「グローバルリーガルAINo.1(GL1)」を掲げる LegalOn Technologies。 そのプロダクトの品質を支えているのが、QA(Quality Assurance)エンジニアです。
今回は、当社のQAエンジニアリングマネージャーの岡登にインタビュー。イベント会社からIT業界へ転身したキャリアや、LegalOn TechnologiesのQA組織を率いる立場から見える組織の魅力、今後の展望について語ってもらいました。
岡登 陽平(おかのぼり・ようへい)
大学卒業後、広告代理店、イベント運営会社を経験した後、2016年からエンジニアへ転身。第三者検証、IoTスタートアップなどを経て、2024年1月に LegalOn Technologies 入社。リーガルAIサービス「LegalOn」の契約管理領域でQAリードを務めたのち、2025年1月よりQuality Engineering組織を率いるQAエンジニアリングマネージャーに。現在は複数プロダクトの品質・テストの方針策定と運用も統括。
「世界を変えるプロダクトに関わりたい」夢に近づくためLegalOn Technologiesへ入社
ー 岡登さんは、もともとイベント業界からITにキャリアチェンジされたそうですね。QAという道を選んだきっかけを教えてください。
大学を卒業して、最初は広告代理店に、そのあとイベント運営の会社に入社しました。2社目に入社して2年ほど経った頃から自分が本当にやりたい仕事は何か改めて考えるようになりました。そのヒントになるような本を色々読んでいた時期にスティーブ・ジョブズの伝記を読んだんですよね。
このまま一生、砂糖水を売り続けたいのか?それとも、世界を変えるチャンスが欲しいのか?
(ウォルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブズ』講談社・2011年)
ジョブスが後のAppleのCEOとなるジョン・スカリーをヘッドハンティングした時に言ったこの言葉が当時の自分の心に刺さって、「自分も世界を変えるような大きなプロダクト開発に関わりたい」と思うようになり、IT業界に飛び込みました。
ただ、そのときはQAエンジニアという職種自体知らなかったんです。人材紹介会社の方に紹介されて、「自分の能力でプロダクト開発に貢献できるならぜひやりたい」と思ったのがきっかけで、2016年に第三者検証の会社でQAエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。その後は、IoTスタートアップを経て、2024年1月にLegalOn Technologiesに入社しました。
ー LegalOn Technologiesはどのように知ったんですか?
前職で一緒に働いていた丹野さん(エンジニアリングマネージャー:インタビュー記事はこちら)からのリファラルですね。2年ぐらい一緒に働いていて、自分の上司でした。そろそろ転職しようかなと考えていた時に、ちょうどいいタイミングで「最近どう?」って連絡をいただいて(笑)。
ー 最終的にLegalOn Technologiesに入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
実は他の企業からもオファーをいただいていて迷っていたのですが、最終的な決め手は、面談で深川さん(執行役員・ CTO:インタビュー記事はこちら)とお話して、価値観に強く共感したことが大きいです。
ジョブスの言葉に背中を押された当時から、「世界を変えるプロダクトに関わりたい」という気持ちはずっとあって、LegalOn Technologiesならその思いを実現できそうだと感じて入社を決めました。
ー 入社後は、まずどんな業務を担当されたんですか?
「LegalOn」の契約管理領域を扱う、コントラクトマネジメントモジュールに、QAリードエンジニアとして配属されました。
Engineering Blogでも少し述べているんですが、プロダクトがかなり複雑で、正直キャッチアップは大変でしたね。ドキュメントを読み込んだり、周りのメンバーに質問したりしながら、とにかく目の前の業務に集中して取り組んでいました。
ただ、いい意味で驚いたのは、思っていた以上にQAエンジニアの人数が揃っていたことです。開発規模に対して、しっかり適切な人数が配置されている印象でしたし、しかも全員が自発的に動けるチームだったのも心強かったです。
一方で、開発組織全体として見ると、品質に対する意識が揃っていなかったり、必要な品質水準が十分に満たされていなかった部分もありました。「自分ならこうするな」と考えることも多く、全体最適の観点で見直す余地を探していることが多かったと思います。

