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「寄り添い続ける。あの日僕がしてほしかったように」若き事業責任者の語る「療育」とは

みなさんは「療育」と聞くとどんなイメージを浮かべるでしょうか?

障害のある子どもや、その可能性のある子どもに対して、それぞれの発達状況に合わせた様々な支援をする療育。今そんな療育の現場で、「アート」を軸に子ども一人一人の得意を伸ばす、全く新しいプログラムを提供しているのが「アートキッズ療育」なんです。

今回は、アートキッズ療育の品川事業所で責任者を務める熊谷さんにインタビュー。

やり手の営業マンからの転身、そこから子どもたちの可能性を模索し続ける熊谷さんの「想い」とは。

たどり着いた福祉の世界。必死でついていく毎日

ーー今日はよろしくお願いします

お願いします!

ーー中途採用での入社とのことですが、これまではどんなことを?

学生のころは居酒屋ですね!そこから営業の世界に入って。いくつかの会社を転々としました。そのころから人には恵まれていて、周りとの協力もあって売上1位を獲得できたり、居酒屋での繋がりをきっかけに営業の会社から声をかけてもらったり…。

最初の会社で営業の仕事をしていたときはなかなかうまくいかないことも多かったんです。でもそんな時でも、居酒屋での繋がり経由で新しい仕事につくことができたので、本当に人には助けられてばっかりですね(笑)

ーーそこから療育・福祉というのは完全に別業界だと思いますが、どんなきっかけがあったんでしょう?

営業ではクレジットカードやウォーターサーバーなど、本当に色々なものを売っていました。最後はウォーターサーバーの営業をしていたんですが、限界を感じてしまったんですよね。

「1人ではある程度できるけど、どうしても限界がある」。チームでの仕事の難しさを知りました。営業は個人事業主として続けていたんですが、タイミングもあって営業の世界そのものから身を引くことを決めました。


LOGZの古徳社長に誘われたんですよ。「うちで一緒にやらない?」って。それでこの会社に入ったんです。

古徳社長、実は大学時代の友人なんです(笑)。営業職として就職してからもたびたび連絡はとっていて、あるとき誘われたんです。ただ、最初からアートキッズ療育ではなくて、就労移行支援の事業(就労移行ITスクール)でした。

ーーこれまでとは全く違う世界に

それはもう、大変ですよ!この会社に入って初めてPC触ったんですから(笑)。これまで自分が「できている」と思っていたので、こんなに大変なんだと。朝早く起きて、定時の前にカフェでタイピングの練習とかしてました。それでも全然ついていけなかったんですよね。

周りの人も、自分より年下の人がほとんどなんですが、みんな自分よりも数段できる方々で。正直「レベルの違い」を痛感する毎日でした。

ーーそのような環境での仕事、どうやって乗り越えたんでしょう?

自分でも不思議です(笑)。自分が「できない」ことでつらく感じることも多かったですし、自分には向いてないのかなと思ったこともあります。

でも続けられたのは、ひとえに「人の良さ」ですよね。事業所のメンバー全員、本当に良くしてくれたんです。こんな自分でも受け入れてくれたのが嬉しくて。「いい仲間と仕事ができる」ことがどんなに大事かをここで痛感しました。それでも毎日必死でしたけどね。

我が子が発達障害。苦しみを知っているからこそ

ーーところで、熊谷さんにはお子さんが1人いらっしゃる

男の子が1人います。今年で5歳ですね。実はアートキッズ療育に誘われるのと前後して、子どもがASD(自閉症スペクトラム)と診断されたんです。2歳半のときでしたね。

ーー自分の子どもが発達障害

めちゃめちゃショックでしたね。もうとにかく「ショック」以外の感情はなかったです。「うちの子、障害者なんだ」って。受け入れたくなかったですね。実家の家族や友人に相談して「大丈夫だよ」と声をかけてもらうのも、自分が安心したいってだけで。根っこは全然大丈夫なんかじゃなかったんです。

