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こんにちは、広報部スタッフです。
2019年11月26日、10年を迎えた3Backs。
古くから関わりのあるメンバーたちに登場してもらい、思い出話を通して3Backsの歩みを振り返る特別企画、今回はその最終回をお届けします。
インタビューをお願いしたのは、立ち上げ当初からのメンバー 営業本部 木村太一さんです。
功績者たちが語る3Backsの歴史、ぜひ最後までお付き合いください!
PROFILE
1983年 埼玉県生まれ
最終学歴:大卒
前職:アパレルショップの店員
長所:やり続けること・真面目
短所:仕事以外のことでは気分屋
某ショップの店員と、とある起業家との出会い
-3Backs設立から10年が経ちましたね。
【木村】早いですね。三浦さん、10年おめでとうございます!僕がアパレル会社に勤務していた頃、店員と客という立場で会いましたね。あれから、僕も10歳年を取ったということでしょうか(笑)。
-店員と客という関係から、三浦代表の下で働くようになったのはどうしてでしょうか?
【木村】三浦さんと出会った時、僕は25か26の歳で、自分のこれからについて考えていた頃でした。仕事自体は好きでしたが、ひとりで店を回しているような状態だったので、一度過労で倒れたことがあったんです。待遇面での不満、そしてアパレルの仕事だけしか知らない、その時の自分に疑問をもっていました。このままでいいのかなと不安になっていた僕を、三浦さんが拾ってくれた形ですね。
ITスクール事業をベースにやるとは聞いていたのですが、そこから事業を拡大してアパレル業界にも進出したいという夢を話してくれたんです。「ただ、業界のことを知らないので教えてほしい」、そんな相談を受けました。アパレルに関わりながら他業種でも経験を積むことができるということが、自分の中ではとても魅力的に感じられたので、3Backsの立ち上げに関わろうと決意を固めました。
-それが縁となり3Backsに入社したものの、結果としてファッション事業から手を引くことになりました。それでもなお、三浦代表の下に残り続けたのは、どうしてでしょう?
【木村】三浦さんに惹かれて、力になりたくて3Backsにきたのに、役立つどころか、お金と迷惑ばかりかけてしまいました。このまま失敗したままで、終わらせたくなかったというのがありましたね。まだ恩を返していない、負けたまま終わるというのが嫌でした。
リバースラボのプロジェクトが軌道に乗るまで
-リバースラボの構想が立ち上がるのは、どのタイミングでしょうか?
【木村】アパレルから撤退した後、三浦さんが別の営業案件を引っ張ってきました。さらにもう少しして、現在のリバースラボの研修と紐づけられることになるメディアの受託契約業務を請け負うことになったんです。
-先に事業がスタートしたんですね。接客業の経験はあっても、訪問営業は初めてだったと思います。大変だったと思いますが…。
【木村】大変じゃなかったといえば、嘘になりますね。ただ、やることに対して嫌だというよりは、「できるのかな?こんな自分で」「ちゃんと結果が出せるのかな?」という不安がありました。
そんな時に三浦さんから決まって言われたのが、「太一なら、大丈夫ッしょ」でした (笑)。たぶん真面目にやるという僕の性格を知っていたから、コツコツやっていつか結果を出すだろうって思っていたのかもしれません。そもそもダメなら、最初からやらせないはずですから(笑)。
-それが、リバースラボというプロジェクトに紐づけられるようになった時、三浦代表からはどのような説明がありましたか?
【木村】プレゼンというほどしっかりしたものではありませんでしたが、幹部会か何かの時に資料を見せられて説明されました。すでに走り出していたメディアの受託契約業務を、三浦さんが考えていた人材教育のプログラムに紐づけるというものでしたので、それによって僕らの何かが劇的に変わる訳ではありませんでした。現場レベルでいえば、入社してくる社員の傾向が明確になったというくらいでしょうか。
ただ見せ方が変わったので、どちらかというと人事が採用にあたり、戦略を立てやすくなったんじゃないですかね。
-既存事業をプロジェクトに組み込む際、苦労したのはどのような点ですか?
【木村】0ベースからはじまったところですね。役職もそうですし、今でこそ月間売り上げ100万という目標がありますが当時はなかったですし、これぐらいやればこれぐらい取れるということさえもわからない状態でした。だからこそ、自分がやっていることが会社の基準になるという自覚はあったので、大変ではありましたがやりがいがありましたね。
-外部から山下執行役員が加わり、プロジェクトとして確立された感がありますが、現場ではどのように受け止めていましたが?
