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大手監査法人からスタートアップへ転職。「監査」の世界から勇気を出して一歩踏み出すと、クリエイティブなキャリアが拓けた

今回は、山﨑 結女子(ヤマザキ ユメコ)のインタビューをお届けします。

立教大学を卒業後、公認会計士試験に合格し、2018年2月に有限責任 あずさ監査法人へ入社。金融事業部にて、主に総合ディベロッパーをはじめとした不動産系の法定監査を行い、同社の採用プロジェクトにも従事しました。2022年8月にリディッシュ、そしてリディッシュと提携しているクロスポイント税理士法人にジョインし、飲食店の会計・税務サポートを行いながら、事業構築やサービス設計にも携わっています。

本記事では「大手の監査法人からリディッシュに転職した理由」「入社してどのような変化があったのか」、「会社の特徴や社風」についてお話しします。

監査法人からの転職を考えている方や、多彩なキャリアを検討している方、将来の選択肢やできることを増やし、ご自身の可能性を広げていきたい方はぜひご覧ください!

自分の気持ちに素直になって「監査」から「飲食」、大手からスタートアップへ

ーー今までのご経歴を教えてください

立教大学に入学し、財務会計ゼミに入りました。将来どんな仕事をするにしても、会計や財務、ビジネスの知識は役立つんじゃないかと漠然と思っていたからです。その延長で公認会計士の資格も取りました。資格取得後は監査法人に入社して、約4年半、主に不動産業界の会計監査業務に携わっていました。

ただ、実際に監査をやってみて、正直全然向いてないなと思って。重要な仕事だという認識はあるものの、誰かの役に立っているという実感を感じにくかったり、決められたことだけを粛々と進めるのが窮屈だと感じるようになりました。そのうち、「もっと熱意を持って働きたい!」という気持ちが湧いてきて、転職を考えるようになりました。

ーーそのような経緯があったのですね。リディッシュに入社した理由は何ですか?

仕事に対して悶々としながら忙しい日々を過ごす中で、息抜きになっていたのは「食」を楽しむこと。料理も外食も好きで、食事の時間は本当に幸せだなと感じていました。

それで仕事として食に関わりたいと強く思っていたところ、リディッシュの会計士の求人を見つけました。「飲食店の経営を支援する」というサービスの発想が私にとっては新鮮で、面白そう!という直感がはたらいたんです。

まずは面談で話を聞いてみると、「お客様のパートナーとして、アドバイスをしながら一緒に走っていける」「監査での経験を活かしながら、事業構築やサービス設計もできる」と知って胸が高鳴りました。

今までは比較的狭い業界にいましたが、こういう環境に身を置いたら、キャリアの選択肢が増えていきそうだと思ったんです。ベンチャーだからまだ職場環境が整っていないところもあるよと、包み隠さず伝えてくれたことにも好感が持てました。

また、メンバーと話したときに、仕事に対して前向きで人懐っこい人が多く、周りから刺激を貰いながら働けそうだったことも、入社の決め手になりましたね。

監査法人で培った「客観性」。さらに「主観性」や「効率性」が身につき、さらなる成長を遂げる日々

ーー入社してみていかがですか?まずは仕事内容を教えてください

リディッシュと有機的に提携し、同じオフィスで飲食特化の会計・税務サービスを提供するクロスポイント税理士法人で、飲食店の会計・税務のサポートを中心に担当しています。また、事業構築やサービス設計にも携わっています。

リディッシュは「テクノロジーで、飲食店の場を豊かに」というビジョンを掲げていることもあり、経営に関するデータの扱い方はとても重要です。

主に会計の領域で、データベースの体制構築や、顧客情報の整理、管理運用の見直しなどを進めています。「どういう風にしたらデータをうまく活用できるのか」を考えて、実務に落とし込んでいるような感じですね。

ある程度土台が固まってきたので、記帳やレビュー、インターン生用のマニュアル作成なども行っています。お客様から法人化したいというご要望が増えていて、それを新規サービスとして提供するための準備もしています。

ーーやりがいを感じるのはどんなときですか?