交通整理し迷わず動けるQAチームに。大事なのは任せるスタンス
ー QA組織を統括する立場になった経緯を教えてください。
もともと品質やテストに関する組織は「Quality Assurance」と「Software Test」という2つの組織に別れていたのですが、あるときCTOの深川さんから、「チームを統合するので、統括をお願いしたい。」と声をかけていただいたんです。その場で「やります!」と即答しました。新組織名を「Quality Engineering」としたのは僕のアイデアで、品質保証やテストだけではなく、新時代的なアプローチで品質の問題を解決し、品質を作り込んでいく組織にしたいという思いを込めました。
前職でもQAマネージャーというポジションを担っていたので、やるべきことのイメージはついていましたし、「自分ならこうするな」という考えを実現できるチャンスだと感じました。
ー マネージャーとして最初に着手した課題は何でしたか?
組織がひとつになる前から課題だと感じていたのは、それぞれがバラバラに動いていて、同じ方向を向いていないことでした。それぞれの考え方があるので、判断に迷って作業が止まってしまったり、コンフリクトが起きたりしていました。
そこでまず取り組んだのは、開発に関するガイドラインやマニュアルの刷新です。判断に迷わないようにルールを整えて、職種をまたいでも認識を揃えられるようにしました。関わる人たちの迷いを無くす、を目指した結果、意思決定のスピードや品質の再現性が上がったと思います。
ー マネジメントするうえで、心がけていることはありますか?
マネジメントするうえで心がけているのは、「任せる」ことです。もちろん、最終責任は私が取りますが、業務はできるだけ裁量をもって自由に対応してもらうようにしています。
当社では、モジュールごとにQAエンジニアがアサインされていて、エンジニアやデザイナー、PdMとコミュニケーションを取りながら、課題発見から対話・提案・検証を回していきます。もちろんチームごとの指示はありますが、QAエンジニアとしての動き方は個々が裁量を持ち、自立して動いてもらっています。
ー 自発的に動けるメンバーだからこそ「任せる」が機能しているんですね。今後取り組んでいきたいことはありますか?
今後は、採用と育成をもっと強化していきたいと考えています。期待される役割をしっかり言語化して、権限移譲と成長をさらに加速させたいですね。
ー 今のQAチームの雰囲気や、普段のコミュニケーションについても教えてください。
メインはSlackで、QAチームのチャンネルがあって、「この仕様が分かる人、教えてください!」とか「こんな資料作ったので良かったら見てください!」といったやり取りが結構活発に行われています。
面白いのは、誰か決まった人が答えるのではなく、わかる人がすぐ反応してくれることです。フォロワーシップのあるメンバーが多く、調べてもわからないときは気軽に周囲に聞ける環境だと思います。
ー オンライン以外の交流もあるんでしょうか?
はい。2か月に1回くらいのペースでランチ会をやっています。業務委託の方も含めてQAチーム全員で集まるのですが、毎回半分以上のメンバーが参加してくれます。
普段からSlackでのやり取りは多い方なんですが、やっぱり対面で直接話す時間は特別だと思います。何気ない会話からチームの一体感が深まりますし、大切にしたい場ですね。

AIプロダクトのQA。手探りだからこその面白さ
ー LegalOn TechnologiesのQA組織には、どんな面白さや魅力がありますか?
まず一番は、さまざまなプロダクトがあることと、新しい事業が次々と立ち上がっていくスピード感ですね。QAメンバーにとっても「これに挑戦してみたい」と思える機会が多いので、できるだけ希望が叶うようにアサインを調整しています。
それから、当社はAIカンパニーなので、すべてのプロダクトにAIが前提として組み込まれます。AIの品質保証やテストに関われるのは、大きな魅力だと思います。
AIの品質保証にはまだ「王道」がなく、評価指標の設計から検証プロセスづくりまで自分たちで探っていかなければなりません。モデルの正確性や再現性、データの健全性、ユーザー文脈に応じた振る舞いなど。ゼロから仕組みを作りながら品質を高めていくところに、すごく面白さを感じますね。
ー 「LegalOn」は海外にも展開していますが、その中で感じる難しさや面白さはありますか?
難しさであり、魅力でもあると思いますが、提供する国が違えば、当然ユーザーの使う言語や文化も違うので、「品質の期待値」が変わる点は難しいなと感じています。その地域のユーザー目線に立って品質を考える必要があるため、難しいですが同時にやりがいも感じています。
また、社内で英語を使用する機会は増えました。英語だけのミーティングはまだ少ないですが、社内では英語ネイティブの社員とコミュニケーションを取る場面や、英語のドキュメントを読む機会は着実に増えています。今は英語ができなくても仕事はできますが、今後は必要性が高まると思いますし、逆に英語を活かしたい人にはすごくいい環境だと思います。
ー 最後に、これから仲間になるかもしれない方へメッセージをお願いします!
LegalOn Technologiesは、AIという新しい技術を取り入れたプロダクトをつくっているので、今後の業務にAIがどう影響するかを考え、自ら行動できる方が必要です。そのため、「今ある課題に対応する」だけでなく、「課題を見つけ解決に向けて自ら動き、それを楽しめる方」にぜひ入社いただきたいです。
Quality Engineeringのミッションは「クオリティで顧客とビジネスとテクノロジーをシームレスに融合させる」こと。そのために、「世界で通用するプロダクトを作る」ことを意識し、日々の業務に取り組んでいます。
ぜひ一緒に、世界を驚かせるようなプロダクトの品質づくりに挑戦しましょう!

LegalOn Technologiesでは、QAエンジニアを積極採用中です!ご興味のある方は、ご応募お待ちしております!