こんにちは!デジタルインタラクティブ事業本部(DI事業本部)の研修担当です。トランスコスモスでは、本部別に事業内容に合わせた新卒研修を実施しています。
今年度のDI新卒研修も131名という大所帯での実施となりましたが、修了後のアンケートでは、研修満足度が5点満点中 4.88点 という高評価でした。この背景には、研修内容や進行方法、参加者同士の交流が大きく影響しています。
新卒研修は、社会人としての第一歩を踏み出すためのとても大切な期間。今回はその詳細についてお届けします。(長いです!)
成長に合わせたカリキュラム設計
新卒研修は2か月間(エンジニア職は3か月)。最初の1か月は全体研修で社会人としての基礎を学び、2か月目は専門的なスキルを習得していきます。在宅と出社を混ぜたハイブリットな研修で、柔軟な働き方への対応も身につけていきます。
カリキュラムの全体像は下記の通り。毎年多岐に渡る講義を用意しています。ちなみに研修担当一同、3月は準備でバッタバタです(笑)
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同期の絆を深めるクラス制
研修期間中は目が行き届くように「クラス制」で運営。1クラスは20名弱で、担当講師がついています。毎日、朝会・夕会があり、その日のタスク確認や伝達事項を共有するほか、トークネタや企画を考えて雑談する時間も。完全に趣味寄りの話をしていたり、MBTIを発表しあったり。お互いの個性や価値観を理解する大事な時間です。
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朝会の様子。この日はきっちりした格好でしたが、基本はビジネスカジュアルです
社会人基礎を学ぶ全体研修
4月の全体研修では、社会人としての基礎を身につけるため、会社理解、サービス理解、ビジネスマナー、メールや議事録の作成、ExcelやPowerPointの使い方といった講義で構成。
特に新入社員が印象深かったと話していた、ビジネスマナー研修とベーシックマーケティング研修についてお伝えしますね。
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全体研修の様子
<全体研修>ビジネスマナー研修
ビジネスマナーの基本を座学でひと通り学んだ後に、お客様が来社した設定でロールプレイングを実施。エントランスでのお出迎えから、エレベーターや会議室でのご案内、名刺交換、お見送りまでを体験しました。
名刺交換の一連の所作、慣れるまで難しいですよね…。初めての経験に戸惑いや緊張がひしひしと伝わってきました。
<全体研修>ベーシックマーケティング研修
マーケティングはDI事業本部の仕事をする上で必須の知識。座学とグループワークでマーケティングの基礎を学習します。ワークのお題は「とある店舗の経営相談」。即席のグループで改善提案資料を作り上げてプレゼンにチャレンジ。
短納期で資料を作る難しさに苦労したメンバーも多く、「研修中に取り組んだワークの中で、最も反省点が多い課題でした」という声も。納期までの時間管理の大切さや、チームで取り組む意識を変える講義となりました。
知識を身に着ける専門研修
あっという間に4月が終わり、クラス替え。5月の専門研修では2コースに分かれて(Web制作/運用・ソーシャルメディア)、それぞれの専門分野を学んでいきます。
毎日増える専門用語や、初めて使うツール群に試行錯誤している様子が見受けられ、4月よりも同期で支えあって取り組んでいる姿が印象的でした。
<専門研修>Web制作/運用
Web制作/運用にかかわる知識や工程を学習。UX設計基礎から始まり、デザイン、コーディング、ディレクション、プロジェクトマネジメントと盛りだくさんの1か月。講義内容をいくつか抜粋してご紹介しますね。
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和気あいあいの研修はメリハリつけて進行します
Figma社×社内デザイナーが登壇!本気のデザイン研修
DI事業本部で導入しているデザインツール「Figma」。現場に配属されたらすぐに活用してほしいという思いから、先輩デザイナーやFigma社から講師をお呼びしてデザイン研修を行いました。
デザイン研修の最後には、「架空の市の防災アプリ」について、TOP画面のUIと防災コンテンツ追加の提案を仕上げます。講師陣がこの課題のためだけに市のロゴまでデザインしてくるこだわりよう(ちなみに「虎越市」でした)。
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Figmaを利用してサイトの改善案をあげている様子
現場のリアルに触れる4日間。ディレクター研修で見えた責任とやりがい
4日間にわたって行われたディレクション研修。ディレクターとしての役割を理解し、スケジュール作成から検証プロセスに至るまでのひととおりの工程を学びます。現場経験のある講師陣が、「現場のリアル」「本当にあった怖い話」を交えながら、みっちりレクチャーしていきます。
新入社員からは「自分たちが働くイメージがついた」「ディレクターとしての業務に対する期待感が高まった」との声が寄せられました。
研修の集大成!正解のない課題に挑む。新卒研修、最後のプレゼン
研修最後の週は、1チーム3~4名に分かれ最終課題に取り組みました。実際のお客様を想定し、サイトTOPページの改修や新規コンテンツ制作提案のお題に取り組みます。短い期間で研修で学んだことを最大限活かして仕上げていきます。
