IT業界など豊富なインターンプログラムが溢れる業界がある一方、インバウンドが盛り上がり強い追い風の吹く旅行業界、兆円規模の大企業がひしめく不動産業界には、まだ学生から活躍できるプログラムが少ないのが現状です。
Unitoは、そんな学生を旅行業界、不動産業界に迎えるべく、ホテルの立ち上げや新規事業企画など、様々なプロジェクトでこの現状を変えていきたい。そんな想いで、 3ヶ月の期間で各事業部のプロジェクトに社員レベルで参加し、リアルビジネスを体感するプロジェクト実践型インターンシップ「Unito Bootcamp」を開催しています。
※Unito:企業名、unito:ブランド / サービス名称
今回はUnito Bootcamp2期生・フロリダ大学2年泉さんのインターンレポートです。海外大学との両立に悩みながらも、日本のスタートアップ企業Unitoにジョインした想いや、今後のキャリアについて伺いました。
ー ゼロイチを経験するために、日本のスタートアップ企業Unitoにジョイン
自己紹介をお願いします
もともとはカナダの大学に進学し、1年生をカナダで過ごした後、一度日本に帰国して1年間休学しました。その後、アメリカのフロリダ大学に編入し、今年1月からはオンラインで授業を受けています。
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平日はUnitoのインターンをほぼフルタイムで行い、夜や休日に大学の授業を受けるという形で両立しています。
海外の大学とインターンを両立、そこまでUnitoのインターンをやりたいと思ってもらえた理由は?
初めてカナダに留学したとき、大学生活は楽しかったのですが、どこか物足りなさを感じていました。そこで大学の授業だけでなくUnito自分の好きなことや興味のあることを “仕事” として経験したいと思い、インターンを探すことにしました。
そんな中で偶然見つけたのが、Unitoのインターン募集でした。 “ホテル開業” を経験できると知り、大学生でこのフェーズに携われる機会は滅多にないと思い、好奇心から応募しました。
海外でインターンをする選択肢もあった中で、なぜ日本でインターンする決心をした?
実際、留学中も「インターンをしてみたい」という気持ちはありました。ただ、海外でインターンを見つけるのは思っていた以上にハードルが高く、現実的にはなかなか難しい部分も多かったです。
現地の学生と比較すると、留学生をわざわざ採用するメリットが企業側にあまりない。現地の会社も、インターンを通じてそのまま就職につなげたいというケースが多いので、“この会社に来てほしい”となるのは、やはり現地の学生が中心なんです。
私自身、まだ学業で手一杯のタイミングでもあり、現地の壁を越えるための余裕もなかったので、まずは一度日本に戻って自分の方向性を整理しようと考えました。
日本であれば、自分が生まれ育った文化や言語で働くことに安心感もありますし、自分の力を試せる環境も多いと思ったんです。そうして探し始めた中で、Unitoと出会いました。
昨年まで、学生起業家の私塾「MAKERS UNIVERSITY」運営もされていました。 もともとビジネスマインドや起業マインドは持っていたのでしょうか?
高校生の頃から「MAKERS UNIVERSITY」の存在を知っていて、その頃から漠然と「起業したい」という思いはありました。ただ、具体的にどの分野で起業したいかまでは決まっていませんでした。
そんな中で、まずはMAKERS UNIVERSITYでインターン生として運営や合宿の企画などに携わりました。
その後、運営の方からMAKERS3期の近藤さん(Unito代表取締役)やUnitoのお話を伺い、ホテルの開業もまさに起業のように「ゼロからイチを作る仕事」だと感じて、Unitoのインターンに応募しました。今もその「ゼロイチの精神」を大切にしながら取り組んでいます。
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当社代表取締役であり、MAKERS3期 近藤
Unitoジョインの決め手は?
複合的な要素があって決断しましたが、大きな決め手は、オフィス訪問でした。当時は、インターンに挑戦したい気持ちがある一方で、学業との両立に対する不安を強く感じていました。親や周囲からも「まずは大学の授業に集中した方がいいのでは」と言われていて、自分でも本当にこの選択でいいのか迷っていました。
そんな中、近藤さんから「学生のうちに、本気でインターンに取り組みながら学業もこなすのも、生き方としてよいのでは」という言葉をかけていただきました。それが自分の中ですごく響いて、「ユニットで頑張りたい」という想いが強まり、ジョインの決め手となりました。
ちなみに、現在は出身地の京都と東京の2拠点生活とのこと。どのように過ごしていますか?
