今はまだ想像できない未来をつくる。~私たちが考える世界との向き合い方~ | マインドフリー株式会社's post
FacebookやInstagramなどのソーシャルメディアを運用するチームでディレクターとして企業のSNSの運用・設計・企画を主に行なう関根と、新しい価値を創出するためにサービス全体を俯瞰して...
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最近やっと涼しくなり、秋を感じるようになってきました。世間はもう内定式の時期ですね。企業から内定をもらった人は、きっと4月からの新生活に対する期待や不安でいっぱいだと思います。
内定式は入社までのカウントダウン。来年の春に入社すれば、みなさんは晴れて「新入社員」であり「新社会人」です。人生の新たなステージを目の前にした今、みなさんが抱くのはどんな思いなのでしょうか?
こんにちは、マインドフリーで採用担当をしている入社2年目の上谷(かみや)です。普段はソーシャルメディアマーケティングチームでディレクターをしながら、採用活動にも関わっています。
さて、これまでマインドフリーのフィードでは、2回にわたって下記のようなコンテンツを公開してきました。(まだご覧になっていない方は、よければこの機会にぜひご覧くださいね)
3回目の投稿となる今回は、マインドフリーの「新入社員研修」をテーマにお話したいと思います。
※記事トップの画像は、2018年入社のメンバーの研修期間最後の発表の様子です。
どんな企業でも新しく入社したメンバーに用意されている「新入社員研修」。ところで、マインドフリーでは新しく入った社員(大学や専門学校を卒業してすぐに入社した人)のことを「新入社員」や「新卒」とは呼んでいません。代わりに「新入り」と呼んでいます。なぜなら「1日でも早くマインドフリーの社員として自覚を得てほしい」と思っているからです。
入社して会社の一員として仕事をしているのに、いつまでも「おーい新入社員」「新卒のみんな~」と呼ばれていたらなんだか他人行儀に聞こえませんか?その点「新入り」と呼ばれると、なんだか仲間に入れてもらえたような気持ちになります。
私も1年前に入社した頃、先輩や上司から「新入り」と呼ばれると、下っ端ながらに仲間として認められたような、むずむずとした気持ちになりました。"言霊"という言葉がありますが、呼び方がパワーを持っているというのは本当かもしれません。だからマインドフリーでは「新卒」はNG、「新入り」と呼んで新しい社員を迎えます。
さて、マインドフリーの「新入社員研修」もとい「新入り研修」はおよそ2ヵ月間に及びます。その研修で習得していくのは、社会人としてのマナーやルールだけではありません。5年後、10年後も必要になるような「社会人として生き抜いていく力」を育むことを目標にしています。そして、ここ数年の新入り研修のカギを握っているのが「One-much-One(※1)」という考え方です。
「One-much-One」が指す意味は、物事の本質を捉え(One)最大限選択肢を作り出し(much)その中から一つを決断・実行する(One)というもの。多様な価値観や情報があふれている現代社会で、これから先も生き残るために必要な力は何なのか。私たちはその力こそが「One-much-One」だと考えています。物事の表面をなぞらえるだけではなく、裏側やその先を見つめる視点・考え方。そして、そういった考えや仮説を実行する力。私たちが新入り研修で目標にしているのは、そんな力をつけることです。モノや情報があふれる世の中で生き残るためには、最終的に新しい価値を生み出す必要があります。新しい価値は突然空からアイディアが降ってくるはずもなく、先に述べた「One-much-One」を繰り返すことで見えてくるのではないか?と私たちは考えているのです。
未来がどうなるかわからない。未来の姿なんて誰にもわからない。だからこそ、自分の力で考え抜いた答え一つずつが積み重なって、新しい価値や大きな未来をつくる。「One-much-One」は未来をつくるための第一歩だと捉えています。
(※1)「One-much-One」は、マインドフリーのメンバーが独自に生み出した標語です。
