※このストーリーは、noteで発信した記事を転載しています。

まえがき

カンリーでシニアプロダクトマネージャーをしている越智です。
「習慣を創る」
この言葉をキーワードに、カンリーのプロダクトマネージャー(以下PdM)の役割や思想を改めて言語化してみました。

目次

1. まえがき
2. はじめに
3. カンリーのPdMの定義
4. プロダクトの今昔
5. 背景
6. あとがき

はじめに

「カンリーのPdMとは」の定義には、以下のような目的があります。

1. 日常業務におけるプロダクトマネジメントの概念や共通理解
2. プロダクトの品質向上やスキルアップのための指標
3. キャリアアップのための指標
4. 採用活動のための指標

PdM同士で共通理解や共通指標を持ってプロダクトに向き合う、そんな組織にしたいという想いがありました。

カンリーのPdMの定義

カンリーのプロダクトマネージャーの定義

PdMの日常業務として、ファクトの収集、未来を変えるためのリサーチ、実現に向けた仕様作成といった愚直な行動は当たり前化しました。 「課題の特定・摩擦の解消・体験の設計」という従来のPdM像に加えて、意味や変化を語れる人としてPdMが存在し、プロダクトを通じて無意識の行動変容(=当たり前を変える)を生み出す体験を実現するという意味合いをもっています。

プロダクトの今昔

プロダクトとは、ユーザーが価値に辿りつくために避けられないコスト
例えば、「操作する、理解する、選択する、継続する、共感する」など、あらゆる行為がユーザーにとってのコストと考えていました。
従来は「対価を払って価値を得る」という考えでしたが、いまや多くのプロダクトはコストすら感じさせない体験を提供していますし、ユーザーはただ便利なだけではプロダクトを選ばなくなっています。
だからこそカンリーでは、これからのプロダクトをこう定義したいと考えました。

カンリーのプロダクトの定義

プロダクトが課題を解決するためだけの手段ではなく、ユーザーの行動や感情・価値観を変化させるものとして考え、このプロダクトを使うことでユーザーの未来の選択肢が広がるか、ということを要素として加えています。
私個人としては、「機能ではなく価値を売る」こういうイメージを持っています。

さらに、いま注目のAI技術において、多くのプロダクトが「AIを搭載すること」を目的化しがちですが、カンリーではそうではありません。 私たちが目指すのは、AIが自然に、適切にプロダクトの体験に溶け込んでいることです。 そのためには、ユーザーを本質的に理解し、その課題や行動に深く向き合う姿勢が不可欠です。これは、弊社のバリュー「お客様の理想から入れ」にも通ずるところがあります。
これからのプロダクトにおいては、こうしたアプローチこそが差別化要因になり新しいSaaSの形を提示する鍵になると考えています。

背景

「これまでにない、本質的なプロダクトを創れる組織をつくりたい」
CPO友近との日常の会話のなかで頻繁に出てくるキーワードです。 何がこれまでにないのか、何が違うのか、他の会社にない理由は何か、詳細は割愛しますが、良いチームから良いプロダクトが生まれると思っています。
今回の定義が、これからのカンリーのプロダクトづくりの礎になっていくことを願っています。

新組織が発足できたときは「領域を融かすプロダクトチームがついに始動しました」というタイトルでエントリーしようと思います。

あとがき

この記事で伝えている「プロダクト」や「プロダクトマネージャー」については、ポリシーや宗派もあると思うので、あくまでカンリーという組織における共通理解としてご認識ください。

ここまで読んで「このプロダクト思想、しっくりくるな」と思ってくれた方！ カンリーではPdMを絶賛募集中です。
ちょっとでも興味を持っていただけたり、自分と思想がマッチしているなと思っていただけた方がいらっしゃれば、是非声をかけていただきたいと思います。 よろしくお願いします！