大手飲料メーカーのウェブページ、メルマガの制作、ソーシャルメディアの運用などの業務を、およそ20人で担当している大きいチームです。社員エンジニアで全体の進行管理を行っている小林さん、派遣社員でデザイナーの佐光さん、メルマガ担当の氏本さん、ディレクターの吉田さん、そしてエンジニアで学生アルバイトの江口さんに、仕事の進め方やスタッフ同士の連携についてなど、お仕事のアレコレをうかがいました。
およそ20人が、それぞれの専門性をいかした目線でゴールへ向かう
―まず、皆さんの関係性と言いますか、どうやって仕事が進んでいくのか、教えていただけますか?
小林:今はオンライン業務がメインなので、皆さん普段は在宅で仕事をしています。基本的にはディレクターがお客様から来た案件の依頼内容を整理して、佐光さんのようなデザイナーに渡します。
できあがったデザインはディレクターを中心にミスがないか、要望通りになっているかを確認して、僕たちエンジニアがさらに形にする。こんな感じですね。
ウェブは建築に例えられることが多いんですけど、デザイナーが設計図をつくって、工事するのが僕らエンジニア。現場監督、設計図をもとにお客様とやり取りするのがディレクターの役目です。
―このチームは、一社クライアントの仕事をされているんですね。どんなゴールを目指すチームなんですか?
小林:クライアントの要望を実現するというのが大きな目標です。ですが、大事なのは一般消費者が見てどう思うか。本当にそれで買いたいと思うのかを、お客様とも相談しながらつくります。
自分たちがいいと思うこと、お客様が譲れないことを整理しながら、ベストな方法を模索して行くことがミッションです。うちのチームの強みは、ディレクター、デザイナー、エンジニア、メルマガ担当と、目線が違うスタッフで連携ができること。例えば、デザイナーだったら、ボタンの色が何だと押されるのか、エンジニアであれば、このコードだと再現しやすいけど表示が遅くなるんじゃないかとか。いろんな観点から見て、意見を出し合いながらつくっていくんです。
―意見がぶつかることも?
吉田:もちろんあります。クライアントの意見と、制作側の意見が全く同じとは限らない。
制作側でやった方がいいと思うこともあるけれど、クライアントのビジネス的な優先度などもあるので、そのあたりを整理して進行していかないと。衝突が起きちゃう(笑)。
―ディレクターは間に挟まってしまうんですか?
吉田:まぁそうですね。
江口:大変ですね……。
氏本:板挟み……。
吉田:やっぱりデザイナーやエンジニアよりは、ディレクターはお客様の声に近い。クライアントに近い位置にいる。総合的に考えてどれを優先するかを考えるのも仕事ですね。
氏本:私はメルマガ担当なので、一つの案件にかける時間は、ほかの業務と比べて短い。ウェブページのデザインと連動してつくることが多いんです。できあがってるものからメルマガ用に展開する。吉田さんは間に入ってくれて、いろいろ苦労されているんじゃないかと(笑)。
吉田:はい(笑)。気を付けていることは、自分がちょっと「うん?」と思ったことは、お客様に詳しく聞く。何度もラリーして、こういうことを言いたいんだなっていうのを、ブリーフに入れたり、視覚的に「こういうようなのを求めているようです」って、参考資料を入れたりはしますね。
氏本:でも、読み間違いもありません? そのクライアントが思ってると思ってたことをデザイナーに伝えたら、実は違ったみたいな……それが結構あって、ごめんなさい!みたいな。
吉田:それがちょっと怖いですね。やり直しになるとみんなに迷惑をかけますから。この仕事を始めた頃は、そういうミスをしたこともあって。だから自分だけの思いこみとか、自分はこうだろうって思っただけで情報を提供しないように気をつけています。「この人だったら、もう汲み取ってやってくれるかな」とか、そういうことが頭をよぎることはあるんです。佐光さんだと読み解く力が凄い高いから。でもやっぱり何かあったら……と、そこは面倒くさがらずにやっています。
―マインドフリーの中でも人数が多いチームですね。普段のコミュニケーションは何を使っていますか?
