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両社のシナジーを最大限に──スタートアップ支援プログラム第二弾PR Table社との連携始動

この度当社のスタートアップ連携・支援プログラム「OpenNEWONE」第二弾として株式会社PR Table(以下、PR Table社)への出資・連携が決まりました。PR Table社の共同代表である大堀 航さん、海さんと共に「結果にコミットする」と話すNEWONE代表取締役の上林 周平に話を聞きました。

「人と組織をより良くしたい」という共通認識

──PR Table社の事業概要について教えてください。

大堀 航:企業の採用マーケティングの支援をするという事業を展開しておりまして、具体的には製品サービスとして「talentbook」というプラットフォームを運営しています。

企業向けには採用広報、情報発信のプラットフォームであり、求職者やビジネスパーソン向けには自分に合った企業や働く人のストーリーを通じてキャリアを学習していく場所という側面を持っています。

──具体的に、「talentbook」の魅力についてお聞かせください。

大堀 海:「talentbook」は、社員の方が実名で、ポジティブな口コミを紹介しているような感覚に近くて、それに対して外からのフィードバックがあるというものです。その結果、さらに前向きに働きたくなる、会社に貢献したくなるという好循環が作れているように思います。

大堀 航:さまざまな転職口コミサイトなどは、辞めた人がその会社の悪いところをひたすら書きがちです。もちろん、事実もあると思いますが、今働いている人たちの声ってじつは世の中にあまり広がっていなくて、「talentbook」はその声を可視化していくプラットフォームなのです。

なぜ可視化するかというと、日本は今働く層1,000万人の大転職時代が到来していると言われていて、転職活動をしている人でも意外と自分に合っているキャリアや仕事ってなんだろうとモヤモヤしている人もいるんですね。

そんな時、「talentbook」上にいる人が他の会社に存在するロールモデルになるとか、新しい機会を作っていくというのが「talentbook」の本質的な価値であり、おもしろさであると思っています。

人・組織系の社会を見据えた時代、理想の方向に進んでいる「talentbook」

──どのようなきっかけで、PR Table社をOpen NEWONEプログラムの第二弾に選定したのでしょうか?

上林:当社の採用強化の一環で、「talentbook」を導入したのがPR Table社との出会いでした。

私自身、人や組織に関わる仕事に20年以上携わる中で、そろそろ採用のあり方が変わっていかなくてはいけないと考えていました。ダイレクトリクルーティングに社会が変化する中で、企業自体の採用力を上げていかないと厳しい状況になるのではないかな、と思うようになってきました。

そんな中、導入して半年くらい経って「talentbook」のプロダクトそのものの素晴らしさを実感し、価値を感じるようになりました。これから人・組織系の社会を見据えた時、理想の方向に進んでいくプロダクトが「talentbook」なのではないかと思ったのです。

ちょうどそのころ、PR Table社が出資を募っていると聞き、絶好の機会だと思いました。


──NEWONEから出資の申し出を聞いて、どのようにお感じになりましたか?

大堀 海:当社のビジネス基盤は、採用マーケティングであり大企業様向けのサービスのウエイトが大きいのですが、「talentbook」における価値をこれまで以上に高めていくために、プロダクトそのものへの投資をもっとしていかなくてはいけないと感じていました。

そこで、2023年は1年かけてしっかりと資本強化をする計画を立てていたところでした。

製品をお使いいただいていて、その価値も理解してくださった上での申し出に加え、当社の考え方のところまでご理解いただいているので大変光栄です。

Open NEWONEを通じて、本質的に良い職場である「推せる職場」づくりを共に

──Open NEWONEという取り組みは、単に出資するということだけではなく、さまざまな連携を想定していると思います。NEWONEとしては、どのようなことを考えていますか?

