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プロダクトや機能の精度を高めていくうえで欠かせないレビュー。ユーザーライクでは、レビューにとことん力を入れ、プロダクトや機能の精度向上だけではなく、メンバーの成長にもつなげています。最近は、私たちの“レビュー文化”に惹かれて入社を決めたメンバーも。
入社のきっかけにもなるユーザーライクの“レビュー文化”について、取締役CMOの戸口興、GrowthDiv・マネージャーの大崎沙世、そしてGrowthDivのメンバーであり、レビュー文化に惹かれてジョインした横井誠己に話を聞きました。
約2年かけ、主語が“自分”から“ユーザーさん”へ
ー横井さんは“レビュー文化”が入社の決め手になったと聞きました。
横井:「KPIベースで業務を任せてもらえること」、「レビュー環境があること」この2点が叶う環境でチャレンジしたいと考えており、まさにユーザーライクがピッタリでした。
エキサイティングな環境を求めてユーザーライクを志望したのですが、選考中にキャリアのある先輩メンバーからのレビューが多いことを知りました。スタートアップでリソースが限られているにも関わらず、レビューに力を入れていることは魅力的でした。
ーなぜ、その2点を重要視したのでしょうか。
横井:KPIベースで任せてもらえると、その分裁量幅があるので、「より効果がでる施策にするため質を追い求める」、そして「スピードを上げるため自分が考えた施策に対してレビューをもらう」、この2つを掛け算で考えてサイクルを回すことが、成長スピードを早めることだと考えていました。
裁量幅があって、「質を高めること」と「スピードを上げること」、この2つをバランス良く実現できる環境でチャレンジしたい、と思っていました。
GrowthDiv 横井 誠己
ーそもそも、なぜレビューに力を入れ始めたのでしょうか。
戸口:2年ほど前までは、各々の判断でリリースをしていたのですが、当然品質にバラつきが生まれて、機能としても「コレなんで実装したんだっけ?」「誰が求めているの?」みたいなことが増えてきてしまいました。
この状況を打開するために、私がレビューするように。その後、チームで運用できるように一般化を進めてきました。
取締役CMO 戸口 興
ー当時、現場の温度感はどうでしたか?
大崎:もともと潜在的な課題感はあったように思います。
結果的に「意味がない」アウトプットをしてしまったら、かけている工数が無駄になりますからね。世の中に出すに値するアウトプットの質にするために、精度を上げていくようになりました。スタートアップなので、やりたいことはたくさんあります。でもリソースは限られているから、成功確率を上げていくことが大事ですね。
横井:今は、一文のテキスト、一枚の画像までもチームのレビュー会で見るようになっていますよね。デイリーでチームレビューを実施していて、各自がタスクを全部持ち寄って、数字の設計から検証の仕方まで共有して、チーム内で議論する。このフレームで回っていますよね。
大崎:2年ほど経って、ようやくレビューがすんなり通るようになってきたのではないでしょうかね。
GrowthDiv・マネージャー 大崎 沙世
ー大崎さん自身がレビューの質に変化を感じたタイミングはありましたか?
大崎:最初はチームレビューでも「戸口さんは何とフィードバックするか」という視点を取り入れていました。1年ほどかけて、デイリーで繰り返すなかでチーム内で議論したものが、戸口さんのレビューをすっと通るようになった印象です。
戸口:自分を経由してユーザー起点を持っていたところから、自分を通さずともユーザー起点から考えることができるようになる。そうなれば今度は、その人が他の誰かのユーザー起点のレビュー役になってゆける。
時間はかかりますが、数をこなすことは重要ですね。
ー戸口さんから見て、変化を感じたことはありましたか?