小林:コミュニケーション手段としては、 基本的にはチャットベースでやり取りすることがメインです。でも、どうしても温度感が伝わらないことがあるので、「やばっ」 ってなったら通話ですね。Teamsで通話して、言葉で話して解決することがすごく多い。話してみると、そんなに怒ってなかったとか(笑)。そこは妥協して良かったんだみたいなことがある。最初の頃はチャットも慣れてなかったし、そこでストレスはあったと思います。
―これはちゃんと会話で伝えなきゃっていうようなシーンって、例えばどんなシーンがありますか?
小林:うまく案がまとまらない時ですかね。
例えばランディングページをつくるときに、あんまり多くはないんですけど、外部のエンジニアやデザイナーが入って一緒にするような案件とかは、キックオフミーティングをして、チームとしての方向性を共有します。最初にきちんとゴールを定めることはしますね。
吉田:一人で作業してると思考が自分の中にどんどん入ってきて、うちに、うちにいってしまう。勝手に考えて、一人で不安になったり、イライラしちゃったりっていうことがある。そういう時は話すことは大事ですよね。「そんな大したことじゃないね」「あっ、そういうやり方があるのか」って。我にかえることができます。
多様な働き方を可能にする、責任ある自由とスタッフ同士の連携
―江口さんは大学生なんですね。どのくらいの頻度で働いているんですか? 仕事をしていて感じることは?
江口:今、大学4年生で、今は週3日、マインドフリーで働いています。ここでの仕事は今までやってきたバイトと全然違います。これまでのバイトは、一緒に働いていたほとんどの人が同い年とかだったんですが、マインドフリーに入ったら、僕は一番下。大丈夫なんだろうかって、さすがに最初は緊張しました。
小林: 江口くんはマインドフリーのオフィシャルのサイトの「アルバイト募集」を見て、「学生だけどやってみたいんです」って直接問い合わせしてくれて、採用になったんです。
全員:へぇ〜!
江口:入ってみたら、あれ!全然、学生おらへんやん!って(笑)。
小林:エンジニアユニットでは2人目でした。
江口:でもとてもやりやすいんです。自由にやらせてもらっています。
佐光:学生だからって、何かほかのメンバーと違うことはないですよ。特に違和感とかない。
氏本:むしろよくやられてる。「終わりました〜」とか言われると、すごいなーって!
佐光:チェックが追いつかないくらいですよ。
―ほかには、どんな働き方をされている方が?
佐光:私は派遣社員として働いています。最初の一年は週5日で働いてたんですけど、次の年から週4日にさせてもらって、ゆとりのある働き方をしてます。最近は、休日を使って、コーディングの勉強を始めたんです。デザインが分かってきたので、それを一人でつくれるようにスキルアップできたらいいなと思っています。
小林:ほんとですか!すごい!
