日本一楽しい仕事。新卒入社した私が1人で新規事業を立ち上げ、数億円規模の事業拡大とMVP受賞を実現するまで
「何もないところから新しいものを作り出したい」
こんにちは。株式会社Another works経営企画室プロウィズチームのリーダーを務める神谷です。
現在、プロフェッショナル人材と企業をマッチングする「プロウィズ」という事業のリーダーとして、チーム運営から営業戦略まで幅広く担当しています。2024年度には、6期MVPという名誉ある賞をいただくことができました。
しかし、実際は何もないところから1人で新規事業を立ち上げるという、想像以上に困難で、同時に刺激的な挑戦の連続でした。
今回は、私が新卒1年目から新規事業に挑戦し、売上0の絶望から数億円規模の事業へと成長させるまでの体験談を紹介します。
コロナ禍で自ら掴んだチャンス
Another worksとの出会いは、大学4年生の頃でした。2020年2月、ちょうど大学3年生だった時にコロナが重なり、まさに「何もできなくなってしまった」状況の中で、他の人と違うことをやれば、社会人生活のスタートダッシュを切れるのではないかと考え、中長期で働けるインターンを探すべく行動に起こしたのがきっかけです。
思い立ってからすぐに学生インターンを募集していた3社に応募し、幸いにもすべてから内定をいただきました。その中でも、「もし希望があれば、明日からでもすぐに働けるよ」と言ってくれたAnother worksで働くことに決めました。
2019年5月7日設立のAnother worksは、私が参画した2020年5月時点で2期目のスタート。まさに創業期の熱気あふれる環境で、私の挑戦が始まりました。
「新規事業をやりたい」ずっと言い続けた想い
長期インターンとして複業クラウドの営業を経験した後、Another worksで成長したいと思い新卒として入社しました。そしてその1年目のタイミングで、私の人生を変える転機が訪れました。それが、プロウィズという新規事業の立ち上げです。
実は私には、入社当初から強い想いがありました。「0から1、何もなかったところから新しいものを作り出すことに興味がある。ビジネスなら新規事業に携わることが、その現場に近いのではないか」と。
新規事業とは何なのか当時は何もわかっていませんでしたが、代表である大林さんに「新規事業」という言葉を言い続けていた記憶があります。
そんな想いが通じたのか、社会人1年目の途中から新規事業を任せていただけることになったのです。
新規事業立ち上げは孤独との戦い
いざ正式に任せていただき、動き出した時の心境は、正直に言うと「辛かった」です。
辛さには2つの理由がありました。1つは「何もない中、僕でいいのか」という葛藤。もう1つは「孤独だった」ことです。
当時のプロウィズは、文字通り何もない状態からのスタートでした。まず必要だったのは、企業とマッチングするプロフェッショナル人材を集めることです。何のつてもなかった私は空いた時間にひたすら顧問・プロ人材の方々を集めることから始めました。
とにかく行動を積むこと、バッターボックスに立つことを意識して、SNSを駆使したり、様々な交流会に参加したり、ありとあらゆる手を使って顧問・プロ人材の方と出会うべく、仮説を立てては実行する日々でした。改めて何もない自分にまかせていただいたことに感謝したいです。
(写真は、参加したイベントで事業を熱弁しているときの私です笑)
展示会での出来事
会社として初めて出展した大規模な展示会は特に印象に残っています。会社の主力事業である複業クラウドの営業チームが大人数で参加している中、私はあくまでも付き添いのような形での参加だったからです。
まだサービスとしては立ち上げ期で未熟であったため当たり前ではありますが、「いつか自分の事業メインで展示会を出したい」。そんな思いが強かったです。
時が経ち、最近参加した大規模展示会(IVS)では大々的にプロウィズの出展が実現できたので、うれしい気持ちとともに感慨深かったです。
売上0の絶望─事業の壁にぶつかった瞬間
