Sales Markerのデザインチーム マネージャーとして活躍されている清水さんに、1年ぶりのインタビューを実施!前回は「1人目デザイナー」として入社した際の思いや、新卒で入社したYahoo!からスタートした自身のキャリアについてスポットライトを当てた内容でした。
それから約一年、組織の拡大が急速に進み、チーム規模や求められるデザイン関連タスクも膨らんでいくなか、清水さんは「育休」を取得! スピード感あふれるスタートアップの現場における、「チームの力」と「家族時間」の価値についてを語っていただきます。今回は、清水さんが見てきたSales Markerの変化と、育休を通して得られたリアルな体験をたっぷりと伺いました。
前回のインタビュー記事はこちら!
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清水 勇貴 / デザインチーム マネージャー
Yahoo!に新卒で入社。デザイナー・フロントエンドエンジニア・プロジェクトマネージャーなど、幅広く経験し、ヤフーニュースのデザインリニューアルやマネジメント業務を担当。社内公募を通じてスタートアップのスタンバイに出向し、プロダクトのグロースに従事。その後、Sales Markerに1人目のデザイナーとしてジョイン。現在はデザインチームのマネージャーを務めており、育児休業から復帰したばかり。2児の父でもある。
1年前のインタビューから見えた変化と進化
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ーー 前回のインタビューから1年ほど経ちました。改めて、この1年間でSales Markerやご自身の役割にどんな変化がありましたか?
前回の記事が公開された当時は、正社員のデザイナーは3名程度でした。いまは業務委託などの雇用形態の方を含めて20名以上のチームに拡大し、それぞれの専門性を強みに活躍する優秀なメンバーが揃ってきています。
当時は「とにかく全方位に手を動かす」という感覚でしたが、チームが拡大したおかげで、各メンバーが得意領域を深掘りできる体制に変わりつつあります。私自身もUIデザインだけでなく、マネージャーとして組織面の最適化を考えたり、メンバーのキャリアを支援したりと、役割がガラリと変わりました。以前は私がすべてを管理・監督しなければいけないと思っていたのですが、チームが育ち、それぞれの担当領域に責任を持って取り組んでくれるので安心して任せることができ、とても助かっています。
ーー 具体的には、どのように役割分担やコミュニケーションを?
「マーケ・ブランディング系」「プロダクトのUI/UX」という2軸に加え、プロダクトごとに担当を割り振っています。たとえばマーケ面では展示会ブースやコーポレートサイトを、UI/UX担当は新機能デザインに注力するといった形ですね。会議は必要なメンバーで行い、デザインレビューや1on1で細かい擦り合わせを行っています。
ーー 現在は多国籍なメンバーが集まっているとか!
イタリア・フランス・中国など、いろんな出身地のデザイナーが増えました。余白の使い方や配色、UIのトレンドが国によって異なるので、毎日が学びの連続です。やはり日本のデザインは海外から見ると少し違う印象を受けるそうで、「もっとミニマルにしたほうがいい」「アニメーションを加えて魅力的にする方がいい」「海外のスタートアップはもっと動画を活用する」など、面白い視点からのアドバイスをもらうことが多いですね。そうした異文化・異言語のメンバーが集まり、お互いを尊重し合いながら一体感を醸成できるのは、Sales Markerの魅力だと思います。
3ヶ月間の育休取得で得た「家族時間」とチームの自走力
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ーー ここからは育休についてお伺いします。今回3ヶ月間の育休を取得された経緯を教えてください。
実は私、Yahoo!在籍時代に上の子が生まれたときも3ヶ月の育休を取得した経験があるんです。今回も早めに「3ヶ月はしっかり休みたい」と相談したら、周りには快く背中を押してもらえましたし、チーム全員が「清水さんがいなくても回る組織をつくろう」という意識で受け止めてくれました。結果として、私一人しか知らない領域の棚卸しも進み、組織としてもより強く、メンバーの成長にもつながったのが大きかったです。ちょうどそのタイミングで、盛大な送別会まで開いてくれたんです!
ーー 送別会!?一体どんな会だったんでしょう?
退職でもないのに、思いのほか盛大な送り出しをしてくれてびっくりしました(笑)。デザイナーチームが中心になり、「清水さんを気持ちよく送り出して、休んでいる間はみんなで頑張ろう」という趣旨で企画してくれたんです。メッセージカードや写真付きのスライドまで用意してもらって、「心配しないでゆっくり休んできてください」という声をたくさんかけてもらいました。私自身、照れくさい気持ちもありましたが、改めて「この会社でよかったな」と感じられる、本当にあたたかい時間でした。
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スライドの一部を公開!
