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「不安だらけのスタートから、今では想像もしなかった自分に」
今回の新卒ブログ企画では、医療の専門知識とAI技術を併せ持つユニークな経歴の社員をご紹介します。東北大学医学部保健学科と大学院医学系研究科を卒業し、キカガクでDX・データサイエンス教育に携わる村上さん。放射線技師の資格を持ちながら、今は最先端のAI技術と教育の架け橋となっています。
医療とAI、そして教育。一見異なる分野を横断する村上さんのキャリアは決して平坦な道のりではありませんでした。技術的な不安や適応への葛藤を乗り越え、どのように今の自信に満ちた姿へと変化したのか、その成長の軌跡をお届けします。
周囲の熱量に圧倒され、自分自信が持てなかった新入社員が、強い意志と周囲の支えを糧に、どのように成長を遂げたのか。就職活動を通して、自分の可能性に迷いを感じている皆さんに、勇気と希望を与えるストーリーです。
村上さんのこれまでと今
ーー簡単なご経歴を教えてください。
東北大学医学部保健学科を卒業後、同大学院の医学系研究科に進学しました。学部では放射線技師の資格を取得するためのコースで学んでいて、卒業時に国家試験があったんですよ。無事に放射線技師の資格も取ることができました。大学院では、医療AIの研究をしていました。細々と…(笑)
ーー大学院で医療AIの研究に進んだ理由は?
学部の4年生の時に、卒業研究で研究室に配属されたのがきっかけです。医療AI研究室に配属されて、AIについて調べていくうちに「これは今後絶対に熱いトピックになる!」と感じたんです。より深く学んで、将来のキャリアに繋げたいと思って、修士まで進学することにしました。
ーー医療AIって、具体的にどんな研究をされていたんですか?
MRI画像の中の、癌の領域を囲む研究をしていました。ディープラーニングを活用して、どこまで癌が進行しているのか、輪郭を抽出するんです。これが正確にできると、医師の診断をサポートできるようになります。
ーーそもそも、なぜ医療系の道に進もうと思ったんですか?
小さい頃から医療系の仕事に興味があって、理想は医者になることだったんです。でも、勉強を進める中で現実的な学力のハードルもあり、それでも医療系には軸足を置きたいと考えました。高校時代に物理が好きだったので、放射線技師の道が自分に合っているんじゃないかと思ったんです。
ーーキカガクでの今の部署と業務内容を教えてください。
教育コンサルティング部門のサービスデリバリーグループに所属しています。AI・データサイエンスの教育を企業向けに提供する仕事です。
キカガクとの出会い:教育への情熱が結ぶ縁
ーー就職活動は、どのような軸で進めていましたか?
企業選びのポイントは、「自分の心の向いている方向が一緒であること」、そして「社員の雰囲気」でした。この二つは絶対に譲れない軸でした。
ーーなぜ、その2つを重視していたんですか?
人間関係が仕事をする上で一番大事だと思っているからです。どんなに良い仕事でも、興味のない分野だったり、一緒に働く人との相性が悪かったりすると、長続きしないと思うんです。毎日楽しく働けることを重視していました。
ーーキカガクに入社を決めた理由は何ですか?
インターンシップに参加した際に、社員の皆さんと親和性を感じたのが大きいです。「教育で世の中を変える」というキカガクの理念に共感したことと、ありのままの自分でいられる雰囲気があったことが決め手でした。同期も個性豊かで、「この人たちと一緒に仕事をしてみたい」と素直に感じましたね。
実は学生時代に塾講師のアルバイトをしていて、その経験から教育への想いが強くなっていったんです。自分自身の人格形成も、そのアルバイトを通じて培われたと思っています。
ーーリモートワークにも惹かれたんですよね?
はい。自分を律することができる環境で、最大限にパフォーマンスを発揮したいと考えていたので、リモートワークは理想的な働き方だと感じていました。
入社後の変化:深い谷を越えて見えた景色
ーー入社してからの心境の変化を教えてください。
入社当初は、正直言って怖かったです。冬季インターンシップで感じていた通り、キカガクの社員の皆さんの熱量があまりに高くて、圧倒されてしまいました。「自分はこんなに情熱的な環境についていけるのだろうか」という不安が、毎日のように頭をよぎっていました。
特に印象的だったのは、さっきまでホンワカと話していた方が、仕事モードになった途端にピタッとスイッチを切り替える姿です。「自分にこんな切り替えができるのか…」と思うと、気が引き締まる感覚でした。
ーー技術面でも相当悩まれたそうですね?
そうなんです。プログラミングが本当に苦手で、毎日が試練でした。研究ではコードを書いていましたが、実際は手取り足取り教えてもらったり、ChatGPTに頼ったりする日々。裏の理論も表面的な理解にとどまっていて、コードを見ても「なぜこれで動くのか」が深く理解出ていませんでした。
入社して数ヶ月は「本当にキカガクでよかったのかな…」と、夜布団に入ってから考え込むこともありました。「自分には無理なんじゃないか」という思いが、何度も頭をよぎりました。
ーーそんな状況で、何が支えになったんですか?