新規事業の厳しさを最も痛感したのは、社会人2年目の2月、売上が0になった時でした。「0」という数字を見た時は、正直悪い意味で鳥肌が立ちました。
私の営業力不足を痛感しましたし、何よりも事業を安定化できていないことに対するいら立ちと悔しさがありました。この経験から、事業を安定させることの重要性に気づき、営業方法やビジネスモデルなど、持続的に成長するために事業を練り直しました。
そして、高品質な価値を企業に提供していかなければ、右肩上がりの成長は実現できない。考えれば当然のことですが、残酷な現実を突きつけられたことで、すべてを見直すきっかけとなりました。
チーム拡大と組織化
プロウィズは、大きく2つのフェーズに分かれて成長してきました。
第1フェーズ:複業クラウドセールス経験者の参画
サービス開始2年目に、複業市場をすでに知っている複業クラウドの営業経験者が参画してくれました。サービスを私1人で担当していたところから、複数名になったことでようやくチームとして本格始動しました。一方で営業の「型」を作るところまでは至らず、属人的な域は越えられていませんでした。
第2フェーズ:未経験者でも売れる体制づくり
次のフェーズでは、「複業」サービスの経験がない優秀な中途メンバーが参画してくれました。異業種から転職してきた方も含め、多様なバックグラウンドを持つメンバーが加わったのです。
組織化において重要だったのは、売れるためにどうすればいいのかを言語化し、他のメンバーが同じように営業できるような体制を作ることでした。
「そもそも複業とは何か」「業務委託とは何か」から始まり、どうすれば価値のある提案ができるのかを体系化し、チーム全体で共有する必要がありました。このフェーズでより一層組織化が進んだと感じてます。
プロウィズチームは「部活みたいなチーム」
現在のプロウィズチームは、社内でよく「部活みたいなチーム」と言われます。私はこれを褒め言葉として受け取っています。
このチーム文化は、意識して作ったわけではありませんが、現状に満足せず、常に問いを立て続ける。そして、自分一人で変えるのではなく、いろんな視点を取り入れて、チーム全体で良い組織を作っていこうという姿勢を大切にしてきました。
この積み重ねが、メンバーが活発に意見を言い合い、手を抜くことなく楽しんで仕事をする、今のプロウィズのDNAを作っていったのだと思います。
6期MVP受賞─1人から始めた事業の成果
2024年度、私は6期MVPという栄誉ある賞をいただくことができました。
受賞理由は複数あると考えていますが、まず一つは売上面での貢献です。事業全体の売上の約3分の1を私自身で積み上げることができたからだと自負しています。
そしてもう一つは、残りの3分の2を他のメンバーでも売れるようになったということです。若手メンバーでも安定的に売れる体制を作り上げたことが今回の評価にもつながったと考えています。これほど誇らしいことはありません。まだ改善の余地はありますが、プロウィズがより組織的になったタイミングでのリーダーシップを評価していただけたことがうれしかったです。
私は常にプロウィズという事業を成長させなければという思いが強く、評価されるような事業であり続けなければいけないと考えています。
売上も数倍となり、数字としても明確に成果が出たことで、6期はプロウィズが本当に注目をいただいた年でした。
リーダーとしての役割
現在、プロウィズリーダーとして主に3つの業務を担当しています。
1. 商談同席とサポート
他のメンバーの商談に同席したり、いただいた案件を契約につなげたりするためのサポートをしています。支援内容の詳細確認や契約書のフィードバックなど細かなすり合わせについても関わっています。
2. 売上管理と予実確認
メンバー1人1人の売り上げ確認やヨミ確認を行っています。一つ一つ確認することで、結果チーム全体でどれだけの売上を立てられるか、目標との差分を常にウォッチし必要に応じて施策の検討も行っています。
3. 営業活動