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メンバーの温かいメッセージ
ーー 3ヶ月間のお休み中は、どんな生活リズムだったのでしょう?
子どもが2人いるとバタバタすることも多いんですが、それも含めて夫婦で協力し合うのが楽しいですね。上の子(5歳)の保育園の送り迎えを私が担当して、昼間は妻と交代で下の子(新生児)のミルクやオムツ替えをしていました。夜は交互に起きてあやす必要があるので寝不足になることもありますが、家族みんなで乗り越えている実感があり、絆が深まったと感じています。
育休を取得したことで、家族と過ごす時間が飛躍的に増えました。電車好きな上の子と一緒に2泊3日で大分に出かけ、「湯布院の森」という珍しい列車にも乗りましたが、すでに息子の電車ブームは去っており、当の本人はポケモンに夢中でした(笑)。私としては「大喜びしてくれるかな」と思っていたので肩透かしでしたが、2人だけで旅行する機会はあまりないので、「育休を取ってよかったな」と思える貴重な時間でした。
ーー 仕事面での連絡は一切なかったのですか?
育休開始直後の1〜2週間は、私しか把握していなかった外部対応の細かい案件があり、いくつか連絡がありました。しかし、3週間を過ぎる頃にはほとんどゼロ。プロダクト開発のスケジュールも私不在でガンガン進んでいました(笑)。
社内ではオンラインオフィスツール「Gather」を導入しているのですが、書類提出のためにPCを立ち上げると自動的にアバターが出社扱いになってしまい、「あれ、清水さん育休中ですよね?」とツッコミが入ったことがありました。温かく見守ってくれているんだなと実感した瞬間ですね。
ーー 育休中に英語の勉強も進められたと伺いました。
最近、社内で英語が必要になる場面が増えてきたと感じていたんです。例えば海外のデザイン事例を調べたり、グローバルなバックグラウンドを持つメンバーとコミュニケーションするときなど、もっとスムーズにやり取りができたらいいなと思っていました。育休中は少しまとまった時間を確保できたので、TOEIC対策をしたり、オンライン教材でコツコツ勉強してレベルアップを図りました。おかげで、復帰してからは海外のメンバーとも以前より積極的にやり取りができている実感があります。
育休からの復帰で見えた「新しい視点」とチームの力
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ーー 復帰後に感じた「変化」や「ギャップ」はありましたか?
復帰してまず驚いたのは、オフィスが移転していたことでした(笑)。さらに、新しいプロダクトが1つ増え、社員数も数十名ほど増加していて、「こんな短期間でここまで拡大するの?」と浦島太郎状態でしたね(笑)。別の会社に戻ってきたような感覚でしたが、それだけ急スピードで伸びているのを改めて実感しました。キャッチアップは想像以上にスムーズで、各チームがドキュメントをしっかり整備してくれていたり、メンバー全員が「ここが変わった」「これが新しく始まった」と積極的に教えてくれたおかげで、2週間ほどで違和感なく溶け込めたと思います。
また、私が担当していた仕事を任せたメンバーがマネージャーとしてすごく成長していたことも印象的でした。以前は管理職にあまり興味がなさそうだったのですが、役割を渡されたことで視座が上がり、結果的に、私が抜けた分だけ組織が強くなったという手応えがあります。
ーー 実際、現在はどのように「仕事と子育て」を両立しているのでしょうか?
在宅勤務が基本ということもあり、以前に比べるとかなり両立しやすくなりました。急に子どもが体調を崩した際も、事前にメンバーへ連絡を入れれば柔軟に勤務時間を調整できます。復帰前から整っていた体制や文化が健在しているので、私だけが抱え込むようなこともなく済んでいます。
どこかで気を抜くと、また深夜まで仕事にのめり込んでしまいそうな自分もいるので、育休中に得た「オフの時間をきちんと確保する」ことの大切さを忘れず、メリハリを持って働きたいと思います。仕事を頑張るだけでなく、家庭を大切にすることで生産性やモチベーションも高まる。スタートアップはスピード勝負の面が強く、「休むこと」には勇気がいるかもしれませんが、Sales Markerは面接時から個々の「野望」を大切にする文化があります。ここで言う「野望」とは、「なにが何でも実現したい目標」のことで、会社のために社員が存在するのではなく、一人一人が野望を叶えるためにSales Markerで働いている状態を大切にしています。
プライベートも仕事も全力で成し遂げたい、という方にはマッチする環境だと思うので、そのような方のご参画をお待ちしています!