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〜出資者・株式会社オズビジョン代表取締役 鈴木良様 × OneBox株式会社代表取締役 伊藤直樹が語る、成長と共創の10年、そしてその先へ〜
2025年8月10日、OneBox株式会社(以下、OneBox)は創業10周年を迎えました。これを記念し、OneBoxの成長を創業期から支えてきた出資者である株式会社オズビジョン代表取締役の鈴木良様と、OneBox株式会社代表取締役の伊藤直樹による特別対談を実施しました。
(右から)株式会社オズビジョン 代表取締役 鈴木良様、OneBox株式会社 代表取締役 伊藤直樹
【プロフィール】(敬称略)
株式会社オズビジョン 代表取締役 鈴木 良(すずき りょう)
1981年生まれ。山梨県出身。
OneBox株式会社 代表取締役 伊藤 直樹(いとう なおき)
1993年生まれ。群馬県出身。
創業期の挑戦と成長の軌跡
1. 出資のきっかけと理由:鈴木社長がOneBoxに見た可能性
2. OneBoxの長い黎明期:困難とそれを乗り越えた原動力
成長を支えた「共創」の関係性
1. 出資者としての鈴木社長の関わり方
2. 経営者の資質と成長
未来への挑戦:「物議を醸す」ことの重要性
1. 今後の事業展開とOneBoxが目指す次の10年
2. 「物議を醸す挑戦」がOneBoxにもたらすもの
3. 出資者としての今後の支援のあり方
伊藤氏:
鈴木さんと初めてお会いした9年前の印象や、出資を決めてくださった理由を教えてください。
鈴木氏:
最初に会った時の伊藤さんの印象は「頭のいい人」ですね。勉強ができるというより、目的を整理し、考えを言葉にして行動に移せる力を持っている人というか。これは会社を営む上で非常に重要です。
出資を決めたのは出会って2年ほど経ってからですが、正直、当時の事業内容よりも伊藤さん個人を信じての判断でした。「考える力」に加えて「人間力」——信頼できる人柄と、根拠のない自信を持っているところに惹かれました。良い意味でプライドに固執せず、学びながら高みを目指し続けるだろうなと。
伊藤氏:
創業間もない頃、「野生味のあるオフィスを見たい」と、寝袋が積まれたオフィスまでお土産を持って来てくださったことは印象的でよく覚えています。
伊藤氏:
ここからは、私自身にとっては振り返るのも少し勇気がいる話になりますが、10年間のうち長く続いた困難と、それを乗り越えられた背景についてお話しできればと思います。
鈴木さんには、私が何度も壁にぶつかり、光を見失いそうになった時期を何度も支えていただきました。
鈴木氏:
本当にいろいろあったよね…。 ピボットもたくさんして、苦しい思いをしたと思います。
伊藤氏:
はい。立ち上げ当初はビジネスモデルが形にならず、何度も方向転換を繰り返しました。その過程でメンバーが次々と去り、経営者として未熟さを痛感しました。
鈴木氏:
人が離れるのは寂しいけれど、会社の軸を問い直すきっかけにもなったと思います。伊藤さんも、その都度自分の軸を見つめ直していましたよね。
伊藤氏:
おっしゃる通りです。当時は「自分が何をやりたいのか」「何を成し遂げたいのか」という問いを、鈴木さんからもずっと投げかけていただきました。
あの問いがあったからこそ、進むべき方向を見失わずに済んだと思っています。
鈴木氏:
私はただ聞いていただけですけどね(笑)。
外野があれこれ言うよりも、結局は本人が腹落ちして決めるしかないですから。
伊藤氏:
経営者として自信をなくしかけていた頃にコロナ禍が来て、いよいよ心が折れそうになりましたが、鈴木さんに相談でき、仕事までいただきました。「必要な時に必要な手を差し伸べる」を体現してくださり、本当に感謝しています。あの救いの手があったからこそ、踏ん張る覚悟が決まりました。
鈴木氏:
経営していて大変なのは、どん底にいるときに自分を信じられるかどうか。