吉田:そもそもデザインのスピードとクオリティが、両方高くて。本当にすごいんですよ。佐光さんは。
氏本:ほんとにほんとに。求めていたものがちゃんと降りてくるっていうのが佐光さん! 働き方の融通はめっちゃききますよね。例えば週3日のアルバイトでも、週4日で働きたいといっても、ダニエルさん(代表取締役)は「いいよ」って言ってくれると思います。頭ごなしに「ダメ」とは言われないじゃないですか。
小林:お休みとかも。それはいいことかわからないですけど、「ちょっと明後日……」みたいになっても、「ええー(怒)」みたいなのあまりないですよね、雰囲気的に。
氏本:子どもが急に病気になっても、リーダーが「家庭優先で全然いい」ってすぐ言ってくださったりとか。一緒に働いてる方も「やっておくことある?」っていつも声掛けてくれるんで、本当にありがたい。
小林:普通できないですよね。僕、ほかの会社行けないなって思いますもん。明後日休みます、とか言ったらしばかれるんじゃないか、みたいな(笑)。
吉田:今は子どもがまだ2歳なので、どうしても子どもの事や家の事とかが気になってしまう。でも、仕事との両立をちゃんとして、長く働きたいなと思っています。私は派遣で週5日、時短で16時まで働いているんですが、子育てしながら毎日仕事をしている人は、周りの友達とかにあまりいないんです。環境的に恵まれてるなと思ってます。
小林:吉田さんは特にご出産でお休みされて、復帰された。多分、今マインドフリーで唯一ですよね。みんなバンザイでしたよね、吉田さんが帰ってくるって聞いて。「やったー!嬉しい!」って。
氏本:「あの、吉田さんが!」みたいなのありましたもん。
吉田:1年半ほど休んでたんで、ちょっと不安でしたけど。
氏本:私も吉田さんと同じように子育てと仕事を両立しています。マインドフリーは、「チャレンジしよう」「新しいことしよう」って、元気がいい会社なんですけど、私は支えることを頑張ろうと。例えば江口さんみたいなこれから羽ばたいていきそうな方をバックアップする。そういう人がいてもいいんじゃないかと。それは担当しているメルマガのことだけではなくて、ちょっと資料や数字出してほしいっていうのも、忙しかったらやりますよって。みんなが自由に羽ばたいて、仕事に集中してできるような環境を、私はつくりたいなと思っています。
―頼もしい! 最強のサポーターですね!
氏本:子どもお迎えのときは、ちょっといなくなっちゃいますけど(笑)
経験やスキルが自然に共有されて、メンバー同士の相乗効果が生まれる
―マインドフリーだからこそできていることってありますか?
小林:マインドフリーの理念として「0+α」っていうのがあって、今までにないものをつくっていこうと掲げているんです。「お客様に言われたこと」だけじゃなくて、「何か付け加えてお返しする」ということは、それぞれの仕事であるんじゃないかと思います。社内のやり取りでも、何か価値ある情報を付け足してやり取りしたり、制作物もお客様の要望に加えて、より良い案を出すようにみんな心がけているんじゃないかな。採用する時に結構話をして、そういう発想ができる人が選ばれていると思います。
江口:僕、ほかの会社で働いたことがないので、比較ができないんですけど、もっと会社って何か厳しいのかなって思ってましたが、マインドフリーは自由な会社で、面白い! すごく良かったです。
―厳しくて怖い!とかない?
江口:厳しい、うーん……。
佐光:ない、ないですね。
吉田:ないかなぁ……。
氏本:いやわかんない、社員さんになったら、苦労がたぶんたくさん……。
小林:いやぁ、困る時もありますけど(笑)。でもこのチームはほかのチームよりもいろいろな人との関わりがあるのがいいところですよね。もちろんほかのチームもさまざまな案件があって、たくさんの人と会話すると思いますけど、パートナーさんが多い分、マインドフリーにない意見や経験談が聞ける。以前にこういうやり方でできたよって教えてもらったり。メンバー同士で高めあう、相乗効果もあるんじゃないかなと思いますね。
―誰もが知ってる飲料メーカーの仕事なので、売れたとか売れてないとか、結果もすぐわかるじゃないですか? それはやりがいや楽しみにつながりますか?
吉田:「今回のランディングページは評判がよかったです」とか、売上がよくて売り切れたと聞いたりするとうれしくなりますね。
氏本:メルマガはなかなか……。開封につなげて、読んでいただくっていうのが一番の目的なんですけど。来た→削除で、終わってしまうこともある。シビアですよ、ほんとメルマガって。だいたい開封率低いですからね。どこの業界もそうですけど。それをどれだけ見てもらえるかっていう戦い!
小林:みなさんもあると思うんですけど、スーパーとかで新商品見かけたら、「わぁーー!」ってなりますよね、めっちゃ。「あ、これつくった!」みたいな。この喜びは僕は一番大きかったかな。
―今度から私も、あのメーカーの商品を見たらみなさんの顔が浮かびそうです! ありがとうございました!