- PMM
- Web Engineer
- システム連携コンサルタント
- Other occupations (44)
- Development
- Business
- Other
アンドパッドは建築・建設業界のプラットフォーマーとなるべく、新規プロダクトを続々と開発しています。それに伴い、新たなデザイナーの力が必要です。
現在、アンドパッドで「プロダクトデザイン」や「デザインシステム構築」など、幅広い分野で活躍している かわかみしずかさん。前職ではIT企業のデザイナーとして、プロダクトデザイン、デザイン戦略、ブランディング戦略など幅広い経験を積んできました。
そんな 、かわかみさん がアンドパッドのどんな点に魅力を感じて入社したのか。また、入社後にどんなことを感じているのか聞きました。
かわかみしずかさん
前職のIT企業でUIやSEOの改善、アクセス解析の導入、機能開発などに携わる。デザイン横断組織「デザイン戦略チーム」を新設して異動。自社のブランドならびにデザイナーのプレゼンス向上を目指し、デザイナーの成長支援、横断的な知見の共有やアセット化、社内外へ向けた広報活動、イベントの実施などを推進。2021年7月株式会社アンドパッドに入社。
課題の難易度が高い業界で、プロダクトデザインをしたかった
ーかわかみさん はアンドパッドに入社するまで、かなり幅広い業務に携わってきたそうですね。
大学を卒業してからさまざまな環境で仕事をしてきました。Webサービスのプロダクトデザインやコーディング、新規サービスの立ち上げ、フロントエンド開発をしていたこともあります。前職では企業ブランディングや企業としてのデザインのプレゼンス向上などの仕事のウエイトもかなり大きかったです。
会社にとって大事な仕事だと思って取り組んでいたものの、プロダクトデザインの実務に戻りたい気持ちもありました。担当していた仕事が軌道に乗ったとき、ちょうど時期的にも状況的にも自分の中で変化を起こすベストタイミングだと感じたので、新しいチャレンジをしようと思いました。
ー新たなチャレンジの場として、アンドパッドを選んだのはどうしてですか?
まず第一に「プロダクトデザインに、より実務的に携わりたい」と考えたからです。また、私は「困っている人を助ける」「課題を解決する」というところにやりがいを感じるタイプです。難易度が高く、困難なことを、デザインの力で解決したいと思っています。アンドパッドが向き合っている建築・建設現場の課題は、難易度が高く、解決したときの社会的な貢献度が高いです。また、アンドパッドには、課題の定義を明確に行うカルチャーがあるので、仕事の進め方や考え方の部分も自分に合っていると思いました。
BtoBの「Vertical SaaS」を展開している点にも惹かれました。これまで私の経験のない分野ですし、自分の性格的に、一つのサービスをつくり続けると飽きてしまうかも…と思っていたのも理由です。建築・建設現場に特化した、さまざまな機能開発に携われることも面白そうだと感じました。
「新卒採用かな?」と思うほどの丁寧な受け入れ体制
ー実際に入社したときの印象を教えてください。
導入研修や人事研修、ビジネスドメイン理解に関する内容や、グループワークなどを丁寧にしてもらい、受け入れが手厚い会社だなと感じました。
入社に備えて、施工管理について書籍などで勉強して知識を蓄えていたのですが、配属がANDPAD引合粗利管理チームだったので、原価管理についてイチから学ぶことに…。幸いにも、社内のドライブに勉強会の資料がたくさんあったため、片っ端から読み込みました。内容の深堀りが必要なところは、ビジネスソリューション部のコンサルタントに質問して教えてもらい、知識を補充することを入社直後にしていました。
ANDPAD引合粗利管理には2つチームがあり、そのうち私は新機能開発を担当するチームを担当しています。そこで課題定義をもとにした情報設計と、きちんと着地点を決めてからのデザインをしています。プロダクトデザインのブランクがあったので少し心配でしたが、前職で養った対応力や応用力もうまく発揮できているかな、と思います。
ーアンドパッドのデザインチームの印象はどうでしたか。
実務経験が豊富で少々のことに動じない、落ち着いたタイプの人が多いように思います。ベンチャー企業で働くデザイナーというと、若さと勢いでカバーみたいな部分もあったりするのですが、社会人経験がありスキルも高いから仕事を進めやすいです。それに、組織にはベンチャーらしい柔軟性もあるから自分から提案して新しい仕事に着手することもしやすい環境です。
デザインだけに拘らず、本質的な課題解決を目指す
ー かわかみさん が感じているアンドパッドのデザインチームの魅力を教えてください。
私がこれまでに所属していた会社では、デザインチームに配属されてさまざまなプロダクトを担当するか、またはプロダクトチームに配属されて主にその一員としてデザイナーをするかのどちらかでした。前者はデザイナーとして専門性を高めやすいですし、後者は同じ目標を共有しやすいなど、それぞれにメリットがあると思います。
アンドパッドのデザインチームの場合は、メンバー一人ひとりはそれぞれ、引合粗利管理チーム、施工管理チームなど別々のプロダクトを担当しており、日頃のアウトプットは各プロダクトチームで行っていますが、毎週1回は「デザイン相談会」というデザインチームのミーティングがあり、日頃からSlackでも頻繁に情報交換をしています。そのため、専門性を高めつつナレッジを共有する体制になっているので、とてもバランスが良いです。私が前職で経験したデザインチームのメリットを両方備えています。
ー かわかみさん は日頃の仕事をする上でどのようなことを大切にしていますか。
デザインをする上で大切にしていることは、「こうしたい」「これをやりたい」と言われたものをそのままデザインするのではなく、「なぜそれをやりたいのか」「解決したい問題は何なのか」「結果的にどうなれば成功といえるのか」を確認することです。その際、仮に課題の定義が曖昧な場合は、明確に定義をします。何の考えもなく顧客の要望をそのままデザインに反映したり、既存のパーツを踏襲するだけのデザインはしません。