上林:もともと、当社は「人と組織をより良くする」というサービスを提供しています。その中で、企業に対して1回だけのサービスを提供するのではなく、「伴走することで結果にコミットすること」をやっていくという目的において、「人と組織」が崩れやすいスタートアップ企業に中長期的な価値支援を行いたいとOpen NEWONEを始めました。

第一弾のPLAINER社との取り組みでは、人や組織を整えることはもちろん、売上を伸ばし、ビジネスを成功に導くという支援がさらに大事だと感じたので、今回は事業面の貢献に可能な範囲で寄与できたらと考えています。

具体的には、一緒にセミナーを開催することでNEWONEのお客様を紹介することを踏まえ、人・組織の連携以上の関係性を築きたいと考えています。

もう一つが、労働力が不足し、良い人材の取り合いになる時代に突入する中で、どれだけ魅力的な会社づくりができるかがカギになると考えています。給与を上げたからと言って、良い人材が入ってくるという確約ができない時代になってきました。

その中で、「エンゲージメント」は一つの要素なのですが、それをもう少し大きい概念で捉えて、「推せる職場」という仕事に没頭できるというニュアンスと、この職場自体を他の人に推薦したくなる、推したくなるという場を作っていくことが大事だと考えています。そこで、PR Table社と一緒に何かやっていきたいなと思っています。

具体的には、いい職場を作ろうと思っても、外から見えない状態では本質的ではないと思っていて、いい職場を外からも見える形にすることがデータ的にも大切なのではないかと思っています。

中を良くするNEWONEと、外に発信する「talentbook」(PR Table社)が組むことで、本当に本質的に良い職場を作っていくことができるのではないかと思います。もちろん、上司から感謝、賞賛を受けるのも大事なのですが、お客様からの声が届くことや外の人から見えているかというのも、これからすごく大事な要素になると思います。

両社のシナジーを最大限に生かした関係構築へ

──具体的に「推せる職場」作りに取り組むために、どんなことをしていかないといけないと考えていますか?

上林:「キャリア自律すると、人がすぐ辞めちゃうから嫌だ」とおっしゃる企業さんもあるのですが、実際のデータを分析すると、「何もなければ、定年まで同じ職場で働きたい」と考える層が、じつはキャリア自律していないんです。要は、主体的に仕事に取り組まない、腰掛けのような人になっている。

これから優秀な人を確保しようと思ったら、そういう曖昧な層をまずちゃんとキャリア自律させた上で、自社が一番キャリアアップできるという事実をしっかり伝えていく必要があり、ここまでセットで施策を打つことが大事だと思います。

大堀 航:キャリアに向き合ってくれると思われる会社でないと、もう若い人は入ってくれないと思います。

上林:そういう会社を作っていこうと考えたら、人事や経営も覚悟が必要で、ある程度転職されることも視野に入れながら、「これから5年間頑張ります」と宣言する人の意見を否定してはいけないと思います。

大堀 航:これを企業単位でやろうと思ったら、相当覚悟してやらないといけないと思いますね。先日、あるメディアで「御社に行ったあと、どんな会社に行かれる方が多いですか」と聞かれるという採用エピソードを見た時に、本当にそうだよなと思ったんです。

それで、当社の人事担当者に、会社概要資料の中にPR Table社を辞めた人がどんな企業に転職していったかがわかるページを作ろうと話し、現在検討を進めています。

実際、当社を辞めた人材が、リクルートをはじめいい企業に転職していっているので、むしろ「ここにいれば、ちゃんと学べるんだ」ということをしっかり見せる方がいいと思うようになりました。

──ところで、Open NEWONEの取り組み自体への周囲の反応はいかがですか?

上林:私たちの業界は、ワンショットソリューションの提供でお付き合いが終わってしまうことも多く、それに対する問題意識を感じている人たちも多いので、界隈の方々からは高く評価していただいています。

一方で、これからしっかりと成果を出していかないとこの活動が成功したかどうかわかりません。エグジットがすべてとは思いませんが、PR Table社が想定している方向に組織が成長していく支援をしたいと思います。

また、組織支援の面だけではなく、ビジネスの成功という面でPR Table社とは当社のビジネスとのシナジーがより多く感じられる点が多いので、今回の「推せる職場」といった共通コンセプトを出して、相互が一緒に成長できるモデルを作っていきたいと考えています。

※ 記載内容は2024年1月時点のものです

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