研修ではここ数年、集大成の発表で「未来の自分について」をテーマに選んでいます。2ヵ月の研修を通して、社会人としての在り方やマインドフリーという組織について「One-much-One」しながら学んだ新入りは、最後に「未来の自分はどうなるのか」という発表を行うのです。
未来のことも、自分像も確かな答えはありません。でも、新入りたちはこの発表を通して自分の本質とひたすらに向き合い、目標や想いを定め、それを達成するためにできることをたくさん考え、一つずつ実行していきます。その第一歩が、研修最後の発表です。
さて、せっかくなのでここで私が実際に経験して考えたことをお話したいと思います。私もかつて、「One-much-One」の研修を経験し、「未来の自分について」発表した「元・新入り」です。1年前に研修最後の発表を行うことが決まった時、私自身、かなりの時間をかけてたくさん悩み考えました。(当時のメンターさんからのフィードバックを振り返ってみても、同期の中で一番思い悩んでいたのは私ではないのか?と思えるほどです)
なりたい自分を発表するためには、今の自分を適切に把握する必要がありましたし、自分自身を掘り下げるというのがとても苦手な私はかなり苦労したことを覚えています。少し掘り下げることができた!と思っても、どこか納得感が得られなかったり…研修後半は自分自身と向き合い、戦い続けた半月でした。
大学の頃までは、自分の考えや想いを言語化しなくても「映像」という手法を通して伝えることができました。今だからこそ思うのですが、この「映像」で伝えるにしても、コアとなる自分の考えや想い、それこそ「本質」というものが明確ではないと多様な表現をすることはできません。気付いていないだけで、映像を撮っていた時も何かコアがあって、それを表現するために試行錯誤をしていたはずなのです。
さて、研修の最後で私は自分の本質を捉え、それを一度言語化した上で「未来の自分について語る」ということをしなければいけませんでした。
☟当時のメモ(こんなメモがほかにもたくさん残っていました…)
「こうなりたい自分」「こう思われたい自分」その本質にあるものを今までの経験や好きなものなどからひも解く作業はかなり苦しく、「結局自分は何なのか?」と迷走した時期もありました。
私の場合は、先に述べたような表現する手法をちょっとばかり知っているために伝えるべきコアの部分を言語化できていないという課題が見えました。そこで、ひたすらに自分を構成する要素を言語化し洗い出し、整理して…を繰り返した記憶があります。取り組み始めた当初は、映像を学んできたという背景があるので「自分らしい表現と言えば映像でしょ!」と安直に考えていたのですが、取り組みを進めるうちに「自分らしさ」を定義する必要があると気付きましたし、「自分らしさ」が明確ならそれを表現するのが映像でないといけないことはない、と気付いたのです。
そんな繰り返しを続け、ある日ついに自分のなかで納得できる答えを見つけました。
答えにストレートに辿り着くことができていたとしたら、きっと私の考えや想いは薄っぺらいものだったでしょう。傍目には立ち止まっているように見えた瞬間も、絶えず自分自身に問い続けたことで「自分自身」を見つめる・あるいは構成するさまざまな要素に気付くことができたからこそ完成した発表でした。
☟発表当時の様子
研修を通して強く感じたのは、「なんとなく」を掘り下げたり「フィーリング」を言語化すると本当に大切なものが見えてくるということ。そしてその一番大切なものが明確ならば、私たちができることは実は無限大だということです。
私たちはいま「One-much-One」という考え方が、今後生きていくために必要だと考えています。それは先に述べたように、モノや情報があふれている社会で本当に大切なものを見つける力、あるいは新しい価値を生む力になると信じているからです。
本質を捉え、最大限選択肢を作り出し、決断・実行する。
簡単に思えて案外難しいこと。それをマインドフリーの新入り研修では実行していこう!と毎年試行錯誤しています。この力が大きな花を咲かせるのはまだ先かもしれませんが、きっとそれぞれのメンバーにとって大切な糧となると信じています。
みなさんも「One-much-One」を実行して、ステキな未来をつくっていきませんか?