どのような仕事でも、お客様に対して深く関わり、実際に声を聴きながら進められるので、お役に立てていることを実感できます。

たとえば、飲食店を開業したばかりで、資金繰りにお悩みを抱えていた方。現状の資金繰りは計画通り進んでいるのか、今後の事業計画はどうすれば良いのかを気にされていたため、まずは数値を見ながら現状把握したほうが良いと思いました。

そのためには数値化した資料があると分かりやすいと思いましたが、当時は社内にそのような資料のテンプレートはありませんでした。ただ、この機会に作っておいたら、今お客様に喜んでもらえるのはもちろん、他の場面でも長く活用していけるはず。そう思い立ち、自分で1から作成して、その資料を見せながらお客様にアドバイスをしました。

すると、「こういう資料が欲しかったんです。ありがとうございます!」と感謝の言葉をもらったんです。社内でも必要性を感じながらも、なかなか手を付けられていなかったようで喜んでもらえました。お客様のためを思ってやったことが、社内のためにもなっていてとても嬉しかったです。

“お客様のためになっているな”としっかり実感できるのは、今までの仕事では感じられなかったもので、もっと頑張ろうというモチベーションにも繋がっています。

ーーそれはとても嬉しいですね!前職の仕事とは違う特徴があるのですね。

そうですね。監査法人での業務は「第三者の公正な立場から企業の財務諸表を担保する」という特徴があるので、あくまで客観的な視点が重要でした。今は「自分事として自社やサービスのことを考える」という立場になると、主観的にも物事を考える必要があり、その力が身についてきています。

もちろん、前職で培ったお客様の立場や状況を冷静に見るという客観的な視点もとても役立っています。一方で、一歩踏み込んでお客様と関わる場面では、「目の前のお客様は何を考え、どう思い、どのように行動するのか」という主観的な想像力も求められるようになったんです。新しい領域に触れられたので、さらなる成長を実感できています。

ーーでは、大変なことや課題に感じていることはありますか?

サービス品質を高めていくことと、業務効率化とのバランスです。サービス品質を高めるために、定期的に情報をアップデートしたり、お客様のご要望にできるだけ応えていく。それを限られた時間の中でやっていくのが大変だなと感じることがあります。

基本的に監査法人では年単位のスケジュールで動き、数年間同じチームで業務を遂行するため、正直“慣れ”で仕事をこなそうと思えばできてしまう領域が多いんですよね。だからこそ、ベンチャーならではの環境に慣れていないというのもあると思います。ただ、これは私にとって挑戦でもあり、成長するための課題だと思うので、向き合っていきたいですね。

流れに身を任せる働き方から、クリエイティブな働き方へ

ーーリディッシュに入社して変わったことはありますか?

前職までは流れに身を任せるように生きていたと思います。会計を学び始めたことや、監査法人に入社したこと、普段の仕事もそうだったかもしれません。それもすべて自分にとって必要な経験だったと思いますが、リディッシュに入社してからは、自分で考えて行動するクリエイティブな働き方になったと感じています。

最初は「なんだか面白そう!」というワクワクした気持ちが強く、明確なキャリアはありませんでしたが、柔軟なキャリアを描けるようになったとも思います。

会計業務をはじめ、事業構築やサービス設計にも関わるようになったことで、企業の仕組みや組織としての成長にも興味が湧いてきたんです。リディッシュをどのように大きくしていくのか、どう魅せていくのか。そのために自分には何ができるのかまで考えるようになり、とても視野が広くなりましたね。

あとは、“やってみたい”という気持ちを叶えられる環境なので、挑戦できる自分になりました。先ほどお話しした新規サービスも、細かく指示を出されてやっているのではありません。「こういう方針、計画で早速やっていきますね!」と自分たちで考えて代表に提案してから、アドバイスをもらいつつ進めているんです。もちろんフィードバックを受けて修正することはありますが、重要なところまでメンバーに委ねてくれて、挑戦できる環境ってすごいなと思います。

ーーいろいろな変化があったのですね。リディッシュのメンバーはどのような人が多いですか?

仕事に対しては真っ直ぐで一生懸命。現状をより良くするために、常に考えて行動する人が多いです。フランクで人懐っこい性格で、みんな「食」が好きなので、よく飲みにも行きますよ。他愛もない話から、仕事の熱い話まで盛り上がっていますね。

また、とても素直で相手の気持ちを繊細に考えられる人が多く、誰にでも意見を伝えやすい雰囲気があります。新しいメンバーを前向きに受け入れてくれる姿勢なので、入社前から「あ。この人たち、好きだな」って思っていました(笑)。

さらに、メンバー同士の距離が近く、営業やマーケ、コンサルの様子を間近で見ながら、いろいろな視点を学んでいます。「自分だったらどうするだろう」「そういうやり方もあるんだな」と日頃から考えられるので、成長に繋がっているんです。

とても居心地が良い環境で、いつも自分も頑張ろうという気持ちで仕事に励むことができています!