伊藤さんは、どんなに状況が悪くても、人のせいにしないところがすごく良いところですよ。
伊藤氏:
ありがとうございます。
何度もピボットして、何度も人が離れて、何度も会社も自身も潰れそうになりましたが、その度に鈴木さんが寄り添ってくれて、手を差し伸べてくださったことが、私にとって一番の支えでした。
鈴木氏:
これからは、伊藤さんが誰かの支えになる番ですね。困ったときは、いつでも頼ってください。
伊藤氏:
ありがとうございます。この10年の経験を糧に、次の10年は誰かを支えられる経営者でありたいです。
伊藤氏:
長期にわたってご支援いただいている理由と、今後他の起業家を支援される場合にどのような関わりをされるか教えてください。
鈴木氏:
伊藤さんの場合、手がける事業の内容以前に、ただ“人として何かをやるだろう”という期待があるからこそ支援しています。本来は、事業シナジーと経済合理性がある程度予見できるものに投資するのが私の元々のポリシーですので、これは珍しいケースです。
未来の起業家への支援は、シンプルに二つです。一つ目は、その会社の売上が伸びることなら何でも手伝うこと。そして二つ目は、経営者が孤立したり迷子になった時に、経営者の味方になって、その課題を解決する知識や人脈を提供したり、あるいは「一緒に責任を取るから、前に進もう」と後押しすることです。
特になぜ二つ目を重視するかというと、私自身にはそういった存在がいなかったからです。同じ目線で味方になってくれる先輩や支援者がいたら、もっと早くに乗り越えられたことがあったと感じています。
伊藤氏:
おっしゃる通り、経営者が孤立せずに進むのは本当に難しいと私も痛感しています。何度も心が折れそうになりましたが、そのたびに鈴木さんが話を聞き、支えてくださったおかげでここまで来られました。
伊藤氏:
この10年で、私や弊社スタッフの成長をどう見ていらっしゃいますか?今後さらに伸ばすべき点があれば教えてください。
鈴木氏:
最近、幹部採用の相談を受け、ついに新たに取締役が入ったそうですね。
こうした優秀な人材への投資は、新規事業への投資と同じくらい大切です。これまで事業には積極的でしたが、人への投資はあまり聞いていなかったので、組織づくりとして大きな進化だと感じます。
もし私が過去に戻れるなら、最初から優秀な人材を採用していたと思います。
採用は経営の核ですから、伊藤さんが人材採用でチャレンジを始めたのは、私としても喜ばしいことです。
伊藤氏:
ここから3〜5年で何を優先すべきか、アドバイスをお願いします。
鈴木氏:
最重要課題は「採用」です。SuccessBoxのような平準化された人材を送り込むモデルでは、ミドルマネージャー層をどれだけ育てられるかが成長の鍵です。採用と育成がうまくいかないと、成長は頭打ちになります。
伊藤氏:
採用を強化し、単なるBPOに留まらず、周辺のコンサル領域にも広げたいです。
鈴木氏:
ここから「5年で100億円」といった高い目標を掲げ、そのために必要な採用や事業を逆算して準備することが重要だと思います。
現場対応に時間を取られすぎると、目先の数字は伸びても次の成長への時間が不足します。私自身の反省でもあるのですが、大きな成長を描けるかどうかで戦い方は大きく変わります。
100億円を目指すとなると、人材採用も「今は不要でも100億円達成のためにはこのポジションが必要だ」と考えたり、「今はこれで良いが100億円を目指すなら絶対にこの事業をやらないといけない」といったように、考え方が全く変わってくるでしょう。
伊藤さんはこれまで何とか会社を成長させようとはしていたと思いますが、「100億円を作るために今何が必要か」というところは「できたらいいな」というレベルで、おそらく「絶対にやる」というところまではまだやっていないと思います。そこを突き詰めることで、また次の世界が開けるような気がしますね。
伊藤氏:
