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技術イベントでの登壇を賞賛します

Photo by Joshua Hanson on Unsplash

このストーリーは Engineering Manager Advent Calendar 2023 のシリーズ2 15日目の記事です。

このストーリーでは、「個人の成長」にフォーカスしていますが、各専門領域の技術に対するリスペクトは忘れてはいけません。私たちのプロダクトは多くの技術に支えられています。また、それらのコミュニティーに対するリスペクトも忘れてはいけません。多くのイベントは、コミュニティーの皆様によって支えられています。さまざまなリスペクトが存在する上で、組織マネジメント責任者として今回は「個人の成長」にフォーカスします。

はじめに

ウォンテッドリーでは、プロダクト開発に関わるPdM・デザイナー・エンジニア・データアナリストによって構成される開発組織があり、Dev Branchと呼ばれています。

Dev Branch では、技術イベントでの登壇回数の目標を設定しています。過去の実績をみると、FY19 に過去最高の登壇数を記録してから、コロナ禍に入り 技術イベントが中止・オンライン化となり登壇する機会が少なくなってしまいました。オンラインでの登壇もありましたが、「リアルで顔が見えない、ノンバーバルコミュニケーションができず、発表内容に関する細かいフィードバックが得られない」ということもあり、登壇すること自体が億劫になってしまいました。

2023年5月に新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後はオフラインに戻りつつあり、リアルでエンジニアと出会うことが可能になりました。

これを機に、また登壇するぞ!という気概が高まりました。

実際にやってみると、目標の2倍の実績だった

FY24期初(=2023年9月)に目標を設定し、四半期あたりの登壇回数を設定しました。9月から11月末までの3ヶ月間で期間目標の2倍の実績を積み上げることができました。コミュニティーの大きな技術イベント、他社さまの技術イベント、自らイベントを開催するなど、多岐にわたって参加しています。

登壇した資料は、コーポレートサイトの技術発表資料のページにまとまっています。実際の件数はページをご参照ください。


登壇発表資料一覧
Wantedlyでは、社外への技術情報の発信を推奨しており、多くのメンバーが登壇発表しています。
https://wantedlyinc.com/ja/presentations


純粋に成長機会にしてほしい

Dev Branch に所属するメンバーは専門性をもった職能です。職能の中でも細分化されつつ、それぞれの領域で能力・スキルを磨く必要があります。難しいのは、能力・スキルを身につけても、それを「活かすための技術」が必要だということ。これは5つのコンピテンシーにもつながっています。(コンピテンシーに関しては、こちらの記事を参照ください)


それぞれ面の取り方は異なって良く、個々人なりの広げ方をしてほしいです。

登壇することで得られるもの

各イベントは主催者が存在します。主催者はイベント運営として、イベント設計、集客など準備を進めます。それに参加する形で登壇することになります。

  • 登壇を申し込む、期限が決まる
    • 自分の意思で申し込むことになります。「小さな意思決定」です。同時に、期限が決められ、確実に登壇するという「責任を負う」ことになります。
  • 詳細を調べる、資料をつくる
    • 各自、専門領域で調査する、または実際に経験した知見が必要になります。これを他者に伝えるために資料にまとめることになります。これは、言語化能力・構成能力を鍛えるのに、ちょうど良いです。
  • 言葉で伝える
    • 資料の内容を話すことになります。ただただ内容を話すのではなく、それが本当に「伝わっている」のかが重要です。伝わっているかどうかは他者に依存します。他者の表情や会場の空気を読み取る必要があります。ノンバーバルコミュニケーションと呼ばれる言語以外のコミュニケーション方法です。具体的には、人の表情・声のテンション・スピード、場の雰囲気など、自分の5感によって捉えるコミュニケーションです。これを鍛えるのにちょうど良いです。

これらを場数をこなすことで「小さく鍛える」ことができ、日々積み上げることで大きな成長となります。その時々において、登壇の目的を設定していると思いますが、純粋に専門職としての成長機会としても良いと思います。

さいごに

特定の誰かが外部発信すればいい、リーダーがやればいい、組織としてはそれだけでは満足できません。実際に登壇する先駆者がいて周囲のメンバーに登壇することを促しながら目標に向かう。そんな組織の方が魅力的です。

実際にやってみて第一四半期は、率先して登壇してくれたテックリード/ リーダーと所属メンバーのフォロワーシップのおかげで、ハイ達成できました。進捗率は私の想定を大幅に上回っていますが、それ以上に組織活動においてムーブメント・モメンタムの形成が私の想定を大幅に上回ったことに対する価値の方が大きいです。CTO / VPoE / EMは、このモメンタムをいかに作れるかが問われます。

「xx日に技術イベントがあるので誰か!」「初心者向けのLT大会がある」「ゆるふわなイベントだから安心して登壇できる」などなど、たくさんの声を聞くことができました。

このように、個人の成長機会として組織が促すのも良いかと思います。

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