【木村】山下さんは初めだったことあって、相当厳しくやっていました。対して、社員たちも自分なりにやってきたという自負もあったので、それなりに衝突もあったと記憶しています。でも、山下さんは個人で結果を出していた方ですし、企業のコンサルとかもやっていて、きちんとした≪答え≫をもっている人でした。実際、彼が来るまでは基準値すら存在していなかった訳ですし。
その時の僕にとって大事だったのは、正解をもっている人がきた、そのことによって結果を出すことできるようになったという事実だけでした。
-リバースラボで、自分が初めて達成したという自慢の記録はありますか?
【木村】一番最初にSECTION MANAGERになったのは僕だった、ということでしょうかね。ただ、自分ひとりで達成した訳じゃないですが。
-SECTION MANAGERになると、組織全体の運用などマネジメントの負担も大きくなると思いますが、実際どうでしたか?
【木村】メチャクチャ苦労しましたよ。それこそ、「マネジメントって、なんだよ!?」って感じです(笑)。アパレル時代とか、ずっとひとりでやっていたので。
リバースラボではまず役職を与えて、それに見合った≪器≫に成長させようという試みをよくやりますが、僕はまさにそれだったと思います。
とくに、関係値づくりは大変でした。仕事だと割り切れば、部下のことを好きじゃなくてもできるんですよ。その子の役職を上げれば本人は喜ぶだろうし、そうすれば自分も上がる、組織としては機能するんです。でもそれだけだと、いつか上手くいかなくなる日が来るんですよ。
だから、部下とはいろいろなことを話しました。この子のことを知ろうというのと、自分が上としてどんなことを考えながら接しているのかとか、こう成長してほしいと願っていることとか、腹を割って徹底的に話した感じですね。ぶつかったことも、たくさんありますよ。
-話し合う時間は、やっぱり寮が中心でしたか?
【木村】仕事が終わった後に、どこかに飲みに行ったりとかですね。僕は寮に入っていなかったんですよ、結婚して子どもがいましたから。あと、ひとりでいる方が好きというのもあって。
でも今になって思うことは、やっぱり寮の時間って大事だなってことですね。普段話さないことだったりとか本音とか、フラットに話すことができる場だと思うんですよ。それができない分、ハンデはありましたね。
営業本部の部長として
-プロジェクトが本格始動し、役職がついた今でも、営業の仕事をやっていますか?
【木村】いえ、僕はもうしていないです。
今は、調子が悪い支局を訪ねて、何が悪いのか分析して改善していく、その手伝いをやっています。
彼らが失敗してしまった時に大事なことは、同じミスを繰り返さないことです。そのためには彼らが反省しそこから学ぶこと、そして自分たちで取り組んで改善し、結果を出すことが理想的なんです。そうなるように、流れを作っていく役目、僕の仕事を説明するとそんな感じです。
-具体的には、どのようなことに取り組んでいますか?
【木村】まずは話を聞きます。この時、すぐに正解を教えないようにしていますね。良くない状況がなぜ起こったのか、正しかろうが間違っていようが、とにかく自分の意見を言わせる、そうやって導くようにしています。やっぱり考えることは大切だと思うので。
結局のところ、彼らは自信をなくしているだけなんですよ。もう一度自信をつけてあげれば、結果は必ずついてくるはずです。だから、まずは景気づけじゃないですけど、宣言するようにしていますね。「俺が来たから、もう大丈夫」って(笑)。
-研修生たちと接する上で意識していることはありますか?
【木村】今もらっている給料って、自分が取ってきた売り上げではなくて、研修生たちが取ってきたものなんです。つまり、研修生あっての今の自分なんですよ。だから、この子たちのため、研修生ファーストの気持ちが強いですね。
…って、こう思えるようになったことが実は不思議なんですけどね(笑)。こいつらのため!ってなかなか思わないでしょう、会社の人間相手に。赤の他人なんですから。でも、与えられた2年という時間の中で、自分と関わってくれたことが、少しでも変わるきっかけになったらいいなって思うんですよ。
だから、そういうきっかけを増やすため… だけじゃないのですが、毎週土曜日は研修生のところに激励に行くようにしています。がんばっている子や気になる子のところに行って、一緒にご飯を食べながら話を聞いて、結果だけじゃなくて努力しているところもちゃんと見ているよ、わかっているよってことを伝えるようにしています。その姿勢だけは、貫くようにしていますね。