東京のUnitoがメインで、1ヶ月くらい東京にいて、2週間くらい京都に帰る、というサイクルで過ごしています。京都にいる間もUnitoの仕事はリモートで続けています。
ーマニュアルのない中、課題にどう向き合うかは自分次第
インターンとしてジョインしてからの担当業務を教えてください。
2025年1月からジョインして最初に大きく関わったのは、ホテルの団体予約のフロー見直し業務でした。大学付近のホテルでは、30〜40名といった大人数の団体予約が多く、元々予約が煩雑になりやすいという課題がありました。そこでホテル事業部の部長と相談しながら、予約管理をメインで担当するなかで、より良い管理方法を模索しました。
また、4月オープンのホテルレジデンス開業準備にも携わり、OTA(オンライン旅行代理店)の開設や、発注・搬入業務など幅広く担当しました。
あわせて、新しく入った方でもマニュアルを見ればホテル業務の内容が分かるように、マニュアルの作成や改訂にも取り組みました。実際に既存のホテルレジデンスにも足を運び、現場で勤続期間の長い方々にヒアリングしながら、一つひとつ内容をまとめていきました。
大変だったことや、印象に残っていることを教えてください。
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Unitoでは、まだ明確になりきっていないフローやマニュアル、目の前の課題にどう向き合うかは自分次第。何でもすぐに人に聞くのではなく、まずは自分で考えて、それでも分からなかったら聞く、というスタンスでした。
そういったカルチャーに入って初めて、困ったときに質問するのが苦手だと気づいたんです。だからこそ何か問題があっても自分でなかなか聞けず、結果的に業務が進まないことも最初は多くありました。
それをどう乗り越えましたか?
自分で調べたり考えても分からないことは、思い切って上長に聞いてみたんです。そうしたら、すごく丁寧にフィードバックしていただき、ミーティングも設定していただいたりして。
やはり、こういう質問は早めに経験のある方に聞いた方が、全体としてもスムーズに進むし、自分一人で抱え込むよりも分からないことは素直に聞くことが大事だと実感しました。
Unitoのカルチャーについて、好きな点はありますか?
毎週月曜の朝9時半から全社朝会があって、その後のオフィスのエネルギーがUnitoならではだなと思います。朝会と知らずに出勤したら、空気感がいつもと違って“これは何だろう?”と。
朝会後は、まさに体育祭みたいな雰囲気で、“今週も頑張るぞ!”という感じが伝わるところからも、Unitoはポジティブな方が多いなと感じました。
月曜の朝からこの空気になれるのは大事だと思いますし、これがあるから1週間頑張れるのはUnitoのカルチャーだなと思います。
ー チップ文化がない分、「心から相手を想いやる」日本のホスピタリティは素晴らしい
インターンを通じて、今後やってみたいことはできましたか?
1月からのジョインと比べて、今は取り組みたいことがより具体的になりました。やはりホテルや別荘などホスピタリティ系の事業に興味があるので、今度は現場での接客だけでなく、サービスや事業を作る側になりたいです。
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上長、ホテル事業部 部長米山からPJ修了証の授与
今回のホテルレジデンス開業を経験して、より大きなホテルの開業にも携わってみたいと思っています。直近ではないですが、2〜3年後にはそういう経験ができたらいいなと。
ホスピタリティ事業に興味があると気づいたきっかけは?
浅草でもフロントに立つことがあって、ほとんどが海外のお客様でした。自分たちのホテルに滞在していただいて、笑顔で帰ってもらえるのが何より嬉しくて。そういうお客様の笑顔や喜んでもらえる姿が、日々Unitoで頑張れる理由、モチベーションになっています。
たまにヘルプでフロントに入った時に実際にお客様と話して、楽しかったので、“やはりホスピタリティが好きなんだな”と気づきました。
海外の大学に通いながら日本の企業で働く中で、感じたギャップや違いはありますか?
ビジネスの視点で言うのは難しいですが、ホスピタリティで言うと日本のおもてなしは本当に素晴らしいと思います。世界のホテルでもちゃんとサービスはしてくれるけど、日本はチップ文化がない分、本当に相手のために思いやりで接している感じがします。
そういう精神は日本人ならではだと思うし、そこから生まれる温かさは日本ならではだなと。海外にも良さはあるけど、日本の良さはここにあるなと誇りに思います。
将来、海外で働くことも考えていますか?
考えてはいますが、どちらかというと日本を拠点にして、出張などで海外に行く方が自分には合っていると思います。海外の会社に就職するよりも、日本をベースにしつつ英語を使ったり、いろんな国に行ける仕事ができたらいいなと思っています。
今後についてはどのように考えていますか?
最初は起業したいと思っていましたが、今はあまり起業しようとは思っていません。ただ、就職しても会社の中でプロジェクトリーダーのようなポジションで、年齢や入社年数に関係なく実力でリーダーやまとめ役になれる経験を積みたいです。
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Unitoでインターンをしながらいろんな経験を積んで、それを達成できたらいいなと思っています。やはりホテル業やホスピタリティ業界に興味があるので、その業界で開業や企画を任せてもらえるようなところに行きたいです。
最後に、Unitoのインターンを検討している方へメッセージをお願いします。
Unitoのインターンは、学生ではなかなか経験できない領域に深く関われる点が大きな魅力だと思います。
多くの企業では「学生だからここまで」といった線引きがあることも少なくありませんが、Unitoではインターン生もチームの一員として本気で関わることができます。責任のある仕事を任せてもらえる分、学びも深く、やりがいも大きいです。
学生のうちに、自分の力で挑戦してみたい、自分の成長を実感したいという人には、心からおすすめしたいインターンです。
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