創業から長きにわたり、“新卒採用”を採用の軸としてきたシャープ。その形が大きく変わろうとしています。新たに結成された『キャリア採用チーム』の一員として、本社人事・広報部門のキャリア採用や事業本部・関係会社の採用支援を任されている入社２年目の鄭さんに、転職談やシャープでの日々について聞きました。

国境を越えて積み重ねてきた、人材業界の経験を活かしたい

――入社するまでの経緯を教えてください

韓国で生まれ育ち、高校卒業後に日本の大学へ留学。学生時代はアジアビジネスを専攻し、学びながら大学近くのコンビニでアルバイトをしていました。その時に接客の楽しさを知り、「卒業後は“人”と関わる仕事がしたい」と思ったんです。そのため、就活の軸にしたのも“人”。最初の仕事に選んだのは、求人広告の営業職でした。

４年半、東京の求人広告会社で経験を積んだ私は、両親がいる中国へ渡り、上海で日系のエージェント会社に転職。４年半リクルーティングアドバイザとして、ここでも企業と人をつなぐ仕事で、スキルの幅を広げました。また上海ではもう１社、日系のメーカーで人事の仕事を経験しましたが、ライフイベントで日本に帰国することとなり、再度来日。今回は東京ではなく大阪で暮らすことになったという経緯です。

――シャープで働きたいと思った理由は？

新卒で入社した会社も上海で働いた２社も、すべて人材に関する仕事でしたから、その経験を活かせる会社で働きたいという思いがありました。結婚後も、採用や人事の領域でキャリアを磨きたいという気持ちが強かったですね。そんな時、エージェントの担当者から紹介いただいたのが、シャープ人事部門の求人でした。

一番興味が湧いたのは、私にとって経験が浅い“人事”のスキルも学べることです。また、シャープは言わずと知れた大企業。巨大な組織の中で様々な事業部門とやりとりをする場面で、「これまでBtoBの営業で身に付けた提案力が活かせるのでは」とも思いました。何より、たくさんの新しい経験ができそうというのが一番の決め手になりましたね。

任せてもらえる恵まれた環境。“もの言える職場”でアイディアをカタチに

――入社後のギャップはありましたか？

まず、入ったばかりでも自分の意見を気兼ねなく言えることに驚きました。特に、私が所属する『キャリア採用チーム』はとことんフラット。“新卒採用だけでなく、キャリア採用にも力を入れていこう”という流れの中で新たに外部からキャリア採用によって入社したメンバーが多いチームで、何事にも柔軟なのです。

社内ベンチャー的な立ち位置で、どんどんチャレンジしていけるところにすごく魅力を感じました。仮に提案したことが上手くいかなかったとしても、「じゃあ次に行こう」と切り替えて前に進める。この環境は、かなりありがたかったです。

もうひとつ、入社早々「人事部」と「広報部」のキャリア採用を、メイン担当として任せてもらえたことも驚きでした。最初から、各部門の部長やマネージャーの方々と積極的なやりとりができましたから。

もちろん不慣れなことも多くて、今でも戸惑うことが多々あります。でも分からないことは常に先輩のアドバイスを受けながら進められるので、本当に助かっています。

――入社から1年半。取り組んできたことを教えてください

私自身、キャリア採用で入社したので、「候補者として感じたこと」を活かせると思いました。転職活動をする際に“欲しい情報が手に入らない”というジレンマがあったので、そこを改善したいと考えたのです。

そこで提案したのが、『社員インタビューコンテンツの制作』です。上司や先輩など、いろんな立場の方の声を発信することで、多くの情報を提供できます。併せて、キャッチコピーや写真など記事の構成を工夫すれば、候補者の方により興味をもっていただけるはず。この提案は即採用され、御覧いただいている通りの多彩な記事掲載につながりました。

ただ、これは私に限らずチームのみんなが感じていたことです。日頃から「こうしたらどうだろう？」「ちょっと話し合ってみない？」と、フランクに意見を出し合えるチームだからこそ、共感しあってどんどん話がまとまり、アイディアをカタチにできるのだと思います。

