「人事は今はいません。けど組織は早急に拡大しないといけない」
2024年にシードラウンドの資金調達を行なった株式会社パタンナー。私が最初に深野さんと会話した時こんなような事を言われました。面談当日に「今の会社の現状を知ってもらいたい」と、今の課題感なども率直に共有していただき、そこから株式会社パタンナーでのひとりめ人事としてのチャレンジが始まりました。
今回は、入社してからの最初の2ヶ月間でやったことを綴ってみたいと思います。
01|株式会社パタンナーにジョインしました。
2025年2月、株式会社パタンナーにジョインしました。
メンバー数はたったの11人(!)でした。(今は13名)
でも不思議なことに、「小さいから大変そう」みたいな不安はまったくなくて。むしろ「ここから全部つくれるじゃん!」というワクワクの方が勝っていました。
採用広報も、制度設計も、採用計画も、オンボーディングも、全部ゼロからです。
しかも代表との距離も近いから意思決定が早く、人事としては、ものすごくおもしろいフェーズです。
そして何より、まだ「仕組み」より「想い」で動いている会社だからこそ、人事ができることがたくさんある。そんな希望を感じながら、走り出した2ヶ月でした。
02|全員面談。まずは“顔と声”を知るところから。
まず最初にやったのは、全メンバーとの1on1。私から全員と面談させてください!と深野さんに伝えて実現しました。
実施してみてやはりの感想だけど、メンバーさんみんなどんなバックグラウンドがあって、今どんな仕事をしていて、どんな気持ちでこの会社にいるのか。話してみないとわからないことがたくさんあるなと、改めて実感しました。
面談を通じて、それぞれがこの会社に対して思っていることや、個人として大事にしている価値観とか、課題感見えてきて、その後の業務にもすごく活きています。
たとえば、全員参加のオフライン会を開催したときも、面談で話した内容が頭にあったからこそ、「こういう話をしてあげたら安心できるかな」とか、「この場でみんなで共有しておこう」みたいな、イメージができました。
03|求人要件の再定義。“独りよがり”から脱却するために。
入社してすぐに取り掛かったのが、既に出ていた求人の棚卸しと要件の見直しです。
スタートアップあるあるですが、求人ってついつい「理想」ばかりが並びがち。もちろん理想は大事ですが、マーケット感とのバランスが取れていないと、「応募が来ない…」という事態になります。
そこで、他社の求人を見比べたり、転職市場の動向を調べたりしながら、どこまでが“Must”で、どこからが“Nice to have”なのかを細かく整理。これは今でもいずれかのポジションは週1回必ずアップデートするようにしています。
また、スタートアップは、週単位で募集要件が変わることも多いです。(笑)
そのため定例MTGで今必要な人はどんな人なのかをヒアリングをしたり、時にはビジネスサイドや開発定例MTGにも参加して「どんな人がいたら組織が成長するのか」を考えました。
04|今年度の採用計画を設計。理想論じゃない、現実的な設計を。
会社の現状を理解した上で、次にやったのが「1年間の採用計画」の設計です。
今のフェーズで、どんな人が必要か。どんなスキルや経験があれば即戦力として活躍できそうか。そして、その人を採るにはどのくらいの時間とコストがかかりそうか。できる限りリアルな数字を出してシミュレーションしました。
特に気をつけたのは、採用難易度や候補者の懸念点を事前に洗い出しておくこと。たとえば「今の規模だと〇〇が気になるだろうな」とか「リモートの働き方はどこまで柔軟に対応できるかな」とか、想定される質問にも備えるようにしました。
また、社用PCやスマホの準備費用も含めて、採用後に発生するコストも一覧化。採用は“入社して終わり”じゃない。だからこそ、見落としがないように心がけました。
05|媒体選定は慎重に。採用もコスト意識を忘れずに。
パタンナーはシード期に資金調達を終えたばかり。だからこそ、採用活動にも強いコスト意識が求められます。
求人媒体についても、むやみに出すのではなく「この職種にこの媒体は本当にマッチするか?」「費用対効果はどうか?」を一つひとつ検討しました。
たとえばGreenは、初期費用はやや高めですが、企業ページをつくった後は運用コストがかからず、転職意欲の高い層にも届きやすい媒体です。採用広報にもなるため、ブランディング目的でも使える。個人的にはスタートアップとの相性が良いと感じました。
他の媒体との比較や、実際に使ってみた感想は、また別のブログで紹介したいと思います。
06|全社オフライン会の企画。温度を合わせることも人事の仕事。
そして最後に、大事な「人」に関わる取り組みとして、全メンバーを対象としたオフライン会を開催しました。
ちょうど会社の設立4周年、プロダクトのローンチから1周年という節目でもあったので、私から代表に提案し、開催が決まりました。
実はその頃、営業活動のなかで少し社内に不安感が広がっていた時期でもあって。みんなが顔を合わせる機会をつくることで、少しでも安心材料を増やしたかったんです。
会の準備では、代表の深野さんにも資料作成などご協力いただきました(本当にありがとうございます…!)。終わったあと、パタンナーのこれからについてしれた事や、不安が安心に変わったと言っていただけたので、やはりやってよかったなと感じています。
最後に|“整える”は、信頼を生む第一歩。
この2ヶ月で感じたのは、「仕組みがない」ことはリスクじゃないということ。むしろ“整えること”が人事の大きな仕事であり、それは組織に安心や信頼をもたらすものだということです。
もちろん、まだまだこれからです。でも、誰かが「この会社に飛び込んでみたい」と思ってくれたとき、「ちゃんとしてるな」と思ってもらえるように。これからも、ひとつひとつ整えていきたいと思います。
パタンナーでは働く仲間を募集中です!