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【開発責任者インタビュー】保育現場を笑顔にするICTサービス!ホイシス開発責任者の挑戦。

「Hoisys(ホイシス)」は保育ICT株式会社で開発された保育業務支援システム。2020年4月から保育ICT株式会社は千の子会社となり、ともにホイシスの開発や販売を行っています。開発の経緯や大切にしている想いを開発責任者の堀田にインタビューしました。

▼プロフィール

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保育ICT株式会社 取締役 堀田眞行

汎用機のプログラミングから始まり、その後大手SIerにて組み込み系ソフトウェア開発に携わる。

2012年頃に自社でWeb開発ができるIT企業でサーバーサイドエンジニアとなり、子どもが生まれたのをきっかけに、社会課題解決を掲げるIT企業に入社(ホイシスの開発をきっかけに保育ICT株式会社に分社化し異動)。ホイシスは初期企画段階より開発を担当し、現在は保育ICT株式会社の取締役 兼 開発責任者。

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Hoisys(ホイシス)とは

「保育に関わるすべての人を笑顔に」をテーマに、保育士さんが本当に必要な機能にこだわった保育業務の支援システム。「保育所等におけるICT化推進事業補助金」の対象システムに指定されており、助成金を活用した導入が可能。保育ICT株式会社で開発がスタートし、現在は千のグループとなって販売・開発を進める。


自分の目で見て感じた、保育業務の裏側にある膨大な事務業務

‐ 開発に至った経緯を教えて下さい。

システム制作会社に在籍していたときに、40園以上保育園を経営している「ぬくもりのおうち保育株式会社」から、保育士の事務作業の負担を軽減できるシステムを開発できないか?と相談をいただいたことがきっかけとなり、開発がスタートしました。

複数のシステムを使ってみたけれど、現場から工数削減に繋がったといった声が中々もらえなかったことがきっかけだったそうです。

実際に園に足を運んでみて、目に見える「保育」以外の部分のアナログな事務作業の多さに驚きました。

その中でも特にIT化の需要が高いと感じたのは指導計画の作成業務です。すべての園が自治体に提出する義務がある書類なのですが、日案・週案・月案・年間指導計画と作成のタイミングが多く、ある程度汎用的な内容であるケースが多いためです。IT化し、内容の複製ができた方が便利だろうと思いました。

もうひとつは、保育日誌で先生は毎日書く必要がある日誌です。

子どもたちを預かっている時間はほとんど事務作業ができないため、自宅に持ち帰って書類作成をしている保育士さんも多くいらっしゃいました。

実際に園に行って業務の実状を知ることで、保育業務にIT化の需要を強く感じました。

保育士の「あったら良いな」をカタチにし、保育業界のインフラとなる存在に。

‐ 機能開発の内容はどのように決めるのですか?

現在ご利用いただいている保育園からの声を元に開発する機能を検討します。また、営業が園にホイシスを提案に行くと、「こんな機能ないの?」と色々なご意見をいただくこともあります。その中から、多くの園が必要とする機能は何かを検討し優先順位を考えています。

いま開発したいと思っている機能の一例を紹介すると、園児の欠席種別(病欠でも、感染症なのか風邪なのか)の選択や、カウントが行える機能の追加です。

コロナ禍でそういった需要が顕在化し、今まで以上に多くの要望を頂くようになりました。

‐ 作り手として工夫している点はありますか?

すべての保育士さんが使いやすいユーザーインターフェイスになるように心がけています。

一般的な企業に比べ業務の中でのITの利用が普及しておらず、働いている保育士さんたちの年齢層も幅が広いです。みんなが使えるサービスでないと業務インフラとなることが出来ません。

例えば私達のようなデジタルネイティブな人間だと、画面に歯車マークがあれば設定、鉛筆マークがあれば新規作成を連想しますが、そういった初期認識がないこともあります。

デジタルを使い慣れていない方は、自信がないとボタンを押さない傾向があるので、誰でも一目で分かるよう、「設定」「新規作成」「編集」などのよく使う機能は分かりやすく表記して設置するようにしています。



使う人が、実際にラクになるイメージが湧くように提案する

‐ 保育園に提案する際に意識していることはありますか?

私達のサービスは国からの導入補助金支給の対象となるシステムですが、使ったことがない、未知のものという意味で、IT化に対する不安を抱く方が多いです。今までの業務の進め方に慣れているため、デジタル化したときのイメージが沸かないためです。

そのため提案の際も、実際に iPad を持っていって、操作性やシンプルな設計を見ていただき「自分にもできそう、業務が楽になりそう」とイメージを持ってもらえるようにお話しています。

保育業界は関係性を大事にする雰囲気があるのでシステム会社でホイシスを提案していたときと、現在を比較すると、千では「はいチーズ!」で築いた信頼と関係性があるので提案はしやすくなっているように感じます。

できることが増えたという実感と、これからの可能性を感じます。

‐ 事業として抱えている課題はありますか?

課題は山ほどあります(笑)

今は千にグループインし、組織が急拡大したことによる成長痛は起こっています。

今までは開発者が営業も兼ねるようなスタイルでやっていたのですが、今では分業制をとっているので、複数あるホイシスの機能を全員が理解するところからのスタートです。元々保育ICT株式会社にいたメンバーが何名か一緒に働いているので、機能については元保育ICTメンバーに聞くなど、チームで協力して業務を回しています。

今までは、営業と開発の人数が少ないことによるジレンマを抱えていたので、大変ですがワクワクした気持ちの方が大きいです。

‐ 今後、どんなサービスにしていきたいですか?

まだまだ業務支援システムを導入していない園が多いので、まずは沢山の園に使って頂けるようなり、ゆくゆくは「ホイシスがないと業務が回らない」と感じてもらえるような、保育園のインフラになりたいです。

個人の想いとしては、「はいチーズ!」や他サービスとの連携も検討していきたいです。

同じような想いをもって業務支援システムを開発している競合企業もいますが、千ではキッズフォト撮影に特化したプロカメラマンや、動画配信のプラットフォームなど、千の持つリソースをホイシスに連携していくことで、他にない新しい価値提供に挑戦していけるのではないかと思います。

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