療育に通っているんですが、そこにはいろいろな発達段階のいろいろな子がいて。「いろいろな子がいる。うちの子もその中の1人ってだけだ」と思ってなんとか過ごしてました。

だから、アートキッズ療育への異動の話が出た時は「縁だな」と感じたんです。「当事者でもある自分にしかできない支援がある」「保護者の方にも寄り添える」と思って。

ーー実際にアートキッズ療育で働いて、思うことはありますか

思うこと…いっぱいありますよ笑。息子と同じような体つきの子どもと接するし、保護者の方の悩みもみんな「あのころの自分」と似ているんですよね。

息子がASDの診断を受けた2年前、本当に真っ暗でした。どこを向いても不安でした。今、同じような不安を持っている保護者の方には、当時の自分がほしかった支援をしてあげたいし、かけてほしかった言葉をかけてあげたい。仕事としての経験の浅い自分にとって、できる支援はそれしかないですから。

ーー「保護者の方への支援」という気持ちもあるんですね

むしろそっちの方が強いかもしれません。こういうところに来ないと不安を吐き出せない。「相談したら変な目で見られるんじゃないか」「差別されるんじゃないか」…。そういった不安はわかっているつもりです。だからこそ、保護者の方の気持ちに徹底的に寄り添いたいんです。

実際に話をすると、「ああ、本当にそうなんです」と真剣にメモを取って話してくださる方も多くて。あの時の自分の経験が、今同じような気持ちになっている方の力に少しはなっているのかな、と。


「いい仲間」と働きたい。目の前の人に寄り添うために


ーーアートキッズ療育では、子どもたちにどんなプログラムを提供しているんでしょう?

さっき「保護者の方への寄り添い」に関しての話をしましたが、子どもに対しても前向きになれるようなプログラムを用意しています。

小さなうちから成功体験を積んでほしいし「自分を承認する」という体験もしてほしい。大きくなってから苦労したり悩んだりすることも多いかもしれません。でもそんなときにチャレンジする後押しに「アートキッズでの体験」がなればいいなと思っています。

ーーそのような支援をするために、この会社にはどんな方が働いているんでしょうか?

「いい人」がいっぱいいますよ(笑)。入社したばかりの僕自身がそれに救われましたしね。

具体的には「目の前の人にも寄り添える」し、「ビジネスの視点も持てる」人はいいなと思います。現実問題、売上を出さなければいけないですし。

「アート」を療育に使っている事業所って珍しいと思うので、それをみんなに広めてくれる広報の人もほしいですね…。ぼくの身近な人に保育士や児童指導員もいるんですが、話をするとみんな「なにそれ!」「めちゃめちゃ興味ある!」って言ってくれます。

ーー児童福祉の現場で実際に仕事をしている方が言ってくださるのは嬉しいですね

本当にそうですね。

一方で、できてからまだ時間の浅い事業所でもあります。目の前の子ども・保護者の方にとって何がいいのかを一緒に考えてくれる。一緒に手探りをしてくれる人と一緒に働きたいですね。いろいろなことにチャレンジしたいんですが、全然人が足りていません(笑)

児童指導員や児発管といった資格を持っている方であればもちろん嬉しいんですが、資格を持っているだけじゃなくって「いい仲間と、チームで仕事をする」という考えを持っている人が来てくれたらいいな、とは思いますね。

ーー今、「チームで」を強調しましたが

そうですよ!だって、ひとりでは何もできないですから(笑)。営業や居酒屋での経験も全部全部、活きていますよね。

まだまだこれからの事業所です。僕と一緒にいい事業所を作ってくれる方を待っています。



自分の経験や想いを、ただひたすらまっすぐに目の前の人に還元しようと走る熊谷さん。

アートキッズ療育では、そんな熊谷さんと仕事をする「いい仲間」を募集しています。

一緒に新しい事業所を作り出していきたいと感じた方は、ぜひ「話を聞きにいきたい」を押してみてくださいね。


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子どものたちの可能性を広げる!障害という線引きなくしませんか?
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