1
/
5

大人数の勉強会、初主催で気づいた「失敗点」と「成功のコツ」

こんにちは。
株式会社メンバーズキャリアのWebディレクター、高橋です。
私は、Web業界では少し珍しい「ライター出身」のディレクター。『もっと世の中のライティングを良くしたい!』と考えています。

先日、ライター出身という経歴を利用して、ライティング勉強会を開催しました。

今回は、勉強会の開催にあたって気をつけたことや、気づいたことをお話したいと思います。

勉強会を開催したい方や、研修を担当している方の参考になれば、うれしいです!

【開催レポートはこちら】
【開催後の感想はこちら】

必要な勉強会であること+需要調査

以前から、私がライター出身であることを話すと
「私はデザイナーなのに、バナー文言を書いて、って言われて困った。」
「できることを広げたいから、ライティングの知識もほしい。」
という反応をいただいていました。

ライティング勉強会、需要があるのでは? そんな、一種の「手ごたえ」を企画段階で感じていたのは事実です。
参加者候補の方たちに「ライティングで困ったことはあるか、なぜ必要性を感じたか」をヒアリングしてから、勉強会を設計しました。

(事前に)「あなたに必要なんです」と説明する

重要なのは「全員が必要性に気づいているわけではない」ということ。必要な場面に直面していない方は、必要性に気づくことができません。

直面してから焦るのでは遅い、にも関わらずです。

まずは、必要な勉強会であることが大前提。そのうえで、どんな場面で必要になるか、説明する機会を設けました。
これは勉強会中ではなく、事前に実施する必要があります。少しずつ個別に、あるいは多くの人が集まる社内会の後などで「告知ではない」形でお伝えしていました。

適切な時間計画

当初の計画では、第1回が15分、第2回が30分、第3回が60分という開催時間でした。

ですがそれは、過去に同研修を少人数向けに行っていたときの話。今回の参加者は40名以上! 過去の10倍以上の規模です。

再設計した結果、導き出された時間は……。
・第1回が50分
・第2回が120分
・第3回が125分

参加者が退屈しない、でも手ごたえのある、ギリギリの時間を狙って開催時間を決めました。

行動心理学を使った許可取り

いきなり「5時間くらい勉強会をやりたい」と言っても、承認されなさそうですよね。

そこで開催の許可取りに際して、行動心理学を取り入れた交渉を行いました。「人は自分の行動に一貫性をもつ」という交渉テクニック、「フット・イン・ザ・ドア」と呼ばれるものです。

「1回目は15分で終わるから!」と言えば、開催にYESと言ってくれるでしょう。
すると「2回目は30分、3回目は60分。」と言っても、YESと答えてくれる。
そして最後に「実はボリュームが増えて……。」と言っても、YESと言ってくれる。
押し売りの手口ですね。

なお「勉強を歓迎する」という社風のため、快く許可をいただけました。「ワークは絶対にあったほうがいいので、時間を延ばしましょう。」とも言ってもらいました。
ヘタな交渉術など使わず、はじめから正直に行けばよかったです!!

「教えることで自分も学びがある」に、甘えない

今回もっとも気をつけたのが「絶対に参加者の役に立つ内容にする」こと。

よく「何かを教えると、自分も教わることが多い」といいます。ですがそれは、あくまで副次的な作用。

今回ライティング勉強会を開催した最大の目的は、冒頭で少しお伝えした『もっと世の中のライティングを良くする』ため。
世の中のライティングが良くなると、私がうれしい。つまり究極的には自分のためです。

自分のための会なのだから、時間を割いて参加してくれる方には、大きなメリットがなければいけない。
だから、勉強会のゴールが「教えることで、逆に学びがありました」であってはならない。

お互いの領分を尊重し、健全に利用しあう関係を築きたいと思っていました。

アンケート結果は「ヘコみ」を見つけ、改善に利用

有益な会にするために活用したのが、アンケートです。
アンケートでは「理解度」「楽しさ」「役立ち度」を収集。この手法は、技術顧問である益子さんのプレゼン研修で知り、すぐさま取り入れました。

会社で受ける勉強会で、正直に「クソ!」と書くのは難しいでしょう。そこでアンケート結果は、数値がヘコんでいる部分を改善するよう努めました。

たとえば第2回の平均結果は、5点満点中「理解度:4.4」「楽しさ:4.9」「役立ち度:4.6」。
「理解度」がヘコんでいるので、次回はもっとわかりやすく、用語の解説に時間をかけよう。このように、アンケート結果を使って改善していました。

【まとめ】気をつけたこと、失敗点+こうすればよかったこと

<気をつけたこと>
・事前に需要調査を行い、必要な項目を盛り込む。
・「興味がない人」に向けて告知する。
・参加者にとって快適な開催時間にする。
・アンケートは「ヘコみ」を見つけて、そこを改善。
・『健全な相互利用』を目指す。「参加者にとって役立つこと」が最上のゴール
(ライティングが良くなれば、私がうれしい。というゴールもあるけど、それはナイショ。)

