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エンジニアブログ「ゼロから始めたASO」

こんにちは、エンジニアの國家(くにいえ)です。弊社のサービスおいしい健康はこれまでサービス開発に注力しており、広告宣伝は全く行ってきませんでしたが、3月にメンバーシップを導入し、サービスグロースの為の施策をより本格的に行っていくフェーズに突入しました。そこで今回は、AppleのApp StoreにおけるASO(App Store Optimization)の活動の内、検索広告の設計についてご紹介したいと思います。

■検索広告について
検索広告は、予め設定したキーワードにマッチした単語をユーザーが検索した場合に表示され、ユーザーがその広告をタップする毎に課金されます。また、同じキーワードに対して複数のアプリが同時に広告を出している場合は、キーワードに設定された指し値を参照し、オークションの原理で広告を表示するアプリが決定されます。

■初めの一歩
私たちは、全くノウハウを持ち合わせていなかったため、まずは予算3万円でプロダクトページに設定しているキーワードを基本に10個のキーワードを対象に広告を掲載してみることにしました。そして、週末迫る金曜日、Ad Searchの管理コンソールで広告キャンペーンの開始のボタンを期待感を持ちながら押しました。広告キャンペーンのステータスが”Running”に変わります。数時間後無事に広告が掲載され始めました。当たり前ではあるものの、掲載された広告を初めて目にした時には若干の嬉しさがありました。

さらに、週末も終わる日曜日の夜、明日から平日ということもあり、何気なくApp Store アプリを起動して、設定したキーワードを検索しましたが、広告が表示されません。試しに、設定した10個全てのキーワードを検索しましたが、全て表示されません。そこで、状態を確認するため、広告の管理コンソールを開き、広告キャンペーのステータスを確認すると”Budget exhausted”の文字。当初の予算、3万円を消化してしまったのです。

■再掲載の準備
流石に、試行とはいえ、正味2日程度から得られるデータでは、広告計画を策定するには不十分です。予算を強化すると共に、キーワードも増やそうとしました。チームのメンバーの知恵も借りながら、ユーザーインタビューや問い合わせの内容も参照し、ユーザーがどんな状況に置かれているかという事を再確認して、結果約200個のキーワードを用意しました。
また、キーワードの収集は、広告掲載の結果で各キーワードの広告パフォーマンスを評価するために、一般的な”料理”や”献立”といった”ビッグワード”とユーザー個別のシチュエーションを表すニッチな”スモールワード”に分類しながら行いました。この約200個のキーワードを使用した広告は、結果予算強化の甲斐あり10日間に渡って表示されました。

■広告パフォーマンスの分析と傾向の把握
今回の目的は、広告の”掲載”ではありません。広告の掲載計画を立てるのが最終目的なので、まず、CPA(Cost Per Acquisition)を確認しました。すると、我々が許容しうるCPAより高い値段になっていました。この原因を探るために次に、各キーワードのパフォーマンスを分析するために、以下のグラフを作成しました。横軸が、1日当たりの表示回数、縦軸がCR(Conversion Rate)です。この図では、右上に位置しているキーワードほど、パフォーマンスの良いキーワードということになります。これを見ると、パフォーマンスを上げるには、グラフにおいて右上に来る様なワードを増やす必要があることが分かります。

さらに、改善の方向を明確にするために、上図の色付きの矩形の様にキーワードを6つのカテゴリに分類しました。そして、それぞれのカテゴリに下図の様に方針を決めました。

今後は、以下の1-4の工程を繰り返し、目標のCPAへ近づけていくためのトライ&エラーを続けます。

1.広告を掲載
2.CPAの確認
3.パフォーマンス分析を実施
4.上記方針に基づき広告に設定するキーワードセットを改善

まだ、広告設計は始めたばかりですが、定量的にPDCAサイクルを回すという点は、コードのパフォーマンスチューニングの過程と同じだと気づきました。おいしい健康は、現在創業4年と新しい会社のため、幅広く様々な挑戦ができる環境があります。この環境を活かしてあなたも一緒に働きませんか。カジュアル面談を行っていますので、ぜひお気軽にご応募ください。エンジニアももちろんですが、Web広告の戦略設計から運用ができるWebマーケターも募集中です。

他にもエンジニアブログを行っています。おいしい健康のエンジニアメンバーが日々どんな課題に向き合っているのかを綴っています。ご興味ある方はぜひこちらも覗いてみてください。


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こんにちは。 おいしい健康でwebエンジニアをしている安達です🍙 今日は Rails のForm周りをシンプルに書くためのFormObjectについてご紹介します。 こんなことを思ったことある方多いんじゃないでしょうか? accepts_nested_attributes_for めんどくせえ!! 僕はよく思います。 理由としては以下の3つが多いんじゃないかなと Modelで同時に保存されるものがあるかどうかで書き方変えたくない Model層でFormの書き方(view層)に依存した書き方をしたくない 独
https://oishi-kenko.hatenablog.com/
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