当社はカスタマーサクセス支援を軸に、コンサルティングや営業人材の提供、採用支援も行っています。特に、データ分析やAIツール活用など、高度なスキルを持つ営業人材を送り込んでいる点が強みです。
鈴木氏:
なるほど。であればOneBoxには「物議を醸し出すようなことを引き続きやってもらいたい」「周囲が驚くような挑戦をしてほしい」と思います。
鈴木氏:
オズビジョンがまだ無名だった頃、私たちは常に既成概念を壊すような取り組みをしてきました。
たとえば、当時は考えられなかった「99%還元」を打ち出したり、ポイント付与トラブルがあれば全額保障する仕組みを作ったりと、周囲に「無謀だ」と言われることばかりでしたが、突破してきました。
さらに、5日間連続で新規企画をリリースする「5連祭」など、社内外から「正気か」と言われるような挑戦もありました。
当然、社内でも「無理だ」「大丈夫か」と議論が巻き起こりますし、周囲からは「もう終わった」と噂されることもありましたが、こうした物議を醸す施策こそが、私たちを一気に業界トップクラスまで押し上げました。
だからこそOneBoxにも、常識を覆すような新しい挑戦を続けてほしいのです。
それが、普通の成長曲線を超える大きな飛躍につながると信じています。
伊藤氏:
長期にわたりご支援いただく中で、出資者としてどのようなときに喜びを感じられますか?また今後、どのような領域に投資やM&Aを検討されるのか教えてください。
鈴木氏:
出資先が出資前よりも成長していれば、それだけで嬉しいですね。自分がどれだけ直接関わったかは大きな問題ではありません。資本関係ができた時点で仲間ですから、仲間の成長は素直に喜びです。
今後の投資やM&Aの領域は、オズビジョンが強みを持つ「集客が鍵となるビジネスモデル」を重視します。実際、これまでも比較サイトやリードメディアのM&Aを進めてきましたが、集客とコンバージョンの質を高めることで成長を支えてきました。
今後はたとえばD2C(Direct to Consumer)はもちろん、AIの台頭などで集客に苦戦するであろうSEOメディアも支援の余地がありますね。金融領域も同様です。商品での差別化が難しい分、いかにCPAを抑えてCSで勝負するかが重要になりますから。
伊藤氏:
ありがとうございます。逆に、私たちに対して「ここは課題だ」と感じる点があれば教えてください。
鈴木氏:
強いて言えば、やや視野が狭く、目の前のことに囚われがちに見える点です。視座を上げ続ける仕組みを持つことが大切です。
伊藤氏:
鈴木さんは頼れる方がいない中で、どのように視座を上げてこられたのですか?
鈴木氏:
私の場合は、意識的に「自分よりすごい人」に会いに行くようにしていました。先輩経営者や同級生、異業種の成功者などから刺激をもらうことで、自分の目線を上げることができます。
時には環境を思い切って変えることも有効です。シリコンバレーに行ったり、話題の経営者に会ってみるのもいいでしょう。同じ志で成長しようとする人たちと交流するだけでも刺激になります。
(右から)株式会社オズビジョン 代表取締役 鈴木良様、OneBox株式会社 代表取締役 伊藤直樹
伊藤氏:
ありがとうございます。これからの10年は、物議を恐れず挑戦し、より大きな成長を目指していきます。私自身も「誰かにとっての頼れる存在」になれるよう、さらに成長していきたいです。
ここまで歩んでこられたのは、鈴木さんが支えてきてくださったおかげです。
本当にありがとうございます。
OneBoxの10年は、出資者である株式会社オズビジョン、そして代表の鈴木良様との強固な信頼関係に支えられてきました。本対談を通じて、その深いつながりと、これからの10年でOneBoxは「物議を醸す挑戦」をしていく覚悟を固めることができました。
OneBoxはこれからも、既成概念にとらわれず、常に新たな価値創造に挑戦し続けます。これからのOneBoxの挑戦に、どうぞご期待ください。
なお、この記事は、OneBox公式noteに掲載中の記事を転載したものです。