<失敗点+こうすればよかったこと>
・告知にやりすぎはない。もっとやればよかった。
・ヘンな交渉術は使わなくていい。本来は協力者になってくれる方に、不信感を抱かせてしまったかも。
・事前に参加者と同じ場所で模擬ワークをやって、不便な点を洗い出すべきだった。参加者に不便をかけてしまい、アンケートで「次からはやりやすくしてほしい」とのご指摘をいただいた。
・参加者のレベルを事前調査し、それに合わせたワークにすべきだった。前半のスライドの多くが、参加者のレベル的に退屈してしまうものだった。「つかみ」に失敗した感があり、とても痛い。
(参加者のレベルの高さは、こちらの記事を参照。)

(結局のところ)勉強になるし、もっと気軽にやろう

さんざん「教えることで勉強になった、で終わりたくない。」と言っておきながら大変申し上げにくいですが、やっぱり勉強になりました。
得るものがたくさんあるので、もっとカジュアルに勉強会を開催したらいいと思います。

すでに今回のライティング勉強会は、再演が決定しています。

社内・社外関係なく、自分の好きな分野で、可能な範囲で勉強会を開催してみてください。
そしてオススメの、私も参加できる会があったらぜひ教えてください!

それでは、みなさんに良きクリエイターライフがあらんことを。


Webディレクター
チームを牽引し、UXを高めていくWebディレクター募集!
【デジタルのチカラで社会問題への解決に取り組んでいます】 私たちは「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」というミッションを掲げています。日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能な社会への変革をリードします。 【DX現場支援で社会を変革するデジタルクリエイター集団】 メンバーズではインターネットテクノロジーに精通し、新たな価値を創造するデザイナーやエンジニア、ディレクター、プランナー、プロデューサーなどのデジタルクリエイターが活躍しています。 彼らが活躍する現場の多くが、メンバーズの取引先である大手上場企業。名前を聞けば誰もが知っているような企業のDX推進現場の最前線で、スキルや専門性を活かしてクライアントの支援をしています。 企業の支援を通じて、クライアントとともに社会課題を解決していくことを目指しています。
株式会社メンバーズ
フロントエンドエンジニア
Vue.jsを活用してUXを向上するフロントエンドエンジニア募集中!
【デジタルのチカラで社会問題への解決に取り組んでいます】 私たちは「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」というミッションを掲げています。日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能な社会への変革をリードします。 【DX現場支援で社会を変革するデジタルクリエイター集団】 メンバーズではインターネットテクノロジーに精通し、新たな価値を創造するデザイナーやエンジニア、ディレクター、プランナー、プロデューサーなどのデジタルクリエイターが活躍しています。 彼らが活躍する現場の多くが、メンバーズの取引先である大手上場企業。名前を聞けば誰もが知っているような企業のDX推進現場の最前線で、スキルや専門性を活かしてクライアントの支援をしています。 企業の支援を通じて、クライアントとともに社会課題を解決していくことを目指しています。
株式会社メンバーズ
アドプランナー
Webに幅広く携わっていきたいWebマーケター大募集!
【デジタルのチカラで社会問題への解決に取り組んでいます】 私たちは「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」というミッションを掲げています。日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能な社会への変革をリードします。 【DX現場支援で社会を変革するデジタルクリエイター集団】 メンバーズではインターネットテクノロジーに精通し、新たな価値を創造するデザイナーやエンジニア、ディレクター、プランナー、プロデューサーなどのデジタルクリエイターが活躍しています。 彼らが活躍する現場の多くが、メンバーズの取引先である大手上場企業。名前を聞けば誰もが知っているような企業のDX推進現場の最前線で、スキルや専門性を活かしてクライアントの支援をしています。 企業の支援を通じて、クライアントとともに社会課題を解決していくことを目指しています。
株式会社メンバーズ
サーバーサイドエンジニア
通勤ラッシュ緩和に貢献!自宅で働くWebエンジニアWanted!
【デジタルのチカラで社会問題への解決に取り組んでいます】 私たちは「“MEMBERSHIP”で、心豊かな社会を創る」というミッションを掲げています。日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能な社会への変革をリードします。 【DX現場支援で社会を変革するデジタルクリエイター集団】 メンバーズではインターネットテクノロジーに精通し、新たな価値を創造するデザイナーやエンジニア、ディレクター、プランナー、プロデューサーなどのデジタルクリエイターが活躍しています。 彼らが活躍する現場の多くが、メンバーズの取引先である大手上場企業。名前を聞けば誰もが知っているような企業のDX推進現場の最前線で、スキルや専門性を活かしてクライアントの支援をしています。 企業の支援を通じて、クライアントとともに社会課題を解決していくことを目指しています。
株式会社メンバーズ
Invitation from 株式会社メンバーズ
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社メンバーズ's job postings
8 Likes
8 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Hiroaki Takahashi's Story
Let Hiroaki Takahashi's company know you're interested in their content