不思議なことに、熱量や技術への不安がある一方で、「教育への想い」だけはブレませんでした。キカガクの「教育で世の中を変える」という理念に、心の底から共感していたんです。「たとえ今は辛くても、この想いが自分を成長させてくれるはず」—そう信じることができました。
それと、同期や先輩方が本当に親身になって助けてくれたんです。わからないことを質問すると、忙しい中でも時間を作って丁寧に教えてくれる。そんな環境があったからこそ、踏みとどまることができました。
ーー転機はありましたか?
大きな転機としては登壇テストの合格後の研修登壇でした。
今でも鮮明に初登壇の緊張は覚えています。手が震え、声が上ずっていたかもしれません。
でも、受講生の「わかった!」という表情を見た瞬間、今までの苦労が報われる感覚がありました。それからは必死にインプットを続けました。そうすると、不思議なことに点と点が線でつながる瞬間が何度も訪れるようになったんです。「あ、ここはこういうことだったのか!」という発見の連続で、教えることで自分自身の理解も深まっていく—この好循環が自信につながりました。
ーー今振り返ると、一番変化したのはどんなところですか?
間違いなく、「自分は変われる」という確信を持てたことです。技術面では、コードの理解や仕組みの理解が格段に深まりました。一年前には想像もできなかったレベルまで成長できています。
でも、もっと大きいのはマインド面の変化かもしれません。以前は「教えてもらう」姿勢が強かったのですが、今では「自分で考え、意見を持つ」ことの大切さを実感しています。受講生から実務的な質問を受けた時も、単に知識を伝えるだけでなく、「こういう状況ではこう考えます」と自分の見解を示せるようになりました。
断言できます。一年前の自分と今の自分は、別人です。
未来への展望:教育を通じた可能性の広がり
ーー今後のビジョンについて教えてください。
正直なところ、自分の中で夢やビジョンはまだ固まりきっていないんです。いろんな領域に興味があります。現在はサービスデリバリーをメインで担当していますが、兼務で長期コースの担任も務めている(8月期~3月期)ので、スクール事業にも興味が出てきました。
ーー塾講師の経験も活かせそうですね。
そうですね。塾講師時代は映像授業を受けた高校生に対して、個別でマンツーマン指導をしていました。個人を相手にする方が自分には合っているなと感じていて、**「個人の能力を解放する」**ことに携わっていきたいという思いがあります。
もっと多くの人がAIやデータサイエンスを学べる環境を作っていくことで、社会全体のDXに貢献していきたいですね。私が経験した「わからない」から「わかる」への喜びを、多くの人に届けたい—それが今の原動力です。
就活生へのメッセージ:飛び込む勇気と理念の大切さ
ーー最後に、就活生へのメッセージをお願いします!
一年前の自分に言いたいのは、**「とりあえず飛び込んでみると、開けるものはある」**ということです。不安はあっても、自分の可能性を信じて一歩踏み出すことで、想像以上の成長ができると実感しています。
入社当初は本当に不安で、自信もなかった私が、今では堂々と講座を担当し、受講生から質問を受けて答えられるようになりました。この変化は、周囲の支えと自分の強い意志があってこそ実現できたと思っています。
二年前の自分には、**「向いている方向性の一致がないと、仕事に対してのモチベーションはわかない。理念を自分事に捉えてほしい」**と伝えたいです。企業選びで大切なのは、表面的な条件よりも、自分の価値観と会社の理念が合っているかどうかだと思います。
あ、それから、リモートワークを考えている人には、「覚悟を持って!」と言いたいですね(笑)。自分を律する力が本当に試されます。でも、その分自由度が高く、自分のペースで成長できる環境でもあります。
不安から自信へ、変化し続ける勇気
今回は、東北大学医学部保健学科出身で医療AIを研究していた村上さんのストーリーをお届けしました。
入社当初は技術的な不安を抱え、周囲の熱量に圧倒されていた村上さん。しかし、教育への強い想いと周囲の支えを糧に、着実に自分を変化させていきました。医療技術の専門知識を持ちながら、AI・データサイエンスの教育に情熱を傾ける姿勢からは、異なる分野を横断することで生まれる新たな価値を感じます。
村上さんの経験は、「自分にはできない」と思っていたことに挑戦し続けることで、思いもよらない成長が実現できることを教えてくれます。
キカガクには、村上さんのように、多様なバックグラウンドを持ち、不安と向き合いながらも成長し続ける個性的なメンバーが集まっています。「教育で世の中を変えたい」「自分のスキルを活かして、誰かの成長をサポートしたい」そんな想いをお持ちの方、私たちと一緒に教育の未来を創っていきませんか?
勇気を出して一歩踏み出せば、きっとあなたも想像以上の景色を見ることができるはず。まずは、カジュアル面談で、あなたの想いを聞かせてください!