戸口:「ユーザーさんが見たときどう感じるか」という視点で考える癖がついてきたことですね。ユーザーさんを主語に考えられるようになったことで、精度はグンと上がりました。
ハングリー精神の強いメンバーを後押しするきっかけに
ーデイリーでのレビューについて教えてください。
大崎:チームでは毎日夕方に30分ぐらい枠を設けて、自由に持ち込んでもらっています。
持ち込んでもらったタスクに対して、メンバーがそれぞれフィードバックしています。「数字の見方は合っているか」「メルマガはこれでいいのか」「優先順位は合っているか」まであらゆることを話しています。
横井:「何かを持ち込まなきゃいけない」というよりも「自分のタスクをうまく進めるために上手に活用してね」という場なので、一般的な言葉で言うと“相談”ですね。僕自身、アウトプットの質を高めるために、この時間をうまく活用しています。
ーデイリーのスケジュールに相談の時間が充てられているわけですね。
大崎:そうですね。「このレビューは別のチームの方が得意そうだ」というときは、チームを横断することも日常的にあります。全社で見たときに得意な人に気軽に相談できるので、横井くんが私を飛ばしてマーケティングチームのメンバーにレビューをもらいにいっても、何とも思わないし、ユーザーさんにとって良いものができるのなら、むしろそうすべきです。
ーということは、大崎さんを飛ばして戸口さんからレビューを受けることも?
大崎:もちろん可能です。週に1回戸口さんと進捗の振り返りをする時間があるので、横井くんがフィードバックをもらうこともあります。
横井:ユーザーさんの視点とはまた別の観点からのフィードバックなので、難易度は高いですが、学びは大きいです。
ーまさに“レビュー文化”ですね。横井さんは何か感じたことはありますか?
横井:仕事をしていて楽しいです。
まず、裁量があって打席に立つ機会が多く、プロセスや結果を受けてPDCAを回せる環境なので、成長している実感もあります。
特にレビューについてはリリース直前の細かいテキストなどにもフィードバックをもらえるので、非常にありがたいですね。目先のタスクに集中しすぎるとユーザーさんの視点を置き去りにしてしまいがちなので……。
戸口:つい忘れちゃうんですよね。
横井:そうなんですよね。でも、忘れるとちゃんとフィードバックがあるので、ハッとします(笑)。
最近は少しずつですけど、「大崎さんはこういうフィードバックしそうだな」という考え方ができるようになってきた気がします。
「無意識有能」の状態にまでレベルアップするためにはもっと回数をこなさなければならないことは自負していますが、少しずつポイントをつかめるようになってきたというか……。
大崎:横井くんは即戦力として入社して、仕事のスピード感があり、フィードバックに対してもバンバン打ち返してくれるので、近いうちにブレイクスルーすると思います。
夕方の時間に限らず、私が出社したタイミングや、離席から戻ってきた瞬間に「これいいですか?」と聞いてくることがあるので。
横井:常に大崎さんの居場所には目を光らせています(笑)。
戸口:成長意欲が強いんですよね。かなりハングリーなタイプで、横井くんのようなメンバーをもっと増やしたいですね。
大崎:横井くんだけではなく、私たちも「無意識有能」の状態へ高めるためにはまだまだ成長しなければいけません。私自身至らない点もありますが、全員が成長に向かって走っている組織ですね。その中でも横井くんはかなりハングリー精神が強いタイプだと思います。
戸口:現在は、マネージャー陣がメインでレビューできる体制に移行ができています。そして、早いうちに横井くん自身もレビューができるよう成長していってほしいと思います。
ー横井さんの成長意欲の源泉には何があるのでしょうか。
横井:一人前になりたい気持ちです。
最終的には自ら課題を解決できるようなサービスをつくりたい気持ちはありますが、そのためには自分がどんな環境でも活躍できる人材でいるべきなので。自分の人生を楽しくしていくためにも、まずはビジネスパーソンとして一人前になりたいです。
戸口:そういうメンバーは多いですね。
私としても、もちろん会社としては長く活躍してほしいけど、それぞれのタイミングで卒業を迎えたとしても、次の環境でもめちゃくちゃ結果を出せる人材をどんどん育てていきたい。特に横井くんのような健全な“飢え”を感じているようなタイプは、飛躍的な成長が期待できますから。
横井:日々任せてもらえるミッションが、ストレッチしないと叶わないことばかりで刺激的ですね。いまは打席数を増やし、レビューをもらい質の足らなさをカバーしていく、そう考えています。
(おわり)