課題の定義や言語化をした上で、課題解決に必要な要件の洗い出し、そして適切な手段を考案します。部門間でハレーションをおこさないように、必要に応じて調整することも大事にしていることです。
また、プロダクトを一緒につくるチームメンバーが共通認識を持っているほうが良いため、例えば「課題定義」「ペルソナ設定」「業務フロー」などについて言語化・可視化をすることで、理解が属人的にならないようにしています。
ーかわかみさんは2021年下期のアンドパッドのアワードでMVPを受賞されました。
MVPを受賞したことは素直にうれしいです。新規機能開発の完成に向けてのアクションが評価されたのだと思っています。ビジネスサイドの人にアプリを触ってもらい、要望をまとめて課題に落として優先順位を決めて実装につなげていったので、みなさんの力あってこその受賞でした。
より本質的な課題解決に取り組むために、ANDPADのデザインシステム構築に挑戦中
ー会社全体で一貫性のあるデザインを効率よく提供するために、「デザインシステム構築」にチャレンジしているそうですね。
私の入社前からデザインシステムの取り組みは動いていました。デザインツールのFigmaでつくられたコンポーネントはすでにいくつかあったんですよね。でもまだ、全体としての一貫性があるとはいえない状態でしたし、システム化まで至っていませんでした。そのため、ANDPAD「らしい」一貫性を保ったコンポーネントが設計できるように、認知パターンの再設計から取り組むことにしました。
具体的には、色やタイポグラフィーなどの認知パターンをデザイントークンとして定義しなおし、それを元に既存のコンポーネントの作り直しやシステム化をしています。以前は、決まったルールがないなか、手探りで進めている状態だったのですが、デザイントークンの定義後は、設計を進めやすくなりました。
3月に行われたイベント「Frontend Talk 〜デザインシステム構築のリアルな裏側〜【hey|note|ANDPAD】」登壇時の資料
ー充実した仕事ぶりが伺えますが、デザインチームの一員として課題に感じていることはありますか?
そうですね。まず現状感じていることからお話しすると、ANDPADにおける建築・建設業界のDXは、「まずはデジタル化しよう」「クラウド化しよう」というIT化の初期フェーズから、移り変わりつつあります。その中で、今後ANDPADをデザインするデザイナーは、「本当の意味でのDX化とは」ということを、より深く考える必要があるのかなと。そして、自分たちで考え抜いた理想のDXを成功に導くことができるようなデザインを提供していきたいと思っています。
そのためには、より深い業界理解が必要なのはもちろん、本質的な課題の解決に取り組むための時間が必要です。そのためにも、今期はデザインシステムをある程度軌道に乗せることで、「考える時間」を捻出したいと考えています。
デザイナーが変革に参加できる今、入社するのが面白い!
ーまさに高い理想を持ち、大きな課題と向き合っている最中で、お話の節々からもアンドパッドのデザインチームがどんどん成熟していく様子がうかがえます!
成長は感じていますが、まだまだ未成熟ですし、今はちょうどデザイナーとして働く上で、面白みのあるフェーズだと思います。建築・建設業界のDXはまだまだ途上です。アンドパッドという会社自体もまだ未完成。言い換えると、自分たちで新しい要素を書き込む余白があるということです。
少なくともデザイナー職の組織はまだ固まりきった組織ではありません。やろうと思えば自分たちでつくっていけるし、自分がやりたいように動きやすいと言えます。
また、建設DXに取り組む会社として知られており、クラウド型建設プロジェクト管理サービスではトップシェアを占めています。一方で、近年は建設DXへ参入してくる企業も増えており、10年後も絶対的に追いつけないような圧倒的勝者になっている保証はない。会社としての強みと、組織としての柔軟性をあわせもっているから、今が特に面白いと思うのです。
ーアンドパッドのデザインチームにどんな人が加わったら頼もしいですか?
リモートワークの比率が高いので、離れていても積極的に周囲とコミュニケーションをとって、プロダクトデザインづくりに加わってくださる方だと頼りになります。また、これはどの仕事でも同じですが、リモートワークでもモチベーション高く、セルフコントロールをしながら働くことができる人だと良いですね。
ANDPADのプロダクトデザインという実務の面では、施工現場の人たちが使うところを鮮明にイメージできるように努力できる人が理想です。使うところをイメージできるようになれば、どういう風に情報を構成すればユーザーに伝わるか考えて情報設計ができるし、操作しやすいUIのデザインがしやすくなるからです。だから、情報設計とかUIデザインに興味があり、なおかつ建設業への興味があると、アンドパッドでの仕事をより楽しめると思います。
ー最後にアンドパッドのデザイナー職に興味がある方へのメッセージをお願いします!
少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひカジュアル面談でお話しましょう。アンドパッドはベンチャー企業ですが、入社後のフォローもかなり手厚いので、その点も安心してほしいです。
ーかわかみさん、どうもありがとうございました!
アンドパッドでは、建築・建設業界全体の生産性を改善するプラットフォーム化の実現を目指して開発を進めています。デザイン領域はWeb、iOSアプリ、Androidアプリと多岐に渡ります。プロダクト横断のデザインの型化を進めるため、ANDPADのデザインシステムも、今まさに構築中です。ユーザー体験をデザインするUIデザイナーはアンドパッドにとって、とても重要なポジションです。
所属はデザイン部でありながら、デザイナーは担当として各開発チームにアサインされるため、プロダクトの企画・要件定義に深く関わり、ユーザー体験の設計に向き合うことができます。デザイン部では、チーム横断でのレビューも実施しています。本人の希望と適正に合わせ裁量を持って仕事を進めていますので、興味がある方はご応募ください。