitoにインターン生として参加していた先輩の報告書を読む機会がありました。
そこでUnitoのホームページを見た際、「外泊すると家賃が下がる」という仕組みを知り、出張や二拠点生活といった現代の多様なライフスタイルにフィットしていて面白いと感じたことがきっかけです。
そこからさらに興味を持った理由は、大きく3つあります。1つ目は、報告書を通じて、Unitoで働く社員の皆さんが高い熱量を持って仕事に取り組み、同時に親しみやすい雰囲気を持っていると知ったこと。
2つ目は、Unito独自の家賃システム「リレント」そのものに強く興味を持ったこと。
そして3つ目は、スタートアップならではの成長環境に魅力を感じたことです。運営物件数や会員数が現在も拡大を続けており、会社の成長を肌で感じながら働ける環境に身を置きたいと考え、応募を決めました。
インターンでの担当業務を教えてください
マーケティング部グロースチームに所属して、以下の業務を担当しています。
- 集客ポータルサイトに掲載する、新規オープン物件のリスティング(物件予約ページ)作成
- リスティング作成業務を今後誰でも迷わずに作成できるためのマニュアル作成
- 賃貸物件のPV数・お申し込み数の報告、それに基づき設定された料金修正
- 賃貸ユーザーと宿泊ユーザー双方に適切に販売可能な在庫管理
インターンで立てた成果目標と成長目標は?
Unito Bootcampのキックオフで、3ヶ月間の成果目標・成長目標を以下で設定しました。
【成果目標】
①集客ポータルサイトのリスティング作成マニュアルと新規リスティング作成までのスケジュール一覧を作成。
社員が説明せずともリスティング作成依頼が完了し開業前にリスティングを公開できる仕組みを作る
②PV数・申込数などを基に集客ポータルサイトのリスティングを分析し、良いリスティング(文章・写真等)のあり方を言語化したマニュアルを作る
【成長目標】
・着目すべきことを言語化し、それに対して調査分析をしたり関係者とすり合わせるなど行動に移し、結果に基づき再度分析をして転用できるようにする
成果目標の振り返り
【成果目標①】
具体的には、新規開業物件のスケジュールを作成し、開業日(入居可能日)の2〜3日前までにリスティングを公開できるよう、必要情報のシート記載を関係者に前もって依頼するなど、主体的に優先順位をつけて行動することを意識しました。
その結果、開業日(オープン日)に先駆けてリスティングを公開する体制を整えることができました。
【成果目標②】
これまでリスティングに記載されるPR文は、作成者によって内容にばらつきがありました。そこで、"PR文変更後に申込があった物件" を「良いPR文」と仮定し、そのために追加で記載項目を担当チームにヒアリングしました。
以前は「何を書けばよいか」が曖昧で、内容やボリュームに差が出ていましたが、現在は “このお部屋に住んだらどうなるか” が具体的に伝わることを重視。
速水さんが取り組むリスティングの一例
PR文の比較。数値に基づきテンプレートを作成。
その結果「良いPR文」の型ができ、誰でもスムーズに質の高いリスティングを作成できるテンプレートができました。
さらに同じ料金設定のお部屋で、リスティングのタイトルに「セール情報」を記載するパターンと「推し設備(バスルーム、眺望など)」を記載するパターンを作成し、申込数の差を比較検証しました。
その結果、サイト表示名には「推し設備」を記載する方がよりお客様の興味を引き、申し込みにつながる可能性が高いことが判明。そこで設備紹介も、単なるスペックではなく 「どう使えるか」「どんな体験につながるか」 を詳細に検証し、より精度の高いリスティング改善を達成できました。
成長目標の振り返り
依頼された業務を "単なる作業" として終わらせるのではなく、"業務の目的" を理解した上で取り組むことを意識してきました。その中で開業日前のリスティング公開や、より良いマニュアル作成という理想の状態を目指し、そのために関係者に対して積極的にアクションを起こすことができたと感じています。
特に、「着目すべきポイントを言語化し、それに対して調査・分析を行ったり、関係者とすり合わせながら具体的な行動につなげる」という部分については、一定の達成感を持っています。
一方で、「結果に基づき再度分析を行い、他案件へ転用できるよう知見を蓄積する」という段階にはまだ十分取り組めていないと感じています。今後のインターン期間を通じて、得られた結果をさらに深掘りし、再現性のある改善提案ができるよう挑戦を続けていきたいです。
インターンで印象に残っていること・学んだことは?
初回出勤日に行った上長とのOJTにて「最初から100%を目指す必要はない」というお話をしていただいたことが印象に残っています。
上長、マーケティング部グロースチーム藤田
最初から完璧を目指そうとすると、何から始めたらよいか戸惑い手が止まってしまうことがありましたが、「まずはやってみる」ことを意識することで、着実に業務を進められるようになりました。
提出をゴールとするのではなく、フィードバックをいただきアップデートに繋げる場と捉えることが自分に今までなかった考え方で非常に影響を受けました。
Bootcampの同期と関わることはある?
Bootcampのキックオフ時にはたくさん話すことが出来ましたが、その後は出勤日が被らなかったり、浅草開業に伴ってホテル事業部所属の同期がオフィスにいないことも多くて話せる機会は少ないです。
それでもすれ違った時に雑談をしたり、たまにランチに行ったり、中間報告会で互いの成長を知ることができて自分を成長させてくれる存在だと感じています。
メンター(上長)とはどうコミュニケーションを取ってる?
普段の業務では、疑問点があれば口頭やSlackを使って随時コミュニケーションを取っています。中でも、週に1回の1on1ミーティングが、上長と最もじっくり関われる機会になっています。
1on1では、業務の中で維持すべきことや改善すべきことを一緒に振り返り、アドバイスをいただいたり、目標に対して次に何をすべきか(ネクストアクション)を話し合ったりしています。
また、業務だけでなく、大学生活のことや趣味、春休みの過ごし方などプライベートな話題も交えながら交流することがあります。仕事とリラックスのバランスが取れたコミュニケーションができていると感じています。
今後どう成長したいですか?
今後は海外OTAでの返信対応を習得したいです。これにより流入経路を増やし、最新の販売戦略に基づいて、注力物件の入居契約・宿泊予約数の増加を目指します。
また、基本的な運用からイレギュラー対応をまとめたマニュアルを作成し、担当チームへの引継ぎを行いたいです。
これらを通して、収益機会の最大化とイレギュラー対応業務における属人化の解消を図り、Unitoに対してより大きな価値を提供できる存在となりたいです。
最後に一言!
温かく迎え入れてくださり、インターン生にもかかわらず責任ある業務に携わる機会をいただき、心から感謝しています!
Unitoでは、実務を通して主体的に挑戦できる環境が整っており、社員の方々との距離も近く、日々多くの学びが得られると感じています。部署でのランチや全社での懇親会などで、社員の方々から貴重なお話を聞けることも大きな糧になると思います!