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クリエイターの「キャリア上がると制作できなくなる問題」私の解決法

こんにちは。
株式会社メンバーズキャリアのWebディレクター、高橋です。
「クリエイティブ制作が好きだけど、だんだん制作に関われなくなってくる」
これは、私がかつて悩んでいた(そして恐らくこれからも悩むであろう)こと。そしてクリエイターであればきっと誰もが一度は頭を悩ませることでしょう。
それを私がどのように解決しようとしているか、についてお話します。
似たような悩みをもった方の、考え方の一つとして参考になればうれしいです!

工場、AD、ライター、編集などをやっていたディレクターです

簡単に私の経歴をご紹介します。
私は新卒で地元メーカーの小さな工場に就職し、品質管理などをやっていました。そこで営業も経験しましたが、しばらく働いているうちにどうしようもなく「なにか、コンテンツをつくりたい!」と思い、転職を決意。
テレビ番組のAD、ゲーム関連書籍の編集・ライター、新卒採用関連のWebライターを経て、現在ではWebディレクターとして、マーケティングの観点も取り入れながらディレクションするお仕事をしています。

キャリアアップの壁とスキルアップの壁

キャリアアップの壁:クリエイターなのにマネジメントサイドに進むしかキャリアプランがない

何社か転職してきたことには、いろいろな理由があります。
その一つが、クリエイターにつきものの「キャリアが上がってくると、クリエイティブ制作から遠のいていく」こと。
書籍制作をしていたときは、クリエイティブ内容への発言権を高めたり昇給したりするためには、プロデューサーやマネジメントを行う側にならなければいけませんでした。制作を続けたい人はプレイングマネージャーにならざるを得ない。
ですが、マネジメントがうまい人や才能がある人ばかりではありません。むしろ、クリエイターにはそんな人は少ない。もっと言うと「マネジメントなんてしたくない人」が多かったように感じます。
だんだんと仕事におけるクリエイティブ制作の比重が減っていき、あるときを境に、一切制作に関われなくなる。

「俺は、金の勘定をするために本作る会社に入ったんじゃねー。本作るために入ったんだ・・・・・・。」
一緒に徹夜していた当時の上司が、消え入りそうな声でつぶやいていたのが大変印象的でした。
「申し訳ありません! ここの部分がどうしても終わらないので、コラムを執筆してください!」
そうお願いしたときの、その上司のうれしそうな顔といったら・・・・・・。
しかも、私とは比較にならないほど上手い。年季が違う。そして現状、その文才をまったく仕事に生かせていないのです。

スキルアップの壁:それは「成長」ではなく「慣れ」だ

もう一つの転職理由に、「スキルアップが停滞している感」がありました。
同じ会社に所属しつづけると、どうしても『正解』がわかってきます。クリエイティブが似てくる、同じになってくる。それによって飽きも生まれる。
なのに、最先端のクリエイティブに対するキャッチアップが遅くなる。なぜなら、ほぼ確実に『正解』を生み出せるのでほかの情報をインプットする理由もないのです。

『正解』を生んでいるのは「成長」ではなく「慣れ」である。
スキルアップしていないんだから、お給料などが上がらないのは当然です。

ですが、なんか案件を回せていたし成果も出ていたので、このときの自分は「慣れである」ことに気づけていませんでした。
ただ漠然と、「成長していない」という確信にも似た不安があっただけです。

すごい人に出会って、視野が広がる

あるとき、自分の思考を大きく変える印象的な出会いがありました。クリエイティブ制作に何年も関わってきた方が入社し、その方が私のクリエイティブチェック担当になったのです。
それまでは、部内で一番クリエイティブ的スキルが高いのは私であるという状況でした。久しぶりに、自分の上にクリエイターがつき「クリエイティブな指摘を受ける」という感覚を味わいました。
その方からは、実務的な
・効率よく働く方法
・スキルを磨き続ける方法
などを学びました。

ですが一番インパクトがあったのは、その方の「クリエイターとしてのあり方」です。
その方は、よく「クリエイターは、同じ仕事を2年やったら感性が腐る」と言っており、その言葉通り、駆け抜けるように次の職場へ移っていきました。
その姿を見て、
・自分のスキルを磨き続け、最先端でクリエイティブをつくり続ける道があるのではないか
・優秀であれば、クリエイターとして生き続けられるのではないか
そんな想いが私のなかに生まれてきました。
そしてその生き方は「今の社会には、まだ少ない」というだけで、確実に存在していたのです。