常に最前線にい続けたいので、自分自身で営業も行ってます。そして成功体験を言語化しメンバーに共有しながら営業チームの底上げを図っています。
プロウィズチームが大切にしていること
プロウィズチームが大切にしていることは、大きく2つあります。
1. 顧客に最大価値を提供する
私たちが最も重視しているのは、顧客の期待を上回る提案をすることです。
お客様のご要望や課題をお聞きした上で、プロウィズであればどんな提案ができるのか、どんな支援であれば最大限の価値を提供できるのかを常に考えています。
逆を言うと、考え抜いた末に期待を超えられないと判断をした場合、その旨を正直にお伝えしたうえで、個人でできる限りのこと、例えば課題にフィットした他社サービスを提案するなどもしています。
2. 何でも解決してくれる頼れるチーム
「あの人に聞いたら、解決してくれそう」
お客様にそのように言われる営業組織、チームでありたいと思っています。私は複業の可能性は無限大だと心から考えてます。この無限の可能性を世に広めつつ、お客様が本音を言ってくださる関係を築き、困ったときに声をかけてもらえる、頼られるような存在でありたいです。
複業の社会実装に向けて
現在のプロウィズは、まだまだ発展途上だと感じています。会社の皆さんの支えもあり、悔しい経験をしたところからMVP受賞まで来られましたが、ここからさらなる飛躍を目指しています。
一方で、「複業の社会実装を実現する」上で、プロウィズというサービスには非常に可能性があると考えています。複業の価値を世に広めるべく、今後も多くの挑戦をしながら事業を拡大していきます。
熱量のあるメンバーを増やしたい
プロウィズチームとして、今の素晴らしいメンバーと同じくらい熱量のある仲間をどんどん増やしていきたいと考えています。仲間が増えること、その熱量も大きくなっていくでしょう。
「複業」に共感し、使命感をもって働く同志を増やして事業を大きくしていきたいです。
また、企業様に本気で向き合うことは大前提として、同じく顧問・プロ人材に本気で向き合っていきたいです。
この事業を始めて、申し分ないスキルを持っているにも関わらず、その価値や能力に気づいていない人や言語化に至っていない人が多いことに気づきました。
私たちがその価値を企業に正しく伝えることができれば、本質的な価値の循環が生まれる魅力的な世界になると思っています。顧問・プロ人材の可能性を解き放っていくのも、私の大きな目標です。
「日本一楽しい仕事」
私はプロウィズでの仕事は「日本一楽しい」と考えてます。本当に忖度なしで、心からそう思ってます。
例えば、上場企業の元役員をはじめとした、普段生活していたら絶対に会うことができない方に会えたり、業種を横断的に関わることができたりすること。自分の提案次第で課題解決の方法が変わる自由度など、挙げたらきりがないほどあります。
今この話を聞いてほんの少しでもワクワクした方、是非一度話をしたいです。
新規事業立ち上げに挑戦したい方へ
最後に、新規事業の立ち上げに興味を持っている方、プロウィズで一緒に事業を作っていきたい方に向けてメッセージをお送りします。
何もないところから事業を作り上げる経験は、他の会社ではなかなか得られない貴重なものです。Another worksなら、新卒1年目からでもそんな挑戦ができる環境があります。
私たちが求めているのは、現状に満足せず、常に「もっと良い方法があるんじゃないか」と問い続けられる人です。そして、熱量を持って、手を抜くことなく楽しんで仕事ができる人と一緒に働きたいと思っています。
新規事業への挑戦は確かに大変なことも多いです。事業の価値を検証しながら立ち上げる孤独感や、売上0の絶望も経験するかもしれません。
しかし、その分得られる成長と達成感は計り知れません。0から1を生み出す醍醐味、社会課題解決に直接貢献できる意義、そして仲間と一緒に事業を大きくしていく喜び─これらすべてを体験できる環境が、ここにあります。
「複業の社会実装を実現する」という大きなミッションに向けて、一緒に挑戦してみませんか?