最終日、配属される部署の部課長や先輩に対して、各チームでプレゼンを行いました。本気で採点される緊張の一日! 新入社員への期待がこもった、厳しいながらも有意義なフィードバックを受けていました。
プレゼン後の夕会、全員の解放感溢れる表情を見て、講師陣もホッと一息です。
<専門研修>ソーシャルメディア
SNSを中心に扱うソーシャルメディア企画・セールス職の研修では、実際にお客様のSNS運用をしている現場社員が講師を担当。
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先輩たちと座談会
“使う側”から“届ける側”へ。視点の切り替えから始まった専門研修
研修の最初のステップは、媒体調査。普段は“ユーザー”として使っているSNSを、今度は“企業”としてどう活用するかという視点で分析を行います。それぞれの媒体の活用事例や特長は?そんな問いをもとに、各媒体の特性を深く理解するところから研修がスタート。
“伝える力”を磨くデザイン研修
デザイン研修では、デザイナーチームが講師として登壇。基本的な知識を学んだあと、LINEのクリエイティブ制作依頼に挑戦。
どういったコンテンツにすればユーザーに伝わるのかを考えながら構成案を作り、社内のデザイナーに制作を依頼、打ち合わせから納品までを体験しました。実際にできあがったデザインを見て感動もひとしお。
同じコンセプトでも指示の仕方次第で異なるクリエイティブになることを経験するとともに、自身の作りたいイメージをどう言語化すればデザイナーに伝わるのか、学びの深い時間となったようです。
本番さながらの提案会 緊張と達成感のリアル体験
LINE・X・Instagram・TikTokの講義では、実際に案件を担当している3年目の先輩社員が登壇。 分析やレポーティング、コンテンツ作成、配信設定など業務に近い内容を実施したことで、配属後のイメージもできるリアルな研修となりました。
研修終盤には、最終課題となる戦略提案を実施。研修で学んできたことを活かして、実際のクライアント課題に対して提案書を作成します。 発表には配属先のマネージャーや部課長も参加、的確なフィードバックを返してもらいました。 新入社員にとってはとても緊張する経験ですが、一人でやり切ったという自信にもつながり、印象に残る研修となったようです。
大阪配属の新卒も東京に出張して一緒に研修を受ける機会もあり、同期同士のつながりがより深くなったと感じています。
<専門研修>Webエンジニア
Webエンジニア職のメンバーは、Web制作/運用の研修を終えた後、さらに1か月の技術研修を行いました。
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エンジニア研修の様子
オンラインスクールを活用した実践的な技術研修
オンラインプログラミングスクールを活用した学習を中心に、現場で通用する技術力を身に付けていきます。専属の担当者が常にzoomに在籍していて、いつでも質問ができる環境を用意しました。
一人ひとりに専任のメンター(現役エンジニア)がつき、週1回は1on1を実施。「どうやって技術力を身につけたのか」「どんな壁にぶつかったか」など、実業務に即したアドバイスをもらいました。
同期や頼れる先輩とのつながり
Zoomでは「黙々と集中したい人向けの部屋」「相談しながら進めたい人向けの部屋」の部屋を作成し、自分のスタイルに合わせて進行。自然と教え合う文化が生まれ、技術力だけでなくチームワークも育まれます。
また毎日の夕会では、各部署の先輩社員が日替わりで顔を出し、「具体的な仕事内容について」「どんなスキルが求められるのか」など、気軽に質問できる時間を作っていました。
そして研修終盤には、東京に全員集合するリアルイベントも開催! オンラインで顔を合わせていた同期と直接会い、コミュニケーションを深めることで、仲間意識が一層強まったように感じます。
最終課題は“自分だけのWEBアプリ”を制作
研修の締めくくりは、オリジナルのWEBアプリを各自で制作。「単語帳アプリ」「筋トレアプリ」など個性あふれる最終課題発表となりました。
中でも印象深かった「タイピングアプリ」は、ITやプログラミングに関する用語に特化していて、学びながらタイピングスキルが向上できるアプリ。同期や先輩からは「履歴が可視化されている点が素晴らしい」「ゲーム性がありとてもクオリティが高い」といった意見がでていました。
新卒研修を終えて
今年も盛りだくさんの研修でした! 本部一丸となり、熱量を持って研修に取り組んでいることが伝わったらうれしいです。新入社員にとって、この2~3か月は長いようであっという間だったのではないでしょうか。
ー 2ヶ月間の研修を乗り切った新入社員たちの感想を聞いてみました
修了後アンケートからの抜粋です。
- こんなに手厚くあたたかなサポートのもと研修を受けられるとは入社前は予想もしていませんでした
- 業務中は切磋琢磨し合い、プライベートは楽しめる最高の同期と出会うことができました!
- 自分自身の成長をとても感じることができました
- 社会人としての心構えができました
サポートする立場としては、研修を通じて大きく成長してくれたのを感じ、とてもうれしかったです。自らの苦手な部分には真摯に向き合いつつ、他人の良いところを吸収しようとする素直な姿勢が印象的でした。今後DI事業本部の新たな仲間として、さらなる成長を楽しみにしています!
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