クリエイターが、優秀なクリエイターであり続けられる(と思う)場所

そんな私は現在、メンバーズキャリアでディレクターをしています。
簡単に説明すると、正社員派遣を扱っている常駐型のクリエイター派遣の会社です。
メンバーズキャリアのディレクターですが、私がディレクションするのは常駐先のコンテンツです。
新卒採用関連のことをやっていたので、メンバーズグループについては知っており思想も好きでした。メンバーズキャリアは「クリエイターが働きやすいこと」にかなりフィーチャーした採用プロモーションをしていたので、悩みをもっていた私にかなり刺さりました。

派遣という業態は敬遠する方もいると思いますが、短いと半年、長くてもだいたい2年くらいで常駐先が変わる(=スキルが腐ることがない)という点が、私にとって魅力的でした。
また社員年齢も比較的中堅以降が多いため、クリエイターとして学べる先輩方が多そうだな、という印象をもっていました。
クリエイターが執行役員になりクリエイター目線で経営に意見する、といった制度もあります。
クリエイティブを制作しつづけ、スキルアップしながらキャリアアップできるのではないか。
私がもっていた悩みを完全に解決する、最適解に出会ったと思いました。

実際に所属してみた感想

常駐先決定を待つ待機時間、資格支援など、スキルアップに関して

常駐先が決まるまで本社で待機しています。待機している間はずっと、営業さんが常駐先を決めるために営業をかけてくれています。その間、本当にびっくりするくらい「スキルアップ」に時間を使っています。資格取得や講座、研修の受講に対する補助金やキャリアアップ休暇、勉強するための書籍購入補助などもあります。
別の言い方をすると、資格勉強も含めて「スキルアップするくらいしか、やることがない」のです。

残っている社員同士で教えあったり、お題を出して制作したり、という時間も刺激になります。ディレクターだけでなくデザイナーやエンジニアなどもおり、同じ職種同士で集まって研修したり、違う職種何人かで集まって同じお題について話しあったりすることもあります。

待機から常駐先決定まで(私の場合の実例)

とりあえず、自腹ゼロ円でアナリストの資格をとってきました。履歴書に書ける「自動車運転免許以外の資格」は人生初なので、めっちゃうれしいです。
待機中の時間を利用して、これまで「なんとなく」得てきたスキルの棚卸しができ、自分に足りないスキルが見えてきました。
そして足りないモノを学び直していたところ、それを発揮するのにピッタリの常駐先を提案してもらいました。
今回、営業さんから提案していただいたのは2社。
「かなりの大手企業で、社会的意義があり、やりがいがあって、家から遠いところ」と、
「かなりの大手企業で、スキル的にピッタリで、やりがいがあって、家から遠いところ」です。
家から近い選択肢はありませんでした・・・・・・。
ただしこれは、常駐型という道を選んだ時点である程度飲んでいます。
結局、後者に常駐することに決定。
誰もが知るような有名企業のなかで、マーケティングオートメーション(エンゲージメントマーケティングのBtoCまわり)の、かなり根幹に設計から関わります。
コンセプトメイクやシナリオ設計など、クリエイティブなスキルを発揮する場であり、同時にこれまでメインでやってきたライターとしてのスキルも活かせるので、大変楽しみです。

まとめ:スキルアップしてクリエイターであり続ける

「クリエイティブ制作が好きだけど、だんだん制作に関われなくなってくる」
という、クリエイターにとってはあるある、だけど生死に関わる問題。
私の場合は、
「スキルアップしてクリエイターであり続けよう」
と決めました。
なんだ、簡単なこと、だと思います。だけど、実現するのは相当大変。
そこで、
・スキルアップしつづけなければ生きていけない環境
・クリエイターのクリエイティビティを尊重してくれる環境
・クリエイターのままでもキャリアアップや給与で上を目指せる環境
上記のような環境に身を置くことで、解決しようとしています。

まだまだ入社したばかりなので、これから見えてこなかった問題にも気づいていくでしょう。

ですが「クリエイターとして清貧を歩むか」「クリエイティブを捨てるか」の二択しかないと思って悩んでいる方がいるとしたら、そうじゃない選択肢もあると思うよ、という参考程度にはなると思います。
私の視野を広げてくれた方への最大の恩返しは、ほかのクリエイターさんたちの視野を広げること、だと思うので。

それでは、みなさんに良きクリエイターライフがあらんことを。

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