また、エージェントとの関係性の構築も、力を入れていることのひとつです。私が入社した頃は、まだチームが立ち上がったばかりでリレーションが足りない部分がありました。私たちの側から有意義な情報を提供しなければ、シャープの魅力は伝わらない。そこを改善できるよう、今みんなで取り組んでいるところです。

人事スキルを磨くため、ダイバーシティ推進PJに自ら参加！

――今、チャレンジしていることは何ですか？

入社動機のひとつに「人事スキルも磨きたい」という思いがあり、そこにこれから挑戦します。興味をもったのは、人事部が取り組む『ダイバーシティ推進プロジェクト』。私自身が“外国籍”と“女性”という、ダイバーシティの中の2つのキーワードに当てはまることから、ぜひ参加して力になりたいと手を挙げました。専門的な知識などなくまだまだ未熟ですが、仕事柄「採用に関するダイバーシティ業務」などで貢献できるはず。また、女性が活躍している企業は女性マネージャーの比率が高く、キャリア形成の仕組みが整っていると思いますので、その仕組みづくりにも携わりたいと考えています。

こうした私の想いに、キャリア採用チームの先輩・上司が快く応じてくださったことは感謝の一言に尽きます。実は今年のチーム目標は、「メンバーが個々のスキルを上げること」。個人にフォーカスすることで、チーム力を底上げしようというわけです。本業の採用業務で100％のパフォーマンスを発揮しながら、人事のプロジェクトでも多くのことを学び取りたいと思います。

――仕事で大切にしていることを教えてください

とにかく、任された仕事を100％ミッションクリアする！そこを目標に日々の業務に取り組んでいます。とはいえ、自分ひとりでは成し得ないことばかり。今積極的に動いている「広報部のキャリア採用」も、部門の方々の協力なくして採用は成功しません。たとえば、広報のマネージャーとエージェントの方のミーティングが月に1度開かれるのですが、両者の間に入って意見をまとめながら前に進めていくのが私の役割。しっかりとコミュニケーションを取ることに、一番力を注いでいます。

少しずつ理想に近づいている。成果を実感できることが最大のモチベーション

――やりがいを感じる瞬間は？

シャープに入社するまでは、何か一つの目標を達成できたときにやりがいを感じていました。けれど今は、「“完璧”に向けて少しずつ前に進んでいること」が楽しくて仕方ない。少しの変化でも着実に理想に近づいている、その過程にやりがいを感じています。

たとえば、ダイレクトリクルーティングの推進もそのひとつです。これまでシャープでは馴染みのなかった「候補者に直接アプローチする」という採用手法を、いかに社内で展開していくか。それを考え提案し、共感を得て、採用の成功事例が増えていくことがすごく嬉しいのです。

ウォンテッドリーのインタビュー記事に関しても、各部門の部長をはじめ多くの方の協力のもとで、より濃い情報を提供できるようになったことに、手応えを感じています。

――ご自身の将来ビジョンは？

まずは、自ら手を挙げたダイバーシティ推進プロジェクトに、少しでも貢献したいですね。ただその先のことに関しては、明確なビジョンは立てていません。とにかく“今の自分ができること”に没頭したい。きっとその中で、次の目標が見えてくるでしょう。

採用の仕事は「ディレクター」に近くて、自分で企画したことを周りを巻き込みながらカタチにできる面白さがあります。そこに、これまで他社で経験してきたことを活かしたいし、やったことがないことにもどんどんチャレンジしたいですね。

 キャリア採用チームは、まるで家族のよう。席に戻ればほっとできる居場所

――職場の魅力を教えてください

チームのメンバーにはそれぞれ担当の部門があり、日々社内を動き回っています。難しい課題にぶつかることもあるし、上手くいかない時もある。それでも毎日笑顔で過ごせるのは、やはりこのチームのおかげだと思いますね。疲れて席に戻ったら、みんなが他愛もない話で爆笑していたりして、それだけでなんだかとても癒されるんです。まるで家族が「おかえり。今日一日頑張ったね」って励ましてくれるよう。この優しさが心地よくて、毎日会社に来るのが楽しいです。

※記事内の部門名、役職名、内容はインタビュー当時ならびに掲載当時のものです。

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