リディッシュは、業界全体の経営リテラシーを高める会社

ーーリディッシュの社会的意義を感じるのはどのようなところですか?

業界全体の経営リテラシーを高められる可能性があることです。普段お客様からお悩みを聞いていると、「そもそも何が分からないのかが分からない」「どのように頼れば良いのか分からず、1人で抱え込んでいる」といった方も少なくありません。今の飲食業界では、飲食店経営よりも料理や接客に注力する場合も多く、なかなか経営リテラシーを高めるきっかけがないんです。これは他の業界にも当てはまることだと思います。

だからこそ、リディッシュがその役割を果たし、あらゆる飲食店の経営リテラシーを高めて、より愛されるお店、長く続くお店を増やしていけたらと思っています。私たちが経営の一部をサポートさせて頂きながらも、必要な部分はお客様ご自身に担っていただき、経営リテラシーの向上に貢献できたら嬉しいですね。これからもお客様の力になれるよう、私自身も日々勉強をして、一緒に成長していけたらと思っています!

ーー社会全体にも影響を与える未来は近そうですね。では、代表の松隈はどんな人で、どのような影響を受けていますか?

実はリディッシュに入社前の面談で、松隈にキャリア相談をしていたんです。というのも、それまでずっと大手の監査法人に勤めていたので、ベンチャーのリディッシュに転職をするというのは大きな決断で、「本当に大丈夫かな」という不安もあって…。

松隈はもともと会計士というバックグラウンドもあり、それにとても共感してくれました。監査法人の職場環境や仕事と比較しながら、リディッシュでどのような働き方になるのかを一つひとつ教えてくれました。親身に応えてくれたことも嬉しかったですし、そのおかげで悩みや不安を払拭でき、納得してリディッシュに入社を決めました。

【代表インタビューvol.1】会計士から投資家、経営者という異例のキャリア。飲食業界の「経営」に風穴を空けるリディッシュの創業ヒストリー | リディッシュ株式会社
今回は、リディッシュ代表 松隈 剛(まつくま たけし)のインタビューをお届けします。 松隈は福岡県で生まれ育ち、慶応義塾大学の理工学部に進学。大学時代に公認会計士に興味を持ち、専門学校に入学して公認会計士の資格を取得しました。ファーストキャリアでは監査法人トーマツ(現:有限責任監査法人トーマツ) に入社し、その後クーパースアンドライブランド(現:プライスウォーターハウスクーパース) ...
https://www.wantedly.com/companies/redish2/post_articles/318258

入社後も、とても気さくにコミュニケーションを取ってくれますし、いつも代表ならではの視点でフィードバックをくださるので、「そういう観点もあるのか!」と学びの連続です。

ーー代表との距離も近く身近な存在なのですね。では、今後の目標やビジョンはありますか?

会計領域に限らず、お客様や周りの人を豊かにしていけたらと思っています。

入社当初は監査法人での経験しかありませんでしたが、今は会計の仕事に軸を置きながらも、自らサービスや組織に意見し、工夫しながらクリエイティブに働いています。あらゆる職種のメンバーと協力し合う日々なので、将来のキャリアを柔軟に考えられるようになったんです。今後も自分で制限を決めず、いろいろなことに挑戦していけたらと思います!

ーーリディッシュにはどのような人が向いていると思いますか?

「とりあえずやってみる」「なんとかなる!」とポジティブに捉えられる人ですね(笑)。まだまだすべてが決まっている、出来上がっている組織ではないからこそ、その環境を楽しめる人、自ら作っていこうという気概のある人にピッタリです。

会計士のポジションでは、「食」が好きなのを前提に会計・税務の知識や経験をもっと磨きたいと考えている人や、自分事として問題意識を持つことができる人。お互いに良い刺激を与え合いながら、チームの士気を上げていける人とご一緒できたら嬉しいです。

ーー最後に候補者の方へメッセージをお願いします

特に私と同じく監査法人からの転職を考えている人は、「来てよかった」と思えるような場所だと思います。とりあえず会計の道に進んでいるけれど、どこかキャリアに迷いがあったり、もっと多彩なキャリアを歩んでいけたら良いなという願望があったりするのであれば、ぜひリディッシュでその道を切り開いていきませんか?

会計・税務の知識や経験を活かせるのも安心ですし、ご自身のやる気次第で事業構築やサービス設計など、手を動かしながら“生のビジネス”を学べるので、独立やコンサル、CFOなどの未来も目指せます。私は入社前の面談で、リディッシュに入社するかどうかだけでなく、キャリアの迷いや不安も拭えたので、まずはお気軽にご応募くださいね!

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