エンジニアとして働いていると、将来のキャリアについて考える機会は少なくありません。
「何を学べばいいのか分からない」「時間が取れず学習が続かない」──そんな声を耳にすることもあります。
こんにちは。ジェネスティコンサルティングの関根です。
当社では、エンジニアが継続的にスキルアップできるよう、学習環境の整備に力を入れています。
その取り組みの一つが、学習時間をしっかり確保し、成長を後押しするための「学習支援制度」です。
一言で言うと、24時間365日オフィスを学習環境として解放し、学習時間に応じて手当を支給する制度です。
この制度は、資格取得や新しい技術の習得に取り組む社員をサポートし、
スキルアップの機会を広げることを目的としています。
この記事では、制度の内容や特徴、どのように社員のキャリア形成を支えているのかを分かりやすく紹介します。
学び続けられる環境づくりに関心がある方の参考になれば幸いです。
学習環境としてのオフィス活用
スキルアップに取り組むうえで、まず課題になりやすいのが「落ち着いて学習できる場所の確保」です。
特に都内では、仕事終わりにカフェへ寄っても満席だったり、コワーキングスペースが混雑していたりと、学習環境を整えるだけで時間やコストがかかってしまうことがあります。
当社の「学習支援制度」では、こうした課題を解消するために、24時間利用できるオフィスを学習スペースとして開放しています。
静かな環境で集中したい社員が、時間帯に縛られず学習に取り組めるよう工夫された仕組みです。
私自身もこの環境を積極的に活用し、
平日は在宅勤務後の18:00〜21:00、休日は13:00〜18:00といった形で、まとまった時間を学習にあてる習慣をつくっていました。
オフィスには飲み物やお菓子が常備されており、長時間の学習でも無理なく続けられる点も魅力です。
外で勉強する場合にかかるカフェ代が浮くという、意外と大きなメリットもありました。
「いつ来ても使える、落ち着いた学習スペースが会社にある」
この安心感と環境の使いやすさは、学習を継続するうえで大きな支えになります。
制度を通じて、社員が学び続けられる環境を整えたいという会社側の意図もあり、
その環境を活かして成長していく社員が増えているのも、この取り組みの特徴です。
制度が後押ししたキャリアの広がり
継続的に学習時間を確保できるようになったことで、少しずつ成果が見え始めました。
そのひとつが、目標にしていた AWS 資格の取得を順調に進められたことです。
資格そのものが目的ではありませんが、取り組みの姿勢や得た知識は会社にも評価され、次のステップにつながりました。
学んだ内容を実務で試しながら経験を積めるようになり、クラウド領域での業務の幅が広がっていきました。
こうした積み重ねが評価され、現在ではフルリモートを中心とした働き方も選べるようになっています。
学習によって得たスキルが、そのまま働き方の選択肢を広げてくれる——当社の制度は、その“循環”を作るための後押しになっています。
社員一人ひとりの努力が次のキャリアにつながる環境を整え、その成果を適切に評価する。
学習支援制度は、その仕組みをより確かなものにするために導入された取り組みです。
スキルだけではない学習支援制度の価値
振り返ってみると、この制度を通じて得られたのは、資格やスキルだけではありませんでした。
客先常駐が中心の働き方では、どうしても「自社とのつながり」が感じにくくなることがあります。
そこで当社では、学習支援制度を“出社するきっかけ”としても活用できるよう設計しています。
オフィスで学習していると、普段は別の現場で働いているメンバーとも自然に顔を合わせます。
「最近どんな技術を勉強しているのか」「案件の状況はどうか」など、ちょっとした会話がきっかけで交流が生まれ、横のつながりが広がっていきます。
また、経営層との距離が近いことも特徴の一つです。
社長がオフィスにいるタイミングでは、キャリアの相談を気軽にできることもありました。
こうした対話が、働く上での安心感や将来のイメージづくりにつながっています。
制度は今も進化しており、2名以上集まればオンラインでの「もくもく会」でも適用可能になりました。
フルリモート中心の働き方になってからも、仲間とつながりながら学習を続けられる仕組みが整っています。
なぜ会社はここまで支援するのか?
ここまで読んで、「どうして会社がここまで手厚くサポートするのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
当社の学習支援制度は、単に“補助金”を配るためのものではありません。
学習時間に応じて支給される 「学習手当」 は、エンジニアの成長にしっかり向き合ってほしい、という会社側の意図を形にしたものです。
特にキャリアの序盤は、業務経験がまだ浅いため、市場価値が十分に上がるまでに時間がかかります。
一方で、この時期こそ新しい知識を吸収し、スキルの土台をつくるために最も学習が必要なフェーズでもあります。
その“学びたい気持ち”と“収入の現実”のギャップを埋めるために、会社が学習手当という形で後押ししています。
「業務だけでなく、将来のための学習にも安心して取り組んでほしい」
「社員の成長がそのまま会社の強さにつながる」
こうした考えのもと、制度が設計されています。
短期的なメリットではなく、長期的なキャリア形成を支援することを目的にしている点が、この制度の大きな特徴です。
おわりに
学習支援制度を通じて得られるのは、スキルや資格だけではありません。
学び続けられる環境、相談し合える仲間、そしてキャリアの選択肢を広げる機会——
それらが一つにつながる仕組みづくりを、当社は大切にしています。
もしあなたが今、
「もっと成長できる環境に身を置きたい」
「新しい技術に挑戦したい」
「働き方の幅を広げたい」
そんな思いを抱えているなら、この制度がその一歩を後押しできるかもしれません。
私たちは、学びたいという意欲を尊重し、それを支えるための環境づくりに力を入れています。
この記事で少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度、気軽にお話しできれば嬉しいです。
あなたが次のステップへ進むきっかけになれれば幸いです。